2000年から書き出したJFNのラジオドラマ「アナザーワールド」シリーズの原作も、もうう8年になる。僕が書いた原作を、萩原和江、錦織伊代の2人の女流脚本家と僕の3人が交代で、脚本に直しドラマ化している。
放送は『ウェルカム・アナザー・ワールド』シーズン2『犯罪心理学者花見小路珠緒の不思議事件ファイル』全国JFN系列(月~金 24:55~25:00)として、放送中。
主役の花見小路珠緒=田丸麻紀、劇団扉座の山中崇史(「相棒」のトリオ・ザ・捜一)・鈴木あずさ=高橋麻理・折口信夫=犬飼淳治・佐野紀久子=仲尾あづさ 他のメンバーが出演している。お時間、あれば。
番組公式サイト(http://www2.jfn.co.jp/horror/)
田丸麻紀(http://www.oscarpro.co.jp/profile/tamaru/)
劇団扉座(http://www.tobiraza.co.jp/)
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犯罪心理学者花見小路珠緒の不思議事件ファイル ♯127
「木々 奔(はし)る!」 作 村上信夫
【登場人物】
花見小路珠緒
鈴木あずさ
犯罪心理学教室の学生たち
千秋(せんしゅう)修(52)東都大学ロッジの管理人
板橋寛治(30)
板橋祐子(ゆうこ)(27)
松本(40)強盗殺人の凶悪犯
【原作】
植相を見ると、ある時期、突然、すべてが変わっていることがある。
例えば、北の樹木である杉は、氷河期のある時期、驚くほど南にまで進出するのだが、氷河期が終わると、あっという間に北へ戻ってしまう。後に、残されたのは、例えば、屋久島の縄文杉。その仲間は、1500キロほど北に見える。その植相の移動は実に短期間に行われ、まるで、木々に足が生えて溶けかかった氷河を渡り、日本列島に避難したように思える。気候の変化、火山爆発などによる急激な環境の変化に対し、動くことができないはずの樹木はいかにして、その変化に対応するのだろうか・・・。
花見小路珠緒や鈴木あずさの“東都大学犯罪心理学教室”は、クリスマスムード一色の街を後に、奥多摩山中の大学のロッジに向かった。ロッジで過ごすクリスマスイブを迎えるためである。
ロッジはブナ林に囲まれ、林を抜けると湖。その美しさに、皆、大喜び、早速、湖にボートを漕ぎ出そうとしたあずさたち。
だが、管理人の千秋(52)は、「湖に近づくな」とあずさをボートから強引に降ろすと、斧でボートを壊してしまう。
それでも、小屋のそばのもみの木をみつけ、ツリーの飾りつけをするあずさたち。
翌日、イブの朝は白い雪が舞い、一面、銀座世界。
ラジオは強盗殺人の凶悪犯が現金輸送車を襲い、金を持って逃亡中と伝える。
珠緒たちは、ロッジから外に出て、銀世界の中、ぶなの林の中を散歩するが、いつかしら、ぶな林が白い霧に覆われ、迷子になってしまう。
そこへ、急に雨が降ると、ドドドーッという音が遠くに聞こえ、あっという間に、大水が珠緒たちに迫る。湖の堤防を破り、溢れた水が襲ってきたのだ。
珠緒は、必死で学生たちを避難させる。
「あっ!あずささん」
しかし、あずさが一人、流れに取り残される。
それを見た珠緒は、流れに飛び込み、激しい流れの中、二人は戻ろうとする。 しかし、途中、珠緒が足を滑らせ、あずさとともに流される。 あわやの寸前、2人は千秋に助けられ、3人は向こう岸へ渡る、そこは一層、濃い霧に包まれ、不気味な様相を見せていた。
千秋の案内で、湖近くの小屋へ避難する珠緒たち。
だが、小屋には先客がいた。
板橋寛治(30)と祐子(ゆうこ)(27)の若い夫婦である。2人は、クリスマスに結婚式を挙げるために、ここに来ていた。この山の奥にある銅山オーナーの娘夫婦だった。
さらに、もう一人。松本(40)である。
さらに、珠緒たち3人が加わり、6人の男女が同じ小屋で雨宿りすることになった。
雨はいつまでも降り続き、6人は段々苛々していく。
松本は、無口で陰気な男だった。大きなボストンバックを抱きかかえ、ひと時も放そうとしない。
「そのボストン、大金が入っている・・・なんちゃって」
あずさの冗談にジロリ、松本は、睨みつける。 板橋たちがいちゃいちゃつくのをみると殴りかかり、千秋と珠緒に止められる。
「バカヤロウ、いつまでここに閉じ込められているんだよ」
松本が小屋から飛び出そうとすると、もう一度、千秋が止めた。「森に食われてしまうだ」謎のような言葉を呟く。
ラジオから「強盗殺人犯、逃亡中」のニュースが流れ、皆の目が、松本に注がれる。
緊張が走る。
だが、その瞬間、男はボストンから人形を出すと腹話術を始めた。
「ショージ君、こんにちは!」
ほっとした空気が小屋に流れた。寛治は、しばらく人形と遊び、松本と話し込む。
「かばん!かばんがない!」
翌朝、松本の絶叫で、珠緒たちも目を覚ます。
それと同時に、松本は家の外に飛び出そうとするところを、千秋に止められる。
あまりの剣幕にたじろぐ松本。一瞬即発の様子を呈する。珠緒とあずさが割って入ると、千秋は渋々、話し始めた。「この森は生きているだ」
この地の奥にある銅鉱山の排水で、湖もブナ林も死に掛けていた。
しかし、それとともに怪しいことが続いていた。湖の水面が急に盛り上がったり、森からラップ音が聞こえる。「湖の水が洪水するなんて、今までなかったことだ」
窓の外から、ラップ音が聞こえ、近づいてきた。
すわっ!
