毎年、この日は本屋さんで本を買うのだ
というわけで、お久しぶりです。元気にしてますか、私は元気です。
去年は『蜜蜂と遠雷』。あれも素晴らしい作品でした……。ピアノの曲聴きながら読みたくなっちゃうそんな内容……そして、すぐ感想書きたくなっちゃう本でしたが、こっちも滅茶苦茶面白かったです。
『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ先生です。もう皆様、ご存知の通り、本屋大賞受賞作品ですね!
当然、前々から気にはなってました。というのも、前にラジオで紹介してたのでした。若手芸人さんがプレゼンするコーナーで「7回も家族形態が変わる女の子が主人公。2人の母親、3人の父親、3回も苗字が変わる……さぞかし大変な思いをするのだろうと想像するでしょう。しかし、出だしは『困った。全然不幸ではないのだ』」このフレーズはすっごく心に刺さりました。
未読の方はもうこの時点でごーとぅ本屋さん or ネットブックス で 今すぐBuyなうです。
それはさておき、それだけ家族形態が変わるとものすごい悲劇を想像しちゃいます。一回離婚があっただけでも人は容易にそして安易にそのバックボーンを想像しようとしてしまいます。
ものすごく悪い大人が出てきたり、いじわるされたり、そんな環境にも耐える健気な主人公……みたいなステレオタイプのあらすじはとりあえずゴミ箱にしまっておいてください。
『この話は普通の女の子が普通に育って普通に大人になっていく話なのです。』
それも確かプレゼンで言ってたかな。
とにかく、もうそれ以上のあらすじは必要ないくらいのざっくりとしたあらすじでした。
以下、ネタバレありです。
ネタバレなしで読みたい方は本屋さんへGOです。
読後の感想は「不思議だな」
というのも、悲劇的に書こうとすればいくらでもできると思うの。
例えば、二人目の母親、梨花の子どもっぽさ。それを強調して、かわいいと思ったから実の父親から引き離し、でもカネに困ったら、それをダシにつかって、色んな男のところを渡り歩く、だが、成長し、邪魔になったから捨てた とも書ける。
もちろん実際はそうではない。
梨花なりのポリシーがあって、”2つの明日”のために奔走した結果がこれだったのだ。
水戸(優子の実の父)がブラジルに行って、日本に残って、慣れない子育てしたけど、お金が足りなくなっちゃって、その解決方法が”お金持ちの人と再婚する”だった。
なんじゃそりゃー だけど、決して間違いでもなかった。あのまま、二人暮らしを続けていたら、きっと優子は進学を考えなかったかもしれない。
5人の親、もっというと、じいばあ大家さん、さらに先生までいれちゃって、9人の大人は、子ども(優子)の最善を考えて行動していた。その最善は時に普通の最善や優子の望む最善とは違っただろう。
考えてみると、出てくる大人はみんな我儘でもあった。でも、決して、愛を忘れた人ではなかった。一人一人愛があって、その形が違うだけだった。
優子もきっと子どもを生むのだろう……と思うけど、早瀬くんは正直ちょっと心配だよね…… そのままピアノの道進んでピアニストになってたらー! って思っちゃうけど、あれはあれで厳しい道……。アスリートと同じよ、ある意味。稼げるプレイヤーになれるのはほんの一握り。もうある一定のとこまで上り詰めたらあとは、技術の優劣とか関係ないステージになっちゃう……。
なんて色々余計なこと考えちゃう……。
けど、大人になる、社会に出る、ってことを考えてしまう…… バトンを渡された ある意味、親権のことのようにも見える。
あとは、昔、バトンって流行んなかった? 100の質問とかのあれ。100番目くらいに次の人を選ぶとかあるの。
あれみたいに、想いを託す、みたいな意味が取れた。
まさに、結婚式の、あ、チャペルとかの方のあれ、なんて、バトンよね。育てた父親から旦那さんとなる人へ、という…… まあ 私はやってないけどね! 和風の方だったから! そっちの方が安かってん! でもウェディングドレスも着たよ!
