一人住まいの家を考える。予算は少なめ。
一人住まいなら1室空間の最小限住宅を考える方向に行くかもしれないけれど
そこまで合理的でもなく、一般的な居間や寝室があって、趣味的思考が加味されたような一人住まい。
建築費を抑えるためには
できるだけ床面積は押さえる。
建物の形はシンプルに。構造も複雑なものにしない。
お金のかかる開口部はなるべく少なくする。取り付けるサッシもほぼ規格品とする。
一人住まいだから、お客さんが入って来ないエリアは開けっ放しで良い。つまり内部建具も極力減らす。
仕上げも一般的なものに留める。
そういうことを心がけて、費用ができるだけかからないようにプランニングします。(ここに建物としてちゃんと光の入り具合、風の流れ、使い勝手、耐震、雪処理、外部との関係なんてことも当然計画の中で考慮されます。)
今回考えたのは、およそ16坪の木造平屋。ただ、今回はカーポートや敷地高低差の解消などに費用がかかって残念ながらアンビルトの計画になってしまいました。
建設資材の高騰、人手不足でなかなか建設費が下がらない状況です。
こういう状況だと資本のチカラで材料を大量に抑えるメーカーさんの方がなんとか予算を抑えられるのかもしれません。
弱小設計事務所にはなかなか厳しい世の中だ。
でも、こうやって考えたことがいつか役に立つと信じて、前を向いていきます。(有名な安藤さんだって連戦連敗だと思っているくらいだから、私程度は参戦全敗くらい当たり前と思っていないと。)