【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫

2chの佐々木スレに投稿されたssの保管庫です

佐々木スレ1-909 佐々木×キョン×ハルヒ(2)

2007-04-11 | 佐々木×キョン×ハルヒ

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 21:08:27 ID:cgMGtcKZ
この後、俺はきっとハルヒが癇癪玉を破裂させ泣き喚くだろうと覚悟していたが、それはいつまで経っても起きなかった。
変わりにパチパチという感情の籠っていないハルヒの拍手が鳴り響いた。
俺が今OKを出した佐々木本人はと言うとニヤニヤと微笑みを絶やさずにこっちが何かを言うのを待っているといった所だね。
そしてハルヒはという無表情のままパチパチと拍手をし続けていた。
その状態がしばらく続いたがハルヒは拍手をやめると
「じゃあ」と言って帰ろうしたが、それを許してはBADENDだ。それに今のハルヒは絶対何か勘違いしている。
俺はそう思うが早いかハルヒの腕を掴んでいた。
「離してよ、もう用事は終わったんだしあたしがいたらあんた達は迷惑でしょ」
別にお前がここからいなくなるのに反論はしないが一つだけ聞いて帰れ
「何よ、ノロケ話でもする気?そんなにあたしを虐めて楽しい?
 ああそうかそうだよね、キョンは本当はあたしの事最初から嫌いだったもんね」
だから聞けよ
「どうせあんたの事だからあたしの事DQN女だと思っていつも心の中で笑ってたんでしょ。
 そうだよね、よかったわねちょんとした女の子が来てくれてどうせ清々してるんでしょ、もうこんな奴と付き合わなくていいって」
だから聞けって
「SOS団に付き合ってたのも全部みくるちゃん目当てだったんでしょ、いつもみくるちゃんばっか見てたし。
 そうだよね、あたしみたいな我が儘な女よりみくるちゃんや佐々木さんみたいな気配りできる子がいいよね。
 あーあ馬鹿みたいあたし、そんなんで自分に気があるんじゃないかって勘違いして、もう本当に・・・・」
「聞けよっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
一瞬ハルヒはビクッとした後黙った、まったく人が聞けって言ってるんだから大人しく聞いて欲しいもんだね。
「いいかハルヒ、お前は俺がお前がさっき言ったみたいな風に思った事はこの一年間一度もなかった、断言してもいい。
 確かにお前の突飛な行動だけを見てそういう風に言う人間もいるかもしれないが俺は違う。お前とこの一年間過ごしてきてお前のその行動に呆れたりした事もあった、
 だけど、俺はお前が俺の妹みたいな小さいこに優しくできる奴だって知っている。それに俺が冬に三日間入院した時だって看病してくれたじゃないか俺はあの時こう言うのも何だが心打たれたよ。
 俺がお前に嫌いだ何て言った事があったか?少なくとも俺の記憶にはそんなものは存在しない、あるんだったらそれは別人だ。
 確かに俺はお前じゃなくて佐々木を選んだ、それは別にお前の事が嫌いな分けじゃない俺はお前ら二人とも好きだしできればあの時二人とも好きだと言いたかった。
 だがお前や佐々木はそんな答えじゃ満足しないだろ?だからどちらか選ぶ必要性があったから選んだまでだ、結局何が言いたかったかと言うと俺はお前も佐々木も好きだとう事だ!!!!!!」







ふぅ疲れた、とりあえずこれでハルヒの誤解は解けただろう、後はハルヒがどう思うかだが・・・・・・・
「あんた彼女の目の前で振った女に両方好きって言うなんてどういう神経してんのよ・・・・」
さっきの泣き出しそうな雰囲気とは打って変って今度は呆れたようだったがまあいい、
これで多分誤解は解けただろうと思って気が抜けてしまったんだろなついペラペラと余計な事を喋ってしまった。
「何を言われようととりあえずお前の事は好きなんだよ佐々木と同じくらいにな。」
特に深い意味はなくその場で出た言葉だがさすがに失言だったか
「ふ~んそうなんだ、じゃあ何であたしじゃなくて佐々木さんを選んだのかな?」
しまった、と気づいた時には遅かった。頼む古泉今すぐあのテレパシーとやらをやってくれ!
そんな俺の願いは叶わずうろたえるしかなかった。
「えーと、そのなんつーかだな・・・・あれなんだよ・・・・うん、あれ」
「あれじゃ分かんないわよ、ちゃんと分かるように説明しなさいよ」
うーん、何でこんな浮気が発覚したみたいな空気になってるんだ畜生、古泉はまだか