というわけで、お久しぶりです。元気にしてますか、私は元気です。
去年は『蜜蜂と遠雷』。あれも素晴らしい作品でした……。ピアノの曲聴きながら読みたくなっちゃうそんな内容……そして、すぐ感想書きたくなっちゃう本でしたが、こっちも滅茶苦茶面白かったです。
『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ先生です。もう皆様、ご存知の通り、本屋大賞受賞作品ですね!
当然、前々から気にはなってました。というのも、前にラジオで紹介してたのでした。若手芸人さんがプレゼンするコーナーで「7回も家族形態が変わる女の子が主人公。2人の母親、3人の父親、3回も苗字が変わる……さぞかし大変な思いをするのだろうと想像するでしょう。しかし、出だしは『困った。全然不幸ではないのだ』」このフレーズはすっごく心に刺さりました。
未読の方はもうこの時点でごーとぅ本屋さん or ネットブックス で 今すぐBuyなうです。
それはさておき、それだけ家族形態が変わるとものすごい悲劇を想像しちゃいます。一回離婚があっただけでも人は容易にそして安易にそのバックボーンを想像しようとしてしまいます。
ものすごく悪い大人が出てきたり、いじわるされたり、そんな環境にも耐える健気な主人公……みたいなステレオタイプのあらすじはとりあえずゴミ箱にしまっておいてください。
『この話は普通の女の子が普通に育って普通に大人になっていく話なのです。』
それも確かプレゼンで言ってたかな。
とにかく、もうそれ以上のあらすじは必要ないくらいのざっくりとしたあらすじでした。
以下、ネタバレありです。
ネタバレなしで読みたい方は本屋さんへGOです。
読後の感想は「不思議だな」
というのも、悲劇的に書こうとすればいくらでもできると思うの。
例えば、二人目の母親、梨花の子どもっぽさ。それを強調して、かわいいと思ったから実の父親から引き離し、でもカネに困ったら、それをダシにつかって、色んな男のところを渡り歩く、だが、成長し、邪魔になったから捨てた とも書ける。
もちろん実際はそうではない。
梨花なりのポリシーがあって、”2つの明日”のために奔走した結果がこれだったのだ。
水戸(優子の実の父)がブラジルに行って、日本に残って、慣れない子育てしたけど、お金が足りなくなっちゃって、その解決方法が”お金持ちの人と再婚する”だった。
なんじゃそりゃー だけど、決して間違いでもなかった。あのまま、二人暮らしを続けていたら、きっと優子は進学を考えなかったかもしれない。
5人の親、もっというと、じいばあ大家さん、さらに先生までいれちゃって、9人の大人は、子ども(優子)の最善を考えて行動していた。その最善は時に普通の最善や優子の望む最善とは違っただろう。
考えてみると、出てくる大人はみんな我儘でもあった。でも、決して、愛を忘れた人ではなかった。一人一人愛があって、その形が違うだけだった。
優子もきっと子どもを生むのだろう……と思うけど、早瀬くんは正直ちょっと心配だよね…… そのままピアノの道進んでピアニストになってたらー! って思っちゃうけど、あれはあれで厳しい道……。アスリートと同じよ、ある意味。稼げるプレイヤーになれるのはほんの一握り。もうある一定のとこまで上り詰めたらあとは、技術の優劣とか関係ないステージになっちゃう……。
なんて色々余計なこと考えちゃう……。
けど、大人になる、社会に出る、ってことを考えてしまう…… バトンを渡された ある意味、親権のことのようにも見える。
あとは、昔、バトンって流行んなかった? 100の質問とかのあれ。100番目くらいに次の人を選ぶとかあるの。
あれみたいに、想いを託す、みたいな意味が取れた。
まさに、結婚式の、あ、チャペルとかの方のあれ、なんて、バトンよね。育てた父親から旦那さんとなる人へ、という…… まあ 私はやってないけどね! 和風の方だったから! そっちの方が安かってん! でもウェディングドレスも着たよ!