わがまま日記~外伝~

徒然なるままに日々のこと、熱く、ロマンティックに、毒をもって、心のままに書き綴ります。

StudioLife「DRACULA」4月8日

2006-04-09 21:52:59 | 舞台
StudioLife「DRACULA」を観て参りました。
前回は笠原浩夫さんがDRACULA役だったそうですが、今回は岩崎大さんがDRACULA役。個人的に血を吸われてみたいのは笠原さんだけれど…とりあえず、2人とも背が高いので、マントをバッサーと靡かせる様は、とても素敵でありましょう。岩崎さんに関しては、デカイ体がマントのお蔭で、よりいっそうデカく見え、怪人って感じが致しました。
さて、私、昨日は発熱を押しての観劇でありまして、結論から言うと、そこまでして見に行く事もなかったかと…というのも、このお話、何度も映画でリメイクされているし(1番最近はコッポラ)、私自身DRACULA好きなので、細部にまで知り尽くしているし、また、前作「白夜行」の出来があまりにも素晴らしかったので、このような古典は、ちょっとインパクト不足という気も致しました。ただ、StudioLifeらしい?脚色ではありまして、ほんの少しライトなゲイ風味と申しましょうか…?DRACULAは、失った王妃の生まれ変わりのような女性ミナに執着するというのが、本来のストーリーなんですが、StudioLifeでは、そう簡単には済ませなかったのですね。あろうことか、ミナの婚約者のジョナサンという「男」に恋心を抱くと、非常にそそられる展開な訳ですが、以外と淡泊に、何の絡みも無く(どーいう絡みじゃ?)、「ジョナサン恋し~い」みたいなウジウジしたDRACULAな訳なんです。ミナは及川健さん、ジョナサンは姜暢雄さんと、どちらも美形。しかし、ミナ的には、というより及川さん的には、とってもカワイイ女?の自分より、美しいがあくまで男のジョナサンに執着されるのは、プライドが許さないんじゃないかと、妙な想像もしてしまったストーリーでございました。
もう少し、展開がスピーディであるとか、ドラマチックな演出や舞台美術であれば、この古典も面白く観られたかもしれません。ただ、脇に回っている笠原さんは、相変らず優雅な佇まいで、この上なく上品でありましたし、及川さんもいつもの通り可愛かったし、そして、姜暢雄さんは、紛れも無く美形っ!しかも関西出身だぜっ!と、発熱も吹き飛ぶ、水も滴るイイ男なのでございました。えっ、DRACULA役の大ちゃん?はっきり言って、このタイトルロールは損だと思ってしまいましたねぇ。あまり魅力感じない。で、この日の夜、スカパーで、笠原さんがDRACULAをやった舞台が放送されてまして…やっぱり、あまり魅力なかったですね。そーなんです、邪悪さがないんです。色っぽさが無いんです。妖艶さが無いんです。DRACULAのことを、とても悲しい生き物に描き過ぎていて、つまらないんですよね。もっと、ゲイテイスト満載に、悪魔の持つエロティックさを出した方が、観客は楽しめると思いますねぇ。