NPO法人 専攻科 滋賀の会

盲・聾・養護学校高等部への専攻科設置拡大、そして広く特別な教育的ニーズを有する青年たちの教育機会の保障をめざす滋賀の会

【活動報告】 9月15日 理事会開催しました

2013年09月17日 11時57分59秒 | 会員募集のお知らせ
9月15日に第4回理事会(再)が開催され6名出席になり決済しました。
今後の予定もありますので、関係者の方々はご参照のほど宜しく御願い致します。
※9月16日に本州上陸しました台風18号により被災されたみなさまに心からお見舞い申し上げます

1.今後の学校法人-行政の働きかけに関して
 滋賀県教育委員会との対話は予想通り不調に終わったが、我々ならびに教育保障を要求している本人さん、親御さんには一刻の猶予もない。本来は公教育を司る県教委が主導するのが相応しいが、残念ながら県教委にはやる気がないので、我々は並行して別路線の「学校法人」とも連携しながら活動していく。
--某教育機関との打合せは11月30日(土)または12月7日(土)で調整中です。

2.サンデー専攻科と学習会等の予定-今後の内容に関して
 ①サンデー専攻科--次回テーマは『美術・漫画』に決定。開催日は11月17日(日)13時30分~ 開催場所とともに調整中
 ②学習会--専攻科の先駆者 学校法人聖母の家学園に学ぶ。日時調整開始。
 ③学びの作業所連絡会--第二むつみ園の公開授業に学ぶ。開催日は11月12日(火)13時30分~ 日時調整開始。

3.会員更新とニュース発行に関して
 更新状況が現状107名と芳しくない。皆様の御協力を何卒宜しく御願い致します。

※ 次回会議は10月12日(土)13時30分 於-滋賀県近江八幡市Gネット滋賀の会議室で開催予定です。ご参加宜しく御願い致します。


▲議論中の専攻科滋賀の会メンバー

【ご参照】これ迄の経過報告
・6月29日(土)第2回理事会開催〔再〕
・7月 4日(水)滋賀県教育委員会(3名)との懇談(立岡・坂井・山田)
・7月 6日(土)総会開催
・7月30日(火)滋賀県東近江市/あゆみ福祉会中島理事長(前近江兄弟社理事長)と専攻科意見交換会開催
・8月 5日(月)滋賀県長浜市/藤井長浜市長との懇談会開催(立岡・山田・池田・他1名)
・8月21日(水)滋賀県近江八幡市/近江兄弟社学園 道城学園長と懇談会開催(立岡・坂井・徳田)
・8月25日(日)第4回理事会開催
・9月 6日(金)滋賀県障滋協対県懇談会に参加(立岡・今野)
・9月15日(日)第4回理事会開催〔再〕
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【ご案内】エコールKOBE(福祉事業型専攻科)から書籍が発売されました

2013年09月17日 11時29分07秒 | 会員募集のお知らせ
当会と連携しております福祉事業型専攻科エコールKOBEさん(兵庫県神戸市長田区)より書籍が発売になりました!


◆タイトル--『福祉事業型「専攻科」エコールKOBEの挑戦』
◆編著--岡本 正、河南 勝、渡部 昭男
◆内容--『福祉の世界での「進学」という選択肢』
障害のある青年も「ゆっくりじっくり学びたい、学ばせたい」願いを実現した学びの場「専攻科」、ゆたかな人格的発達をめざす先駆的な実践。
高等部卒業後、就職か福祉就労の2つしかなかった世界で生まれた、新たな「学びの場」=「進学」という第3の選択肢。その立ち上げと運営、実践内容のモデル的な取り組み。
 もくじ
 第1部 エコールKOBEの挑戦
 -第1章/本物の体験「えこーる新喜劇」誕生の軌跡…寄稿 放送作家・砂川一茂
 -第2章/自分から学ぶ
 -第3章/仲間とともに
 -第4章/はじめての卒業生
 第2部 エコールKOBE立ち上げの経緯と未来の夢
 第3部 障がい青年の自分づくりと二重の移行支援
 -特別寄稿 神戸大学大学院教授(人間発達環境学研究科・発達学部)・渡部 昭男
◆発行--クリエイツかもがわ
◆価格--¥2、000+税

