今回は小学校時代からの友人であり、私のバス釣りの師匠ともいえるKと釣行である。
彼は小学校時代から剣道を続け、段位持ちであるが高校卒業後に剣道の世界からは離れ、仕事と釣りに没頭していた。
そのような時に、自分もバス釣りを教わりその世界にドップリとつかることになる。
しかし彼は再び剣道をやりはじめ、そこで出会った人と結婚するに至った。
「釣り竿を振っているだけでは魚しか釣れないが、竹刀を振り始めたら、見事に素敵な女性を釣り上げた。依然として釣り竿だけしか振っていない私は魚しか釣れません」
彼の結婚式でおこなった私のスピーチの中の自虐を交えた名言である。
それは今も相変わらずである・・・。
結婚してしまったKとは約2年ぶりに釣りに行くことになる。
彼自身、家庭持ちで仕事も忙しく今年ようやく2回目の釣行であり、万年暇人で自由に釣りに行ける自分とは真逆である。
で、あれば彼に是非とも楽しい思いをしてもらわねばならない。ガイドのつもりで釣り開始。
まずは前川からの釣りになる。
こここそ我々の聖地として彼が開拓した場所であり、イカでのカバーフィッシングの醍醐味を味わってきた所である。
この日はあいにくの雨。しかもかなりまとまった雨である。
しかし梅雨時の前川ではこれまで結果が出ているので大いに期待できる。
早速葦撃ちを始める。
・・・反応がない。足元の釣り、対岸からの釣り、バイトしてくるのはウシガエルだけである。
雨での前川。釣れていたときと大きく違うのは、冷たい雨で寒いのだ。
風もそこそこ強く、いきなりテンションは下げモードである。
通称ポイント「ゲーヘラ」に移動。
二手に分かれてカバー撃ち。前回の釣行では1本獲ったところである。
しかしここも反応がない。
すると目の前の葦にフロッグ系統のルアーが引っかかっている。取ろうと思い竿先で突っつきまわす。
イカは水中に入れたままであった。バシャバシャとロッドを突いていると、いきなり引っ張られる。
なんと、あれだけ水面をバシャバシャしていたにもかかわらずバスがバイトしてきてしまった。
38cmであるが、ナイスコンディションのバスで引き味もナイスファイトであった。
やはりバスは葦には絡んでいる。食い気のあるバスはいるのだ。
しかしその後の反応はない。
いったん、エリアを変えることにする。ここ最近好釣果を出している横利根川へ移動。
ここではスピニングロッドを買ったものの、まだファーストフィッシュを得ていないKに初スピニングフィッシュを得てもらうためだ。
小学校エリア対岸からスタート。左右に分かれて釣りをする。
しばらくするとKが大きくロッドをしならせている。
デカバスヒットか?と、思いきやアメナマであった。
その後、隣接する水路①に移動。そして・・・。
ようやくKに初バスがヒット。
とりあえずお互いにゲットできたので、昼食タイムにする。
雨が強まる中、午後戦は西の洲をやってみることに。
到着後すぐに自分にヒットするがばれてしまった。
いつもアングラーが多い場所であるが、さすがにこの雨と風でほとんどいない状況なので、比較的イージーに釣れると思われた。
が、その後の反応は一切なし。
結局再び前川に戻る。
朝一番に入った「オレ2」ポイントへ。
ここではドライブクローのテキサスリグでやっていたのだが、風が強まってきた。
キャスト後、その風と雨を気にしていると気づいたらラインが妙な動きをしていた。
しまったバイトだ。慌てて合わせるもバスは移動してしまっていたので、葦に巻かれてしまった。
一瞬水面にバシャっと出た魚体は結構なサイズであった。
意気消沈し、隣のポイントへ。ここでは対岸から狙う。
葦中のポケットにイカを虫パターンで誘っていると水中からバイト。
サイズが小さいのかのらなかっかが、午後になり反応が出てきた。
その後、いくつかのポイントを回ってみるが、強まった風を少しブロックできる公園前付近でKにバイトがあったものの、キャッチはできなかった。
じっくりと攻めていたら時間は夕方になっていた。
ここで前川を見切り、時合に入る横利根川で勝負をする。
風向きを考えて、午前に入ったポイントの対岸、小学校エリアから始める。
到着後、すぐにカットテール5インチネコリグでフォール中にヒット。
サイズは32cmであったが、なかなかの引き味を楽しませてくれる。
やはりこの時間帯は釣れる。Kもそれを見てやる気を出す。
Kに先行してもらい、その後からついていくのだが、二人とも反応がない。
自分はダウンショットで3インチシュリンプにチェンジする。
すると、再びヒット。
先ほどと同サイズであるが、横利根バスは本当に引き味がいい。
そのファイト中に最後の3インチシュリンプが外れてしまったので、ドライブクロー2インチにチェンジ。
そしてまたまたヒット。
今度は引き味が違う。サイズアップだ。杭に巻かれそうになりながらもロッドワークでさばく。
見事なアフターという感じであるが、43cmのグッドワンを釣り上げる。
時期的にクロー系がいい感じだ。
その後、残念ながらKには反応がなかったが、スピニングの初フィッシュで一安心といったところ。
当分Kとは釣りに行けないのでもっと楽しんでもらいたかったが、ヘッポコガイドなので仕方がない。
ただ、特にスピニングの釣りが得意でないKとしては結構わかったことが多かったと思える。
是非とも次回の釣行の参考にしてもらいたいし、また一緒に行きたいものだ。
とりあえず自分自身としては2回連続で40upが出ているので、今年も50upを目指してフィールドに通おう。