本を読むのだ

主に飛躍した感想文。

テラモリ

2019-08-24 01:02:00 | 漫画
 また素晴らしい漫画に出会えたことをこの世に感謝します。

 お久しぶりです。暇人です。
 物語を考えて生きてるけど、考えるのは簡単だけど、考え続けるのってむずかしーね! と実感する毎日です。
 煮詰まった時は、偉大なる作家先生たちに力をお借りするです。

 で、今回は、iko先生の『テラモリ』です。小学館、裏サンデー女子部より発売中。10巻完結。ただ今、いろんなところで期間限定、1,2,3巻 無料配信中なのです。

 めっちゃハマった!!!
 いつものように、ざっくりとした説明をすると。
 主人公はゲーマーな女の子。なんやかんやで、紳士服のテーラー森<※縮めて、タイトルのテラモリ> 中央店でバイトすることとなった。が、主人公は、服にも興味なく、接客業も全くの初心者。
 バイトの仲間に支えられて成長していくラブストーリー………… と思いきや、副店長はめっちゃ鬼!!! 「ゾンビ」呼ばわりするし!!! それに対し主人公も「ハゲろ」と全然負けないところが、こう…………イイ……。

 恐らく鬼灯様とか、黒執事のセバスチャン様とか、のだめの千秋様とかがお好きな方なら、お好きなはず!!!

 1,2はちょっと好みじゃなくても、3までは!!! 3は絶対読んで!!! そしてきゅんきゅんしようぜええええええ!!!

 という感じで、以下から、ネタバレします。
 
 この作品は、ギャグテイストにして大正解の作品な気がする。
 お仕事ものは結構すでにたくさんあるからな。しかも、健気系ヒロインが熱血に周りを巻き込んで変えていく系とか、説明くさいのは敬遠されがちなところからしても、ちょうどいいバランスだったと思っている。
 好みが分かれるとしたら、まず、タイトルとか、表紙とかかなぁ……。タイトルは、作者もおっしゃるとおり、ちょっと内容がわかりにくいものとなってしまった。
 加えて表紙からの印象は、『たくさん主要のキャラが出てくる物語』でした。で、ちょっと魅力がわかりにくくなってしまったかなと。あの雰囲気ある中央店あるともう少しイメージが違ったかも。
 小物に目がいくという点では、7巻辺りが一番この物語を表しているかもしれない。

 好きなんだけどね! iko先生の男性の服は全部めっちゃオシャレなの。スーツは、紳士服店ということもあって当然、と思うかもだけど、私服も素晴らしい。浴衣もいいよ。あと、密かに足バタバタポイントは、平尾さんの髪型。ロンゲ好き、しかも、アジア系の髪紐好きぃぃぃぃ。
 もちろん、スーツの話なので、洋風テイストもあって、もう、萌えゲージはマックスです!!!!!

 はっ、ここまで、主人公の話、全然してなかった!
 高宮ちゃんは……まあ……面白いキャラです。突然、絵柄が変わる手法も嫌いではない。
 ハマる人はハマるし、ハマらない人はハマらなそう。

 それよりも、ただただ、ひたすら、平尾さん可哀想……。店にいない店長、売上の責任言われまくり、人員少ないのに、使えない新人バイト、それが無理して倒れたって、ハァ!? 言えし! って思う気もしなくもない。その後、わかる店長と花ちゃんがデキてたとかマジかってなるし、柳川の気持ちはどうなんだよ……ってなる一方で、社内恋愛って面倒くさいの話が生きてくる。振られた方の気持ちまで考えるのは、考えすぎな気もしなくもない。
 
 ただ、そこを踏まえて、2巻あたりの初詣を見るとちょっと面白いよね。その後も。花ちゃんは散々、高宮高宮言っておきながら、初詣の時はあっさり消える。しかも、着物も、高宮のためってよりかは、自分が目立たなくするためな気がすんじゃん、ちょっと浮かれてても。
 で、花ちゃんはたぶんその時点で既に、平尾の高宮への好意を見抜いてそうな気すらする。
 だとすると、当然、柳川の気持ちも気づいた上で……利用しまくってたって気がするけど、どうしようもないもんなぁ……。
 考えてみたら、初期メンバーの女子2人が役職者がもってってるっていう……。
 微妙に、新人ちゃんたちの扱いはいたりいなかったりで可哀想。

 個人的に一番好きなのは、3巻で、終盤あたりはきゅんとする。脚立から落下した人、受け止めるって無理やん、って思うんだけど、でも良いシーンだよね……。
 
 平尾様の愛の深さは、柳川だけじゃなく、朝倉にも、薬院にも、向いてる。
 この辺は、腐の人たちの妄想も広がリンクなはず。

 こうみると、大王道 普通の健気系ヒロインやツンデレよりも、どっちともいえない、リアリストでぶっとんだ感じのキャラが受け始めている気がしますね。

 何はともあれ、完結おめでとうございます。大変楽しませていただきましたー!
 iko先生の次回作はとても期待しております。

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