※直接のお申込みはこちらから
1.■■■■■■エコール神戸にご注文の場合はこちらをクリックしてください。■■■■■■
(△クリックしてください。ブログに戻る場合はブラウザの戻るボタンを押してください。)
◎チラシPDFが表示されます。電話/ファックス/メール等でご注文ください。
2.■■■■■■出版社にご注文の方■■■■■■
(△クリックしてください。ブログに戻る場合はブラウザの戻るボタンを押してください。)
※お買い求めは近隣の書店でも可能ですが、神戸市以外で大型書店以外は書店に予約注文になる場合があります。

皆様、是非ご覧ください!


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【懇談会実施報告】9月6日対県交渉に参加しました

2013年09月07日 11時24分50秒 | 会員募集のお知らせ
9月6日滋賀県庁北新館4階会議室にて開催され当会も参加しました。
概要は下記ビラの通りです。

①障碍者の生きる権利・働く権利について---県知事部局 
②特別支援教育について---県教委部局 
以上、2部構成で当会該当は②の部局での参加。

【当会テーマに関して県側とのやり取り要旨】
我々専攻科滋賀の会からは立岡理事長、今野理事が参加し「学ぶ権利の保障(青年期の教育権保障について)」について県教育委員会へ要求。要望要旨は次の通り。
■養護学校(特別支援学校)高等部卒業後に(障碍者に対し)豊かな自分づくりを構築するための教育機関(専攻科)を県の責任において設置してください。
立岡理事長より県民74%の教育延長ニーズがある事、全国の教育機関創りの活動概況を説明/要望を改めて実施するも、県教委の結論は「検討の余地無し」という事でした。しかし、何故「検討の余地無し」なのか、および当会より「検討する阻害要因は何なのか?」という質問の対し、県教委からは「答えられない」という回答でした。
立岡理事長、ならびに司会進行の渡邉武大津福祉会理事からも「今後も継続検討のお願い」をして当テーマは終りました。


△懇談会の様子。向かい列席は滋賀県障碍福祉課の方1名、滋賀県教育委員会の方々3名。

【全体テーマのご紹介・所感】
・当会の教育延長以外のテーマは重要な議題ばかりでしたのでご紹介します▼
◇障碍を持つ児童/生徒が通う養護学校(特別支援学校)における学ぶ権利の保障--教職員配置および施設整備
①盲学校・聾話学校専門性を考慮した教職員配置
※県教委からの返答--実施検討の余地無し
②児童/生徒の安全性確保のため、学ぶ権利の保障のために養護学校(特別支援学校)教職員増加
※県教委からの返答--実施検討の余地無し
③児童/生徒の体調管理・健康保持のため全教室のエアコン設置
※県教委からの返答--実施検討の余地無し
④スクールバス乗車短縮、満員状態運行の早急改善
※県教委からの返答--現状のままで必要充分、検討の余地一切無し
⑤児童/生徒数に見合った教室、教材、備品配備
※県教委からの返答--昨年度から検討しているが検討の余地無し。しかし、看護士に関しては時給相当額が@530円。滋賀県最低賃金を下回る状態の改善は検討の余地有り。PTA-親御さんが自腹で負担している実状は検討の余地あり。(実施・対応に関しては言及を求めるが県教委側は拒否)
⑥草津、北大津養護学校マンモス化の解消、大津市南部養護学校新設や分教室設置
※県教委からの返答--実施検討の余地無し
⑦国立滋賀医大付属病院小児科内に病弱養護学校中学部の新設、県障碍福祉課、各種福祉機関との連携に加え看護士増
※県教委からの返答--研究はするが、実施検討の余地無し
⑧寄宿舎指導員の72.4%が50代である事の改善/盲・聾話学校の指導員定数法通りに改善・野洲養護への寄宿舎指導員不在を改善
※県教委からの返答--実施検討の余地無し
        
