4月1日、新宿・紀伊國屋ホールで行われた山田ズーニーさんの『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』に参加してきた。
ここではそのときの様子と、自分の感じたことをまとめてみようと思う。
当日、会場には400人近い人たちが集まっていた。
店内に張られた告知のポスターには「完売」の文字が書かれていたので、定員いっぱいまで集まったようだった。
まずはじめに、ズーニーさんから話があった。
ワークのテーマは『自分の想いを表現する』。最終的に「自己紹介」をすることがこのワークでの目標であるという。
またズーニーさん自身の体験、会社を辞めなければならなかった経緯と、そのときの葛藤、決断を下したとき、そのときの感動。
ひとつも飾ることなく、そのままに話してくれた。
そのなかで、ディティールは少し違うかもしれないが以下のようなことを話していた。
「表現の根っこには『根本思想』というものがある。これは隠しようのないもので、だからこそ、この『根本思想』と『表現』とが一致したとき、ものすごい力を持つ。」
「表現には2通りしか存在しない。それは『本当』か、『嘘』か。そして『嘘』は人を動かさない。『本当』のことだけが、人を動かすことが出来る。」
「本当のことを言うために有効なのは『?』である。良い問いは、本当のことを掘り出す良いツールとなる。」
このワークでは、この『問い』を「2人で互いにインタビューをする」というかたちで進められた。
インタビューする内容は事前に資料を配られ、それぞれ30分ずつ、1時間かけて互いにインタビューをし合う。
会場内、みんな思い思いの場所に散らばってインタビューを開始する。
質問内容は掲載不可とのことなので詳細は書かないが、互いの質問内容は違っており、それぞれにテーマがあった。
質問は具体的な内容で、回答者は出来るだけ正直に、出来合いの答えは避けて答える。
質問者はメモは取らずに相手の目を見て聴く。
そして互いのインタビューが終わったら、それぞれ相手の回答から、相手はどんな人なのか感じ取ったことを簡潔にまとめ、伝え合う。
その後に、相手から伝えてもらった自分像をもとにして、自己紹介の内容を考える。
このインタビューは想像以上に疲れるものだった。
一問ずつ、自分の心に問いかけ、恥ずかしくても、言い難くても、本当に正直に答えた。
言った後、身体が震えるほどに動揺している自分に驚きつつも、どこか心地良い充足感も感じていた。
自分自身の回答に、相手から言ってもらった自分像に、新鮮な驚きと発見があった。
どうやら自分は、ひとに、笑顔でいて欲しいようだった。
また自分は、「慎重」で、「好奇心旺盛」で、「丁寧」な人物であると、相手には映ったようだった。
自己紹介ははじめに決められた8人ずつのグループごとに分かれて、そこで行われる。
この自己紹介でのゴールは「上手い自己紹介」や「きれいな自己紹介」ではなく、
相手が引いたっていい、「自分の納得感」がゴールであるという。
それまでのインタビューですっかり動揺してしまっていた自分は、まったくまとまりのない、支離滅裂な自己紹介をしていたように思う。
ただ、ぜんぜん上手くは言えなかったけれど、正直に、語った。
他の人たちも同様に、初対面であるというのに、本当に正直に、深い自己紹介をしていた。
そこには技術ではない、『本物』が溢れていた。
最後に各グループで一番良かったと思った自己紹介をした人たちがステージに上がり、全員の前で自己紹介をした。
みんなこんなに大勢の前で話すことなどあまりないというのに、素晴らしい自己紹介をしていた。
それぞれが皆、自分の回答に、他人に映った自分像に、発見し、驚き、納得して、確かに「生きた」表現をしていた。
ワークが終わった後、正直自分の中で整理などしきれていなかったのだけれど、
そこで知り合った初対面の人と感想を話していて
「うまく言えないけれど、良かった。」と言ったら、
「そんな顔してる。」と言われた。
そこでまた改めて、「良かった」のだと、実感することが出来た。
あの場に居ることが出来て、本当に良かったと思っている。
ここではそのときの様子と、自分の感じたことをまとめてみようと思う。
当日、会場には400人近い人たちが集まっていた。
店内に張られた告知のポスターには「完売」の文字が書かれていたので、定員いっぱいまで集まったようだった。
まずはじめに、ズーニーさんから話があった。
ワークのテーマは『自分の想いを表現する』。最終的に「自己紹介」をすることがこのワークでの目標であるという。
またズーニーさん自身の体験、会社を辞めなければならなかった経緯と、そのときの葛藤、決断を下したとき、そのときの感動。
ひとつも飾ることなく、そのままに話してくれた。
そのなかで、ディティールは少し違うかもしれないが以下のようなことを話していた。
「表現の根っこには『根本思想』というものがある。これは隠しようのないもので、だからこそ、この『根本思想』と『表現』とが一致したとき、ものすごい力を持つ。」
「表現には2通りしか存在しない。それは『本当』か、『嘘』か。そして『嘘』は人を動かさない。『本当』のことだけが、人を動かすことが出来る。」
「本当のことを言うために有効なのは『?』である。良い問いは、本当のことを掘り出す良いツールとなる。」
