散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

薬を減らしたいけど…

2014年07月07日 | Weblog
マサシは15年位前から精神科の薬を飲んでいます。
当初から比べたら状態は徐々に良くなり、少しずつ飲む量を減らしてきました。
今のクリニックに変わってからずっと変えてなかったので、減薬の相談をしてみようと思い、先生にそのことを話しました。

するといきなり、「何で薬を減らすのか!」「薬を減らしたり止めたりして悪くなったらどうするのか!」と言われました。と言うことは一生飲み続けるということ?
状態が少しでも良くなれば、減らしたい(やめたい)と思うのは当然だと思います。
ただ精神科の薬は良くなってもしばらくは続けた方がいい場合もあるし、いきなり断薬するのは危険です。だから先生と相談して決めたいと思っていたのに…。
まるで「患者は医者の言うことを聞いておけばいい!」と言わんばかりの言い方でした。患者の希望など聞こうとはしません。

私が「少しずつ減らしていって様子をみたい」と希望を言うと、「はいはい、気の済むようにしてください!」とふてくされてしまいました。帰り際もこちらが挨拶をしても知らん顔。
腹が立つというより、あきれてしまいました。
この先生が特別なわけではなく、案外こういう先生は多いかもしれません。それでも患者の気持ちに耳を傾け、丁寧な説明はしてほしいと思います。

15年前マサシが極度のうつ病で最悪の状態だった時、精神科で安定剤を処方してもらいました。薬を飲んでも良くならず、より強い薬が処方されました。
当時はどうしてよいかわからず、薬に頼るしかありませんでした。でも眠れない、食べられない、顔面蒼白、まるで廃人のようでした。
今から思えば、どんどん悪くなっていったのは薬の副作用だったような気がします。
この経験で思ったことは「お医者さんまかせにしてはいけない!」ということ。

その後、大ケガをして中央市民病院に入院してから、精神科の薬を見直し、副作用の状態を見ながら試行錯誤で処方してもらいました。
こちらの希望や意見も話し、先生も検討してくださいました。
考えてみたら、10分や15分位のカウンセリングで薬が処方されてしまうのはこわいことかもしれません。だからこそ、患者の希望やいつも接している家族の希望も聞くべきではないかと思います。
自閉症の特性(イライラや多動、癇癪など)は薬の副作用と共通する部分もあります。
特性によるものなのか、副作用によるものなのか、判断がつかないこともあると思います。
だから薬を減らしたり止めたりすることは、本当は不安です。でも薬を飲み続けることはもっと不安!

精神科の薬の多用が問題になっています。
良くならなければより強い薬が処方されたり、副作用を抑える薬が処方され、薬の種類がどんどん増えていくケースも少なくありません。
薬を出さなければ医院は儲かりません。薬を出さないで、カウンセリングに時間を費やしていたら医院は潰れてしまうかもしれません。患者のためというより経営のためという医院もあるのでは…。

前述の先生は9月で辞められるそうです。(ご高齢のためかも)
新しい先生が引き継がれるそうなので、その先生にまた相談してみます。
それでも駄目なら、別のクリニックを探すつもりです。

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