917 :742:2007/04/08(日) 21:09:13 ID:cgMGtcKZ
「簡単な事だよ、僕と君のキョンの好きという数値は同じだがキョンは君ではなく僕を選んだと言う事は 
 君とキョンの間で起こったより、重大な事が僕とキョンの間で起こったのさ。」
今までずっとニヤニヤと薄笑いを浮かべていた佐々木が喋り出した。
というより佐々木さん、助けるならもっと早くに助けて下さい。あれ、もしかしたら怒っていらっしゃいます?
「どういう意味よ」
「これは別に僕でも言える事ではあるがキョンの気持ちを推察するとキョン自身の口から言った方がいいだろうね。
 そうだろキョン?」
ああお前の言う通りだよ、このまま佐々木の口を通して言われるくらいなら俺自身が言った方が数倍いいさ
「あのなハルヒ、落ちついて聞いてくれよ」
「何よ急に改まっちゃって、言うなら早く言いなさいよ」
ここまできたなら後戻りはできない、もう言うしかない。こうなったらなるようになれだ。
「俺と佐々木は実は・・・・・・・
















Cまで済ませてあるんだ」
ハルヒは俺がいきなり改まったもんだからちょっと覚悟はしていたみたいだが、さすがにこれは予想外だったようだ。
ポカンとなってしばらく固まっていた。
「・・・・最初あんたと佐々木さんが一緒にいるのを見て何か変だと思ったらそういう事だったのね・・・・」
まさか泣き出したりはしないだろうとは思っていたが、いきなり自分に諭すように語り始めるというのは予想外だったね。
「にしてもあんたにそんな度胸があったとは驚きだわ」
何、俺も一人の男だったと言う分けさ。
「それじゃお邪魔なあたしはここで帰るわね、それじゃ後はごゆっくり」
後、明日も学校あるから程々にしときなさいよ。などと茶化しながらハルヒはレジに向かって行った。



924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 21:56:00 ID:iusIWZ5z
何か投稿しすぎとか言われてかけなかったんだぜ

これで全ての事不安要素が無くなったとほっとしたのもつかの間、もう一人の神様がヒトラーも裸足で逃げ出しそうなオーラを纏っていた。
もしかしてBADEND?やばいぞ、これはまずい。佐々木が去年のハルヒみたいな事になるなんて頭の容量の1キロバイトも占めた事はないが、
今の佐々木だったらやりかねん。ええぃ古泉はまだか
「さてとキョン」
告白してOKをされた人間は必ずしもこのようなオーラを纏うものなのだろうか。少なくとも俺が読んだ小説や漫画の世界では
顔を赤らめながら「嬉しい・・・」等と言っていたが、この後の佐々木の発言がそれに準ずるものになると推察するには韓国の捏造並に無理があるだろう。
「これで僕達は晴れて世間一般でいう恋人という仲になったわけだが釈然としないのは何でだろうね。」
サアナンデデシショウネ
「キョン、僕は告白というものを生まれてこのかた16年間で初めてしたのだが、
 まさかOKされた直後に恋敵とも言えた人間に必至に弁護する彼氏の姿を見るというのは僕が知り得る限りの創作物では少なくともなかったな。」
あのですね佐々木さん、とりあえず落ち着いて僕の話を聞いて下さらないでしょうか?
「それはこちらからも是非ともそうしていただきたいし、拒む権利や理由もない、最もその話の内容が僕を納得させるものだったらの話だが」
佐々木は悪代官という言葉がぴったり当てはまるような笑みでこちらを見つめていた。
さてとここで最後の選択肢だ、ええぃセーブボタンは何処だ。
「佐々木、俺は確かにお前の恋敵ともいえるハルヒに対しても好きだと言った、これは俺が悪かった。  
 そしてだ、付き合う理由があんなのとお前は言ったがもちろん俺だってそれだけでこういう選択を選ぶ事はしない。 
 じゃぁ何故ここでお前を選んだかと言うとだ、佐々木・・・・・・」








「お前が一番可愛いからだよ」



925 :742:2007/04/08(日) 21:57:19 ID:iusIWZ5z
俺はとりあえず今ので俺の感情を相手に伝え切ったつもりだ。後は佐々木の反応待ちだが・・・・・・・・・・・・
しばらくの間、沈黙が流れたが、
その静寂を破ったのは他でもない佐々木の笑い声だった。
「あーはっはっはっは、まさか君がそこもで変わってないとは思わなかったよ。普通こういう場では言い訳を並べるもんだと思ったが
 直球勝負とはね、はーっはは」
佐々木はまだ笑い足りないのか普段からは想像もつかない笑い声をたてながら喋り続けている。
「にしても一番可愛いだって?もうすこし気の利いたセリフは思いつかなかったのかい?」
もちろん色々候補はあったさ、君は僕にとっての黄金比だとかな。
「生憎だが君がもしそんな事を口走っていたら僕の携帯に110の発信履歴が残る所だったよ。 
 そして僕達がこうしてまた逢う日もなかっただろう」
そんなこったろうと思ったから素直に伝えたのさ、それに今はその必要もないだろう。
「くっくっ、いや全く持って君の言う通りだよ。それで結局キョンは僕の事が一番好きだと言う事でいのかな」
あぁ、そうとって貰って構わんよ。つまり俺がいいたいのはだ
ハルヒ=結構好き+結構可愛い<佐々木=結構好き+世界一可愛い
という方程式が成り立ってるて事さ。
「いやもう十分だ、まさか君の口からこうも素直に好きだとか単語が出るなんて予想外だったもんでね。
 だけど僕も少し欲をだしてみたくなってきたんだが、僕の我が儘を一つだけ叶えてくれるかい?」
今俺とお前は恋人という中なんだし、そんな堅苦しく言わなくても大半の事は叶えてやる自信はあるぜ。
もっとも限度があるがな。
「何、別に100カラットのダイヤをくれだとかそういう類の願いじゃないんだ。
 キョンが僕の事を好きだと言うのは君の話を聞いてる中で十分分かった、後はできれば態度で示してもらいたんだよ。
 例えばそう、キスとかね」



