もう、一週間以上も前になりますが、蜷川幸雄演出、北村一輝主演「恋の骨折り損」を見て参りました。
オープニングは、ラッパと太鼓の鳴り物入りで、客席後から通路を役者陣が下りてきて、舞台に上がり、観客にご挨拶。まるで、村祭りのお楽しみメーンイベント、お芝居が今から始まりますよ~って感じで、初っぱなからウキウキモードにさせてもらえます。幕が上がると、見事な巨木が立っていて、枝垂れる若葉のカーテンをぶら下げた枝が、ホリゾントを横切っております。この若葉の青さ、美しさだけで、私、泣きそうでした。最近、舞台美術が美しいというだけで、うるうる感動しちゃうことがあるんですよね。前日記の「HONOR」もそうでした。
話戻しまして、男のままでいられた四人組、北村一輝、高橋洋、窪塚俊介、須賀貴匡と、女装組になった姜暢雄、内田滋、月川悠貴、中村友也。美しいけれど、馬鹿でかい大女のフランス王女の姜君。この馬鹿でかさもコメディの重要な要素になっておりました。超~男前なのに、さすが関西人の北村さんも、こっけいで可愛いずっこけぶり。高橋さんも弁舌鮮やかな切者かと思いきや、恋にやられてヘロヘロ…と、男性陣は、全員情けなくてお粗末で超~可愛かったですわ。それにひきかえ、女性陣のしたたかさ。時々男に戻るのもテレビで見るニューハーフみたいで、面白かったです。ただ、ここで男に戻るのは姜君と内田君だけで、やっぱ、関西出身の人間にオチをつけさせるのですね。関西人の悲しい性を蜷川の舞台に立っても背負わされるのでございますねぇ。
幾つになっても蜷川さん、偉いなぁって思うのは、新しいことをドンドン取り入れることでしょうか?いきなり台詞がラップ調、BGMもクラシックをラップのリズムにアレンジしたりと、遊び心満載なのです。蜷川さんって、自分のアイデアを舞台で実現して遊んでいるんじゃないのかな?演出家自身が楽しんでいるから、俳優陣も楽しく…は無いか…灰皿投げの蜷川さんだもんね。とにかく、観客はとっても楽しめる。まあ、かなり引く演出もあるんだけれど、絶対にこれはアカン!と毛嫌いする舞台はなかったもん。10本のうち8本は、心の底から楽しんでいます。
しかし、シェークスピアっていうのは、面白いですね。生きるべきか死ぬべきか、なんていう心の深遠を覗き込む作品から、大衆演劇のような軽い喜劇まで書いてたんですよね。喜劇と悲劇、場合によっては、表裏一体のこともありますものね。
なんでしょうか、現代劇の「HONOR」で感動させられ涙し、古典のシェークスピアで、ほのぼの笑えたという、非常にパランスの取れた春の観劇月間でした。
オープニングは、ラッパと太鼓の鳴り物入りで、客席後から通路を役者陣が下りてきて、舞台に上がり、観客にご挨拶。まるで、村祭りのお楽しみメーンイベント、お芝居が今から始まりますよ~って感じで、初っぱなからウキウキモードにさせてもらえます。幕が上がると、見事な巨木が立っていて、枝垂れる若葉のカーテンをぶら下げた枝が、ホリゾントを横切っております。この若葉の青さ、美しさだけで、私、泣きそうでした。最近、舞台美術が美しいというだけで、うるうる感動しちゃうことがあるんですよね。前日記の「HONOR」もそうでした。
話戻しまして、男のままでいられた四人組、北村一輝、高橋洋、窪塚俊介、須賀貴匡と、女装組になった姜暢雄、内田滋、月川悠貴、中村友也。美しいけれど、馬鹿でかい大女のフランス王女の姜君。この馬鹿でかさもコメディの重要な要素になっておりました。超~男前なのに、さすが関西人の北村さんも、こっけいで可愛いずっこけぶり。高橋さんも弁舌鮮やかな切者かと思いきや、恋にやられてヘロヘロ…と、男性陣は、全員情けなくてお粗末で超~可愛かったですわ。それにひきかえ、女性陣のしたたかさ。時々男に戻るのもテレビで見るニューハーフみたいで、面白かったです。ただ、ここで男に戻るのは姜君と内田君だけで、やっぱ、関西出身の人間にオチをつけさせるのですね。関西人の悲しい性を蜷川の舞台に立っても背負わされるのでございますねぇ。
幾つになっても蜷川さん、偉いなぁって思うのは、新しいことをドンドン取り入れることでしょうか?いきなり台詞がラップ調、BGMもクラシックをラップのリズムにアレンジしたりと、遊び心満載なのです。蜷川さんって、自分のアイデアを舞台で実現して遊んでいるんじゃないのかな?演出家自身が楽しんでいるから、俳優陣も楽しく…は無いか…灰皿投げの蜷川さんだもんね。とにかく、観客はとっても楽しめる。まあ、かなり引く演出もあるんだけれど、絶対にこれはアカン!と毛嫌いする舞台はなかったもん。10本のうち8本は、心の底から楽しんでいます。
しかし、シェークスピアっていうのは、面白いですね。生きるべきか死ぬべきか、なんていう心の深遠を覗き込む作品から、大衆演劇のような軽い喜劇まで書いてたんですよね。喜劇と悲劇、場合によっては、表裏一体のこともありますものね。
なんでしょうか、現代劇の「HONOR」で感動させられ涙し、古典のシェークスピアで、ほのぼの笑えたという、非常にパランスの取れた春の観劇月間でした。