このワークでは、この『問い』を「2人で互いにインタビューをする」というかたちで進められた。
インタビューする内容は事前に資料を配られ、それぞれ30分ずつ、1時間かけて互いにインタビューをし合う。
会場内、みんな思い思いの場所に散らばってインタビューを開始する。
質問内容は掲載不可とのことなので詳細は書かないが、互いの質問内容は違っており、それぞれにテーマがあった。
質問は具体的な内容で、回答者は出来るだけ正直に、出来合いの答えは避けて答える。
質問者はメモは取らずに相手の目を見て聴く。
そして互いのインタビューが終わったら、それぞれ相手の回答から、相手はどんな人なのか感じ取ったことを簡潔にまとめ、伝え合う。
その後に、相手から伝えてもらった自分像をもとにして、自己紹介の内容を考える。
このインタビューは想像以上に疲れるものだった。
一問ずつ、自分の心に問いかけ、恥ずかしくても、言い難くても、本当に正直に答えた。
言った後、身体が震えるほどに動揺している自分に驚きつつも、どこか心地良い充足感も感じていた。
自分自身の回答に、相手から言ってもらった自分像に、新鮮な驚きと発見があった。
どうやら自分は、ひとに、笑顔でいて欲しいようだった。
また自分は、「慎重」で、「好奇心旺盛」で、「丁寧」な人物であると、相手には映ったようだった。
自己紹介ははじめに決められた8人ずつのグループごとに分かれて、そこで行われる。
この自己紹介でのゴールは「上手い自己紹介」や「きれいな自己紹介」ではなく、
相手が引いたっていい、「自分の納得感」がゴールであるという。
それまでのインタビューですっかり動揺してしまっていた自分は、まったくまとまりのない、支離滅裂な自己紹介をしていたように思う。
ただ、ぜんぜん上手くは言えなかったけれど、正直に、語った。
他の人たちも同様に、初対面であるというのに、本当に正直に、深い自己紹介をしていた。
そこには技術ではない、『本物』が溢れていた。
最後に各グループで一番良かったと思った自己紹介をした人たちがステージに上がり、全員の前で自己紹介をした。
みんなこんなに大勢の前で話すことなどあまりないというのに、素晴らしい自己紹介をしていた。
それぞれが皆、自分の回答に、他人に映った自分像に、発見し、驚き、納得して、確かに「生きた」表現をしていた。
ワークが終わった後、正直自分の中で整理などしきれていなかったのだけれど、
そこで知り合った初対面の人と感想を話していて
「うまく言えないけれど、良かった。」と言ったら、
「そんな顔してる。」と言われた。
そこでまた改めて、「良かった」のだと、実感することが出来た。
あの場に居ることが出来て、本当に良かったと思っている。
私も、インタビューワークでは自分を出し切れたと思うのですが、自己紹介がボロボロでした。。。
でも、ズーニーさん、私の下手な自己紹介を暖かく聞いてくださった同じグループの皆さん、話すことは出来なかったけど「自分の想いを伝えたい」とあの会場に集まった皆さんに会えて本当に良かったです。
はじめまして。
コメントありがとうございます。
自分も、ワークショップに集まった人たち、みんな初対面のはずなのに、最後には何故かすごい親しみというか、他人事じゃないような感覚になりました。
本気で、あの場にいたみんなには幸せになって欲しいと想いました。
与えてもらったほどに与えることが出来たのかわからないですが、あの場に居ることができて、本当に良かったと思っています。
今、胸の奥のほうがじーんと熱くなっています。
冒頭のsecondarycolorさんのズーニーさんの話の要約、彼女の著作を読んだときの気持ちが鮮明に蘇ってきました。
彼女の言葉がとてもsecondarycolorさんの中で咀嚼し血肉になっているなあと感じました。
この記事をボクのPCにバックアップしておいていいですか?
どれだけ先か分からないけど、いつか絶対読み返したくなる記事だと思いました。
今日になってしまいました。
改めまして、
おかえりなさい。
読んでいて、
あぁ。
私も「本当」を語り続けたい。
本物の自分でありたい。
そう、思いました。
おとなの小論文教室『独立感覚Ⅱ』を合わせて読み、
secondarycolorさんとズーニーさんの想いが重なって、
私の心に響いてきました。
ここによく来られる方々もそうなんだろうな。
きっと、似たような想いを共感してるんだろうな。
それが、とても不思議で、
とても嬉しい。
さっきまで、仕事で本当に疲れていたんだけど、
その疲れがウソみたいに吹き飛んだ。
ありがとうございます。
ズーニーさんもその後のコラムで書かれていましたが、自分もあの経験を、伝えなければならないと感じました。
あの場で感じた「熱」を、少しでも伝えることが出来たようで、とても嬉しいです。
自分の記事でよければ、どうぞ、バックアップしてください。
いつか読み返したくなると言ってもらえたこと、すごく、嬉しく想います。
改めまして、
ただいまです。
本当に、あの場所には「本当」が溢れていました。
全然知らない人のはずなのに、その人が本当のことを言っているということ、
それが本当のことだと、それぞれみんなから伝わってきて、
それが、どうしようもなく、良かったのです。
「『本当』のことだけが、人を動かすことが出来る。」
これは本当ですね。
いまはまだまだですが、自分も「本当」を語り続けていきたいと想っています。