皆が聞き耳を立てているその瞬間、悲鳴が聞こえ、血だらけの寛治が戻ってくる。
祐子とはぐれてしまったという。だが、松本に意味ありげな視線を投げかけるのを、珠緒は見過ごさなかった。
「お願いします。妻を探してください」
「オレのバックはどこだ?」千秋と珠緒、松本が、外へ出かけることになった。
「あれ?」珠緒は首を傾げた。
小屋の周囲の景色が変わっているのだ。前日。やっとの思いで辿り着いた小屋は、木々に覆われ、うっそうとしている。
「たった一日で?」 だが、珠緒の疑問は、さらに大きくなった。
珠緒たちは寛治を探し、奥へ入っていく。
・・・助けて!
そこで見たのは、木の枝に磔にされた祐子だった。木の枝を払い、助け出そうとすると、枝が珠緒たちに襲い掛かる。
「えっ?なんでえ!」
松本は、バックを探し続ける。バックがあった!中の人形を放り出すと、バックを抱きかかえ、走り出した。
「そっちは危ない」千秋の声を無視して走り出す松本。
だが、「ギャァ!」すぐに悲鳴を上げた。枝と根に捕まり、磔にされた。木は松本を自分の中に取り込もうとする。松本を飲み込み、力を増した木は、珠緒と千秋を弾き飛ばし、
今度は、祐子を取り込む。「助けてください。松本と夫に騙されて!」絶叫しながら、祐子は飲み込まれていった。
・・・ 助けてくれ!
珠緒が周囲をみれば、気がつけば、松本や寛治だけではない、木に飲み込まれ、一体となった人間が大勢いる。
「いいから 逃げよう!」 珠緒と千秋は小屋を目指した。
一方、小屋に残ったあずさも、小屋を飲み込もうとするような木々に襲われていた。木々は小屋を持ち上げ激しく揺らす。巨人が小屋を抱きかかえ揺らしているようにさえ思える。
あずさと寛治は、床をごろごろ転がって、息も絶え絶えだった。
「こいつら、意思があるのか」 やっとのことで窓に辿り着いたあずさは、小屋を揺らせているのは、木だということに気がつく。小屋から飛び出したあずさを枝が追う。
「珠緒さん!」
珠緒たちと合流した。
祐子が木に呑みこまれたと聞いても、寛治に感慨はない。
・・・ おや? 珠緒はその冷静さが気になった。
大地が震える。
いや、震えているのは大地ではない。森が大勢の人間を飲み込み、その力を得て、歩き出そうとしているのだ。
「この地を捨てようとしているんだ」
千秋が言った。 木々の呼吸で森はますます霧が濃くなり、それを利用して逃げる珠緒たち。 やっとの思いで、湖まで逃げる。
「みろ、この色。ここは死の湖だ」
千秋が言った。「あいつ等の親父の会社がやったことだ」
銅鉱山は祐子の父親がオーナーだった。
森が大きな緑の影となって、押し寄せてくる。珠緒は死を覚悟し、あずさの手を握った。
「珠緒さん!」
水辺まで押し詰められた珠緒。その瞬間、3人を庇うように小さな男の子が現れ、立ちはだかる。クリスマスツリーがかけられ、もみの木だと知れた。
もみの木と森のにらみ合い。突然、口笛のような悲しげな音が一斉に聞こえた。
「木たちが故郷を離れるのが悲しいと泣いている」
もみの木がそれに応えるように口笛を吹くと辺りは霧に包まれた。
霧が晴れるとそこは、木の一本も生えていない森だった。
大地は枯れ、その上に大勢の男女が倒れていた。
森は移動する前に、人間たちに警告を残して消えた。
「ねえ。ツリーが落ちている」
「あのもみの木も一緒にどこか遠くへ言ったんだよね」 <END>
放送は『ウェルカム・アナザー・ワールド』シーズン2『犯罪心理学者花見小路珠緒の不思議事件ファイル』全国JFN系列(月~金 24:55~25:00)として、放送中。
主役の花見小路珠緒=田丸麻紀、劇団扉座の山中崇史(「相棒」のトリオ・ザ・捜一)・鈴木あずさ=高橋麻理・折口信夫=犬飼淳治・佐野紀久子=仲尾あづさ 他のメンバーが出演している。お時間、あれば。
番組公式サイト(http://www2.jfn.co.jp/horror/)
田丸麻紀(http://www.oscarpro.co.jp/profile/tamaru/)
劇団扉座(http://www.tobiraza.co.jp/)
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犯罪心理学者花見小路珠緒の不思議事件ファイル ♯127