928 :742:2007/04/08(日) 21:58:32 ID:iusIWZ5z
すまん、sage忘れてた・・・・・・・・OTL


キスか・・・・・・・・・・・・・・
いや別に嫌なわけではなかったができればもっと人目のない所でしたかった。
だが今この空気でそんな事言える奴がいるなら名乗り出て欲しいもんだね、多分そいつは俺以上の鈍感だと思うが
「分かった。佐々木、目を閉じてくれ。」
すると佐々木は若干驚いたようで
「本当にいいのかい?僕としてはしごく単純なジョークのつもりだったんだが」
なんだよ自分で言っておいて断るつもりか?
「いや、別に断るつもりは一ミクロンたりともないんだが以前のキョンだったら絶対断ると踏んでいたんんだが」
ま、俺もこの一年間で変わったという事さ
「なるほど、そういう考え方もあったね。」
そう短く佐々木は区切ると「ん・・・・・」と言って目を閉じてきた。
やばいこれはやばすぎる。一年前から可愛い奴だと思っていたがこの一年間でさらに磨きがかかっている。
そうやって小一時間ほど佐々木鑑賞会を続けていたかったがそうもいかず、覚悟を決め佐々木の顔に近づく。
そして次の瞬間に俺と佐々木の唇は触れ合っていた。
俺の中ではこの後すぐにでも唇をはなして何事もなかったかのように佐々木に話しかけ家に帰るというシナリオが出来ていたのだが、
現実はそうそうシナリオ通りにならないものである、だからこそ楽しいんだけどね。
俺が唇は離すより一瞬早く佐々木の腕が俺の後頭部を捉えていた。簡単にいうと腕でがっちりガードされて唇が離せないってこった。
むぐぅ・・・という限りなく奇声に近い声を洩らしながら佐々木をと見るといかにも勝ち誇った目でこっちを見てやがる。
そうか、そっちがその気なこっちにも考えがある。
佐々木と同じように俺は佐々木の後頭部を腕でがっちりガードし俺は俗に言う‘大人のキス’を佐々木に報復としてする事に決めたのだ。
少しばかり罪悪感が湧かないでもないがあいつからやってきたんだからしょうがないと勝手に結論づけ決行に移す。恨むんなら自分を恨むんだな佐々木。
俺は自分の舌をそっと佐々木の口内に忍ばせる。舌が佐々木の唇に触れた時佐々木はビクッと肩を震わせたがこれから俺が何をするのかを理解したのだろう、
佐々木の方から舌を絡めてきた。ぐちゅぐちゅという厭らしい音が辺りに響き渡る、にしても佐々木さんあなたエロ過ぎです、正直性欲を持て余します。
そんな事を頭の中で考えていたせいか俺の腕は少しだけ力を抜いてしまい、結果佐々木を解放してしまう事になった。



930 :742:2007/04/08(日) 21:59:37 ID:iusIWZ5z

次の瞬間佐々木は宝物をみつけた子供みたいな笑顔でさっとナプキンで口についた唾液を拭き取っていた。
「いやー驚きだよキョン、君がこの一年間でここまで度胸をつけるとはさすがの僕も予測不能だったよ。」
色んな目に逢えば誰しも少なからずの度胸はつくと言う事さ
「そうか、それは嬉しくもあり残念でもある事だ。僕自身としては度胸をつけてちゃんとしてくれるキョンも中々いいと思うのだが
 何も知れないうぶのままおろおろるキョンというのも中々に捨てがたいものなのでね。」
そんな事言われてもついちまったもんはしょうがないから、出来れば後者は潔く諦めて頂きたい。
「そうさせて頂こうか。時にキョン、これからどうするね?」
時間はまだ16時過ぎといった所だった。
そうだな、まぁ適当にその辺でもブラブラしていればいいんじゃないのか?
「ああ、じゃあその前に一つ僕から言わせてくれないか」
何だどこか行きたいとこでもあるのか?
「そういうわけじゃないんだがね。これはまぁ僕を選んでくれた君に対する感謝を述べたいと思った所なのだよ。」
個人的にはさっきの大人のキッスが色んな意味でご褒美だったと思うのだが佐々木はそうは思ってなかったらしい。
「そいつはありがたいね、脳細胞に一字一句間違いを起こさずに刻み込む準備はもう終わったからいつでもいいぞ。」
そして佐々木は今日一日で見ていなかった本当の笑顔で



「キョン、私を選んでくれて本当にありがとう」





・・・・・・・それは反則ですぜ佐々木さん






END