英国のチャールズ皇太子(62)と故ダイアナ元妃の長男で王位継承順位2位のウィリアム王子(28)と、キャサリン(ケイト)・ミドルトンさん(29)が29日、ロンドン中心部のウェストミンスター寺院で結婚式を挙げた。極秘だった注目のウエディングドレスは、高級ブランド「アレキサンダー・マックイーン」のサラ・バートンさんがデザインした純白のもの。世界中が、81年の皇太子とダイアナ元妃の結婚以来の祝賀ムードに包まれた。
純白のベール、ドレスに身を包んだキャサリン妃が姿を見せると、観衆からは大きな拍手が巻き起こった。式当日までトップシークレットとされ、世界中が注目していたドレスは、サテン生地で胸元が大きく開き、頭から腰の下までベールがかかったデザイン。伝統的な要素と現代性を組み合わせた、妃にふさわしいスタイルだった。
花嫁衣装デザインの栄誉を射止めたのは、高級ブランド「アレキサンダー・マックイーン」のトップデザイナー、サラ・バートンさん。かつてファッションブランド「Jigsaw」のバイヤーも務め、センスに定評がある妃の意見も取り入れたという。独創的ブランドの実力派デザイナーは、予想でも本命視されていた。81年にダイアナ元妃が結婚式で着たドレスは約7・6メートルの長い引き裾が特徴だったが、キャサリン妃は2・7メートルだった。
また、妃が頭に着けたティアラは、アカデミー賞映画「英国王のスピーチ」の主人公ジョージ6世(エリザベス女王の父)が妻に贈ったもの。女王が18歳の誕生日にプレゼントされ今回、花嫁に貸し出した。「カルティエ」の1936年製だった。
父が元航空会社社員、母が元客室乗務員という一般家庭出身のキャサリン妃。地元報道では、将来の国王が一般家庭出身女性と結婚するのは、1660年のヨーク公(後のジェームズ2世)の例以来、約350年ぶりの“格差婚”となる。交際8年、英国マスコミから「待ちぼうけのケイトちゃん」と、やゆされながも、現代のシンデレラストーリーを実現させた。王子は妃の控えめなところに引かれたというが、既に一緒に生活している家での関係は、5か月早く生まれた、しっかり者の妃が主導権を握っているともいわれる。
結婚式のメークを自分ですることを求めたとも伝えられる。伝統と格式にのっとった制約も多いロイヤルウエディングにも、若い感性を注入しようと試みた。母ダイアナ元妃を失った悲しみを乗り越え、王族として成長する王子を支えながら、英王室の新時代を切り開いていく。
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