当会テーマ以外の要求項目の方が、障碍児童/生徒の「いのち」に直接関わる重要な事象がありましたので、下記に所感を纏めさせていただきました。
上記①~⑧の親御さん、職員さん等当事者からの涙ながらの要求提示に対し、ほぼ全て「実施検討の余地なし」という結論でした。
私も障碍を持つ娘の親として、福祉先進県として期待して滋賀の地に転居し滋賀県立草津養護学校に入学・卒業しましたが、2009年当時の滋賀県教委の対応品質レベルが全く改善しておらず逆に悪化している状態である事を確認できました。
しかし、関西他府県では上記③、④、⑦、⑧に関しての人間として「生命の危険にさらされている状態」を改善しているのを目の当たりにおりましたが、滋賀県県教委からの返答は前述の通り、生徒/児童(滋賀県民)の生命に関わる事でも改善の「実施検討の余地無し」という衝撃的な現実がここにありました。
県教委の方々もヒトの親であるのなら、肢体不自由で吸引も必要な且つ体温の調節も困難な現役高校生達も出席しておりましたが、何とか前向きの対応ができなくても懇談会であればそのご家族の状況も察する事だけでもして欲しかったのです。
私は滋賀県教育行政に失望した障碍者の親達とともに、この状態に屈せずあらゆる場面で訴えかけなければならないと考えております。
弱者は「泣き寝入りせよ」と言わんばかりの空気感満載の懇談会を通じ、強い憤りを感じるとともに障碍児童/生徒を守るべく戦わねばと改めて感じました!

また、県側の言葉より彼らの方針が垣間見えましたのでご紹介致します。
1)県の限られた予算を保持すべく養護学校(特別支援教育)の無駄を排除
2)県民との検討交渉は出来るだけ時間をかけ当該者の卒業を待つ(できれば予算措置はしない)

以上の県側の戦略的な方針が言及はなくても感じる事ができました。出席者の方々は同じ感覚を共有できていると思います。
この戦略が間違っているモノである事を切に願うばかりです。

来年、滋賀県で全国障害者問題研究会全国大会が開催され、3千人強の研究者、教職員、本人さん他関係者の方々が来県されます。私自信も声を聞きますが「福祉先進県・滋賀」を期待して来県する方々に恥ずかしくないよう迎えたいものです。(今野)
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【懇談会実施報告】8月21日近江兄弟社学園に訪問しました!

2013年09月03日 22時15分25秒 | 会からのお知らせ
去る8月21日、近江八幡市の近江兄弟社学園に道城献一学園長を立岡・坂井・徳田の3名で訪ねました。
近江兄弟社学園は、幼・小・中・高校の経営はもちろん、最近では保育園も開設されているとのことでした。冒頭、道城先生から学園の建学の精神をお聞きし、創立者ヴォーリズ氏が「人間教育」をめざし、「兄弟社」と言う文字に共生共育社会という理想郷をつくるという願いと、「兄弟姉妹は平等である」という考えが込められているとのことでした。

△1910年 設計指導するヴォーリズ
障害児教育と関わっては、来日したヘレン・ケラーが講演をした学校であり、口話法での聾教育を目指した西川吉之助氏との関わりもあり、また現在では旧八幡養護学校の校舎を学園の小学部が利用される等、深い関わりを感じさせる話が沢山出されました。

△1904頃のヘレンケラー   △1937年近江兄弟社訪問時のヘレンケラー
本題に入り、立岡理事長が訪問の趣旨を資料に基づいて説明され、「高等部卒業後も知的障害のある生徒の教育保障を実現したい!」旨の熱い思いを話されると、道城学園長は「趣旨は良く理解できました。関心のある領域ですので、学園の使命の一つとして押さえておきたい。」と応えて下さいました。懇談の時間は、予定の1時間を超えて2時間近くにも及び、今後学園の理事長を交えて話し合う機会をつくっていただく約束をして学園長室を後にしました。(徳田)


△ヴォーリズ像と近江兄弟社本社ビル

☆★近江兄弟社学園の情報はこちらから★☆
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