沖縄に来る2日前に、福島で1日ボランティアをさせていただきました。沖縄へ行けばもう東北へ行くことはなくなるだろうと思い(千葉県にいましたから)、せめて最後にもう一度と。福島駅からそう遠くない花見山という桜の名所で、荒れた山の整備を手伝わせていただきました。
すると先日、沖縄から岩手県の山田町へ出かけ、子どもたちに三線(戦後沖縄復興のシンボルになったカンカラ三線)を教えている「おでんそーれ」というグループがあることを知り、活動報告を聴きに行きました(24日)。那覇市内の病院スタッフのみなさんで副院長先生(写真中央)を中心にした10人前後のグループです。すでに2度訪れ、来年3月にも予定しているとか。那覇から岩手へ。グループで何度も。多忙な病院勤務のかたわら。ただ行くだけでなく子どもたちに三線を教える・・・なんとたいへんな、そしてなんと素晴らしい活動でしょう。沖縄へ行ったら東北へ行くことはなくなるだろうと考えた自分が恥ずかしくなりました。「おでんそーれ」とは岩手県方言の「おでんせ」(おいでください)と沖縄語の「めんそーれ」(ようこそ)を合体した造語だそうです。グループの心が表れています。
そんな中、福島からたよりが届きました。NPO[花見山を守る会」では桜の苗木を寄贈(5000円)した人に代わって植樹・管理し、寄贈者の名前とメッセージを記したプレートを木に付けるという資金活動を行っています。”自分の桜”が福島の山にできるわけです。興味がある方はHPをご覧ください。ボランティアが縁で私も1口参加しました。苗木にを取り付けられた私のプレートの写真が送られてきたのです。花見山に行かれることがあったら”私の桜”を探してみてください。プレートにはこう書きました。「フクシマと沖縄が手を結び、日本から、世界から、あらゆる差別をなくしていきましょう」
<今日の注目記事>「沖縄タイムス」(29日付)から
「『1フィート』理念継承へ 大田元知事が新研究所設立 沖縄戦フィルム常時上映」
「住民を巻き込んだ凄惨な沖縄戦の実相を長年伝え、来春解散する『沖縄戦記録フィルム1フィート運動の会』の理念を引き継ごうと、会の顧問で元県知事の大田昌秀さん(87)が年明けに新たなNPO法人『沖縄国際平和研究所』を設立し、自身が収集した沖縄戦フィルムの常時上映を始める。鉄血勤皇隊として地上戦を生き延びた大田さんは『改憲や自衛隊の国防軍化が危惧される今、新しい伝承運動が必要』と意気込む」
※今日(29日)から来月3日まで帰省します(広島)ので、「私の沖縄日記」はお休みし、4日から再開します。これまで読んでいただいて、ほんとうにありがとうございました。また来年お会いしましょう。よいお年をお迎えください。