今日は大阪取引所主催のマザーズ投資セミナーに参加してきました。講演テーマは、大和証券のチーフテクニカルアナリスト兼シニアストラテジストの木野内栄治氏の経済相場展望と岡崎良介氏のマザーズ先物活用術の二つでした。
木野内さんのお話で特に印象に残ったのが日経平均株価の季節性を表したチャート。転載禁止と資料にありますので勝手に載せるわけにはいかないので、言葉で書くと。。。
2007年から2017年の10年間の日経平均株価を前年末を100として指数化し平均すると、年前半の底が2月13日の概ね96。奇しくも「NISAの日」ですが・・・
その後、5月から7月にかけては高値もみ合い。5月15日が概ね103、7月24日が103.5くらい。この10年間の平均でみると、Sell in May!(5月に株は売れ!)は正解のようです。
そして、10月前半には96.5前後の安値が示現。ここも10月4日は「投資の日」。NISAの日といい投資の日といい、こういった時に株を買うのがよろしいようで。。。
その後年末の104に向かって上昇していくのがここ10年間の日経平均株価の習性のようです。
そして岡崎さんのお話。結論から言うと、「マザーズ指数で異常値が発生した、注意しましょう」ということです。
その異常値とは、「ダイバージェンス」と呼ぶらしいですが逆行現象のことだそうです。ここで言う逆行は、マザーズ指数と日経平均株価が逆に動くことです。6月23日にこの現象が示現していて、マザーズはー2.84%、日経平均株価は+0.11%でした。ただし、この現象が起こったからといってすぐ株価が暴落するとかではありませんが、この10年間で92回この現象が出ています。そしてその92回に明確な傾向があるわけではありません。なのになぜ要注意かというと。。。
実は米ナスダックでも6月9日に同じような現象が示現しています。ナスダックはー1.8%、NYダウは+0.4%です。そして不気味なのは、米国でこの現象が示現しているのは1999年から2001年に集中しているのです。この時はITバブルとその後のIT株の暴落相場となりました・・・
今、米国ではFANGと呼ばれるIT銘柄、フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット(グーグル)が年初から大きく上昇したあと、調整に入っています。この銘柄群が天井を付けたのか、単なる調整局面でまだまだ先は大きく上がるのか、大きなポイントだと思います。
米国に続いて欧州でも金融緩和の出口が意識され始めています。世界のお金の流れが変わる可能性があります。日本においては、本日の東京都議選の結果次第では安倍政権の足元もぐらつくかもしれません。
マザーズ市場は日本独自の材料よりもFANGの値動きの影響が大きいと思いますし、ここからの株式市場は少し注意してみた方がよさそうです。