「木々 奔(はし)る!」 作 村上信夫
【登場人物】
花見小路珠緒
鈴木あずさ
犯罪心理学教室の学生たち
千秋(せんしゅう)修(52)東都大学ロッジの管理人
板橋寛治(30)
板橋祐子(ゆうこ)(27)
松本(40)強盗殺人の凶悪犯
【原作】
植相を見ると、ある時期、突然、すべてが変わっていることがある。
例えば、北の樹木である杉は、氷河期のある時期、驚くほど南にまで進出するのだが、氷河期が終わると、あっという間に北へ戻ってしまう。後に、残されたのは、例えば、屋久島の縄文杉。その仲間は、1500キロほど北に見える。その植相の移動は実に短期間に行われ、まるで、木々に足が生えて溶けかかった氷河を渡り、日本列島に避難したように思える。気候の変化、火山爆発などによる急激な環境の変化に対し、動くことができないはずの樹木はいかにして、その変化に対応するのだろうか・・・。
花見小路珠緒や鈴木あずさの“東都大学犯罪心理学教室”は、クリスマスムード一色の街を後に、奥多摩山中の大学のロッジに向かった。ロッジで過ごすクリスマスイブを迎えるためである。
ロッジはブナ林に囲まれ、林を抜けると湖。その美しさに、皆、大喜び、早速、湖にボートを漕ぎ出そうとしたあずさたち。
だが、管理人の千秋(52)は、「湖に近づくな」とあずさをボートから強引に降ろすと、斧でボートを壊してしまう。
それでも、小屋のそばのもみの木をみつけ、ツリーの飾りつけをするあずさたち。
翌日、イブの朝は白い雪が舞い、一面、銀座世界。
ラジオは強盗殺人の凶悪犯が現金輸送車を襲い、金を持って逃亡中と伝える。
珠緒たちは、ロッジから外に出て、銀世界の中、ぶなの林の中を散歩するが、いつかしら、ぶな林が白い霧に覆われ、迷子になってしまう。
そこへ、急に雨が降ると、ドドドーッという音が遠くに聞こえ、あっという間に、大水が珠緒たちに迫る。湖の堤防を破り、溢れた水が襲ってきたのだ。
珠緒は、必死で学生たちを避難させる。
「あっ!あずささん」
しかし、あずさが一人、流れに取り残される。
それを見た珠緒は、流れに飛び込み、激しい流れの中、二人は戻ろうとする。 しかし、途中、珠緒が足を滑らせ、あずさとともに流される。 あわやの寸前、2人は千秋に助けられ、3人は向こう岸へ渡る、そこは一層、濃い霧に包まれ、不気味な様相を見せていた。
千秋の案内で、湖近くの小屋へ避難する珠緒たち。
だが、小屋には先客がいた。
板橋寛治(30)と祐子(ゆうこ)(27)の若い夫婦である。2人は、クリスマスに結婚式を挙げるために、ここに来ていた。この山の奥にある銅山オーナーの娘夫婦だった。
さらに、もう一人。松本(40)である。
さらに、珠緒たち3人が加わり、6人の男女が同じ小屋で雨宿りすることになった。
雨はいつまでも降り続き、6人は段々苛々していく。
松本は、無口で陰気な男だった。大きなボストンバックを抱きかかえ、ひと時も放そうとしない。
「そのボストン、大金が入っている・・・なんちゃって」
あずさの冗談にジロリ、松本は、睨みつける。 板橋たちがいちゃいちゃつくのをみると殴りかかり、千秋と珠緒に止められる。
「バカヤロウ、いつまでここに閉じ込められているんだよ」
松本が小屋から飛び出そうとすると、もう一度、千秋が止めた。「森に食われてしまうだ」謎のような言葉を呟く。
ラジオから「強盗殺人犯、逃亡中」のニュースが流れ、皆の目が、松本に注がれる。
緊張が走る。
だが、その瞬間、男はボストンから人形を出すと腹話術を始めた。
「ショージ君、こんにちは!」
ほっとした空気が小屋に流れた。寛治は、しばらく人形と遊び、松本と話し込む。
「かばん!かばんがない!」
翌朝、松本の絶叫で、珠緒たちも目を覚ます。
それと同時に、松本は家の外に飛び出そうとするところを、千秋に止められる。
あまりの剣幕にたじろぐ松本。一瞬即発の様子を呈する。珠緒とあずさが割って入ると、千秋は渋々、話し始めた。「この森は生きているだ」
この地の奥にある銅鉱山の排水で、湖もブナ林も死に掛けていた。
しかし、それとともに怪しいことが続いていた。湖の水面が急に盛り上がったり、森からラップ音が聞こえる。「湖の水が洪水するなんて、今までなかったことだ」
窓の外から、ラップ音が聞こえ、近づいてきた。
すわっ!
