乃南アサ「禁猟区」～窮屈な部署だと思っていたが・・本当に自分を心配し助けてくれたのは。。

乃南アサ「禁猟区」読み終わりました。



沼尻いくみが所属するのは


警務部人事第一課



警視庁警察官に対する


賞罰を査察し、処分を決定する部署



同じ課には


父親ほど年の離れた上司たち


気軽に話せる同性や同僚もいなく・・



２０代のいくみには


窮屈な部署だった。



それに


部署が部署だけに・・


同僚の警察官たちからも


煙たがられて距離を置かれてしまっていた。




それでも


自分の仕事を全うするいくみ




ホストに溺れて警察官という立場を悪用して


お金を巻き上げたり。。




暴力団に肩入れしすぎて


いつの間にか取り込まれてしまう警察官。。



時効目前に


自分が思い込んだ犯人を挙げようと


偽の証拠品を作らせて


新人警察官の心を踏みにじる老刑事。。




そんな警察官たちの悪行を


秘密裏に調査するいくみ





そんないくみ自身におこる！




ストーカー被害



友人から譲りうけた部屋に引っ越したいくみ




そこに越してから



送りつけられる・・



数数の・・



卑猥な品々。。



ストーカー



そこで浮かび上がる



元カレで



元警察官の「内野」




部屋を訪ねてくる内野。。




でも



本当に怖いのは・・



内野ではなく・・



まじめそうに見えた



先輩警察官だった




いくみの危機を知り動き出す



いくみの部署の上司たち



今まで自分とは考えが合わず



窮屈だった上司たちが結託し！




いくみの危機を迅速に回避してくれる




初めて触れた上司たちの頼もしさ




いくみの心に響いた



いつも毅然と冷静に対処できていたことが・・



自分にふりかかってくる危機には



なかなか冷静になれない。。



そういうことはあるのかもしれないよね



そして・・


なかなかすぐそばにあるものって


当たり前すぎて目に入らなかったりするけど


実は大事なものだったり



それに気付けたいくみは


きっとこれからもこの仕事を頑張っていけるんだろうなぁ



がんばれ！



そう応援したくなる




自分を正当化して・・



いつの間にか犯罪に手を染めてしまう。。




そう言うことっあるんだなぁ～。



テレビのニュースで目にする警察官の不祥事。。



ガッカリさせられる事も多いけど



警察官だって人間だから間違いは起こり得るって



事なのかもなぁ。。