本を読むのだ

主に飛躍した感想文。

Piece 芦原妃名子

2015-07-06 15:13:16 | 漫画
 本日のお題は芦原妃名子の「Piece」。
 10巻完結。
 しかし、通し読み終わってるのですが、非常にもやもやしております。
 パズルをモチーフにしているので、パズル風に言えば、なんだか完成していない感じがする
……ということは、欠けている部分があるのではないか、ということで探していきたいと思います。
 
 以下、ネタバレありです。
 
 
 
 多分、私自身が、完成させたい図があって、何度も読み返してしまうのですよね…。
 言葉にしてない口パクも相当「ごめんね」拒否しました…。1文字目は”ご”の形じゃない! とかwww でも3文字目は確実に”ん”だなぁ ということで、納得しています。
 ちなみに、もう一つの候補は「だいすき」でした。今思うと、絶対に違うけどw でも、だいすきの方がよかったよー やだやだー うわーん!
 
 何度も何度も読み返して思っていることがあって上手く書けるかわからないけれど。
 
 分析するように結構読み尽くしたけど、疲れて投げました。
 
 結局、皓、帰ってきそうだよね…。水帆のところに。しかも結構あっさりと。金が尽きた頃にでもw
 何でそう思うのかというと、皓の周りにも人がたくさんいたけど、助けを求めたのは水帆だけだった気がする。あと、この漫画結構電話のシーンあるんだけど、皓から電話やメールをするシーンは水帆だけだったと思う…。描いてないところにはありそうな気はするが。
 兄、比呂はしょっちゅう皓に助けを求めてるけども逆はないみたい。
 家政婦、七尾は、「いつでも連絡してきなさい」って書いてあったけど、彼女の考えを押し付けることはあっても、彼を受け入れてはいなかった気がする。
 母、理紗子は、観察、分析をしても「わかって」はいなかった。
 そもそも、かなり皓は水帆を特別扱いしてたように見えるけどなぁ…。
 逆に、水帆の方が、皓を好きになるべきではないと考えていたように見える。それは1巻から、しかも、高2の頃、付き合う前(付き合ってないけど)から思っていて、水帆は、最後まで別れるべきだと思っていた節がある。

 そして、皓は何したんだっけ…? まー、喧嘩と女性関係は多々あったけど、”人殺し”は違ったし、そもそも死んでないし、和解したし、長門と森田の件も依頼はしたけど、それを証明することも難しいと思う…。
 長門森田は確かにこわい存在だけど、大事なものから目を離す方がもっとこわいと思うのよね…。

 水帆にとっては、きちんと終わったけど、皓にとってはどこにもたどり着けてない…。何も選べないまま彷徨ってる風に見えた。そして、何かあるたびに、水帆を思い出していたように見える。
 選べないからといって、同じ場所から動けないまま年をとったり、誰かの選択を鵜呑みにするな! というのが最後のシーンの意味なのかなぁ… と思った。
 
 
 矢内先輩の方がいいやつだけどねー……。でも、歪んでないから……。
 
 将来、きっと幸せになるでしょう、という結末を、想像することで、自分の中ではだいぶすっきりしてきました。
 砂時計も読むと、また違う感想持ちそうだけど、しばらくはいいかなw


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