登り窯 F3
窯小屋 F3
立杭焼の里へ行って来た。
篠山市今田町の立杭は六古窯の一つと言われる歴史を持ち、焼かれたものは「丹波立杭焼」と
よばれている。
登り窯で焼くことにより、松薪の灰が器の上に降りかかり、釉薬と溶け合って窯変して出来る
模様は意外性を持ち、「灰被り」として好まれている。
スケッチしたものは、明治28年に造られた共同窯で、兵庫県重要民俗資料の指定をうけている。
長さ47メートル、9個の窯を連ねている。
山に囲まれて、平坦地の少ないこの町は、山裾を這うように細く伸びていて、登り窯もその斜面を
這い登るようにして造られている。
焼き物を見ながら、作り手と直に話を聞ける店が点在していて、行く度に町歩きを楽しんでいる。
スケッチのもう一つのものは、小規模の窯で、今は使われていないようであるが、油絵の絶好の
モチーフである。