歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

PUAMANAの庭:2 ~宴と庭編~

2010年06月12日 | 造園 -creation-
    「PUAMANA」


   プア・マナ ラハイナの我が家
   芳香な花々に彩られた 我愛しの家
 
   我が家は椰子の木の 間に立つ
   荘厳な椰子の木は ゆっくりと揺れる
 
   いとしの家 海のそばの家
   明るい月光が 海のささなみを照らしている
 
   ラハイナの我が家を 繰り返しよんでおくれ
   幸せをこめてよんでおくれ

  (※参照HP>>***



お待たせしました*


5月の終わりの 満月の夜の

「PUAMANA ~わたしのいえ~」のレポートです。




場所は、六本木の地下の



[Living the Lounge]。




隠れ家的な、ちいさなバー。




訪れる人は

“茶人 宗由”さんによって点てられた
「氷抹茶」(タンポポの花びらを散らし添えて)





Michiyoさんの手作りしっとりチョコレートケーキ、



そして

フランスで仕入れた
花の砂糖漬けの お菓子を、サービスされます。

スミレの花と、バラの花と。

花の香りがそのままに
ぎゅっと甘くかためられた、ぜいたくなお菓子。





星のかたちの砂糖菓子。




下敷きには、Tamayoさんの金の錦繍のような絵。



カウンターでお菓子とお茶を頂いて
ふと くるりと見ると



あらっ。

天井から たらーんと垂らされた 長ーい白い
幕の上に、
美しい女性が座っています。


樹(Miki)手作りの
光沢のある白いスカートに

墨絵アーティスト:Tamayo の「墨絵ライブペインティング」が行われているのです。


墨の黒と、
金と。


描き終わると


やおら
波の音が 響いて来て

おもむろに
舞いが始まります。




Michiyoさんによる、フラ。

「PUAMANA」。




プアマナ とは、ハワイのフラの名曲。

  プア・マナ ラハイナの我が家
  芳香な花々に彩られた 我愛しの家~♪

という歌です。

“わたしのいえ” という意味なのかしら。
と思ったら、

 pua=花、つぼみ
 mana=魂、エネルギー

という意味のようですね。なんか、素敵!

冒頭の歌詞の通り、
いとしの我が家/Home を想った歌なのですね。

両手で「家」をかたちづくるポーズも入ります。



椰子のように。

波のように。

海に吹く風のように。

絶えず揺れ動く、フラの舞い。

たおやかに 漂うよう。




Michiyoさんのソロにつながって、

4人全員が揃って、舞います。




微笑みをたたえながら。

静かに
あたたかに ゆらゆらり揺れ続ける、
やわらかな舞い。



kiss.





ひとつ舞いが終わる毎に
ひとりずつ



ひとつずつ
白いスカートに
墨と金で

サッ と

墨絵が描かれていきます。




カーテンにも


墨が曵かれていきます。


そして再び

舞いが繰り返されます。



「一緒に踊ろ~(花)」と
お客さんで来ていた フラ仲間も突然招集で



圧巻の増員六人バージョン。


あたたかい光のゆれる波間に とろりと包まれるような

やわらかい空気に絆されました。




ドレスコードは「花(Flower)」。



フラのときに身につける、花のレイにちなんで。

ティーリーフという、ハワイの神聖な葉っぱを使った花のレイも
Mikiファミリーのお作。

お茶にも
お菓子にも、
衣装にも、花。



もともと花のような美しい女性たちの。

花にあふれた ちいさな夜の、
花々しい宴。


 Living. . . Live. . . Life. . .


裏キーワードは、[生] (live/life/ナマ)、かな。


そこで、野口造園は。


背景として
生(なま)の“緑”を添えました。





DJブースの背景に。




いろんな種類の 青々とした草を。




もっこもこの スモークツリーや。

トチノキの大きな葉、
シラカシの若い芽の枝、
屋久島ススキのカーリーなクセをつけたもの、アカツメクサの花冠、
カラスムギの青いのと枯れたのを束ねたもの、
正体はわからないけどつるものの葉っぱ(すみません;)、

などなど、、、




野山や
川辺で採って来た、生きた草たち

枯れてもなお 美しく立つ草たちを



生きたままのミドリを



いっぱい盛り込んで、
いっぱいに編み込んで。


生のみどりのタペストリーを作りました。




いうなれば、

「花のライブのための、生きた緑の庭」

といったところでしょうかね。





この花環をササッとつくってくれたMikiのママ他、
澤畑一家や友人のヘルプと
Tamayoさんの素晴らしいアドバイスと
メンバーの応援も たっぷり頂戴して、

なんとか、出来上がりました。


五月のちいさな花の夜。

“ひと夜の庭” です。



自分の友だちも、来てくれました。
どうもありがとう*






舞い続ける宴は

雨と夜を飛び越えて
続きました。


外が青みを帯びて来て



中のオレンジと甘く融けるまで。





まもなく誕生日を迎える
Mikiへのサプライズも織り込んで




きゃあきゃあ*と

花が笑うような夜は

くるくると廻り続けていきました。





バーテンカウンターで頑張って働いてしまったノグチは
申し訳ない事に、エナジー切れで;ぐったり寝てしまったりしてましたが;







<PUAMANA ~わたしのいえ~>

 フラとお茶とお菓子と墨絵と
 花の宴。


歌庭一年目を迎えた自分にとっても ひとつの“節目”の夜になりました。
ありがとう、ほんとにありがとうございました*




ちなみに。

野川で張り切って摘みまくって
余ってしまったアカツメクサ。

ドライフラワーにして、まんまるの花束にして、
牛くん花瓶に背負わせてみたら



アフロヅラみたいなことになっています。








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