皆が聞き耳を立てているその瞬間、悲鳴が聞こえ、血だらけの寛治が戻ってくる。
祐子とはぐれてしまったという。だが、松本に意味ありげな視線を投げかけるのを、珠緒は見過ごさなかった。
「お願いします。妻を探してください」
「オレのバックはどこだ?」千秋と珠緒、松本が、外へ出かけることになった。
「あれ?」珠緒は首を傾げた。
小屋の周囲の景色が変わっているのだ。前日。やっとの思いで辿り着いた小屋は、木々に覆われ、うっそうとしている。
「たった一日で?」 だが、珠緒の疑問は、さらに大きくなった。
珠緒たちは寛治を探し、奥へ入っていく。
・・・助けて!
そこで見たのは、木の枝に磔にされた祐子だった。木の枝を払い、助け出そうとすると、枝が珠緒たちに襲い掛かる。
「えっ?なんでえ!」
松本は、バックを探し続ける。バックがあった!中の人形を放り出すと、バックを抱きかかえ、走り出した。
「そっちは危ない」千秋の声を無視して走り出す松本。
だが、「ギャァ!」すぐに悲鳴を上げた。枝と根に捕まり、磔にされた。木は松本を自分の中に取り込もうとする。松本を飲み込み、力を増した木は、珠緒と千秋を弾き飛ばし、
今度は、祐子を取り込む。「助けてください。松本と夫に騙されて!」絶叫しながら、祐子は飲み込まれていった。
・・・ 助けてくれ!
珠緒が周囲をみれば、気がつけば、松本や寛治だけではない、木に飲み込まれ、一体となった人間が大勢いる。
「いいから 逃げよう!」 珠緒と千秋は小屋を目指した。
一方、小屋に残ったあずさも、小屋を飲み込もうとするような木々に襲われていた。木々は小屋を持ち上げ激しく揺らす。巨人が小屋を抱きかかえ揺らしているようにさえ思える。
あずさと寛治は、床をごろごろ転がって、息も絶え絶えだった。
「こいつら、意思があるのか」 やっとのことで窓に辿り着いたあずさは、小屋を揺らせているのは、木だということに気がつく。小屋から飛び出したあずさを枝が追う。
「珠緒さん!」
珠緒たちと合流した。
祐子が木に呑みこまれたと聞いても、寛治に感慨はない。
・・・ おや? 珠緒はその冷静さが気になった。
大地が震える。
いや、震えているのは大地ではない。森が大勢の人間を飲み込み、その力を得て、歩き出そうとしているのだ。
「この地を捨てようとしているんだ」
千秋が言った。 木々の呼吸で森はますます霧が濃くなり、それを利用して逃げる珠緒たち。 やっとの思いで、湖まで逃げる。
「みろ、この色。ここは死の湖だ」
千秋が言った。「あいつ等の親父の会社がやったことだ」
銅鉱山は祐子の父親がオーナーだった。
森が大きな緑の影となって、押し寄せてくる。珠緒は死を覚悟し、あずさの手を握った。
「珠緒さん!」
水辺まで押し詰められた珠緒。その瞬間、3人を庇うように小さな男の子が現れ、立ちはだかる。クリスマスツリーがかけられ、もみの木だと知れた。
もみの木と森のにらみ合い。突然、口笛のような悲しげな音が一斉に聞こえた。
「木たちが故郷を離れるのが悲しいと泣いている」
もみの木がそれに応えるように口笛を吹くと辺りは霧に包まれた。
霧が晴れるとそこは、木の一本も生えていない森だった。
大地は枯れ、その上に大勢の男女が倒れていた。
森は移動する前に、人間たちに警告を残して消えた。
「ねえ。ツリーが落ちている」
「あのもみの木も一緒にどこか遠くへ言ったんだよね」 <END>
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