歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

絵を描く

2010年07月23日 | 徒然 -tzure-zure-
昨日、今日、と、

とにかく絵を描いている。


あなたのお庭は、こうなりますよ。

という、
庭のイメージの絵。

言葉だけじゃいくら説明されてもわからない。CGとか、絵がないとわからない。

と、よく言われる。
CGなんて出来ない。だから、
とにかく、手で、描いている。



三軒分くらいのを、一気に、描き上げた。


仕上げに、色鉛筆を入れる。使い古した、12色入りの色鉛筆。必ず、ひとつのものにも三色以上を重ねるようにしている。


色があると無いとでは、
別物になる。



自分の頭の中でだけで膨らんでいるイメージ、

未だ、この世のどこにも無い、
見えないもの。

だけど、
自分にだけは確かに見えている映像。


言葉では足りなくて、
描かないと見せられないから、
とにかく、描いている。



絵描きって、

この世にないものを見て、

「見てしまったからには」
と、

この世に、引っ張り出す。
そういう宿業、というか、役目を背負った人なのかな、と、


ふと。



私は、昔から、絵を描く人になりたかった。







今日の月も、

にじんで、とろんと、ぼやけている。


草を刈られたばかりの碧い匂いが溢れて
流れていく、平たい公園に吹く
夜風に、

やっと、
今日の真昼の尋常でない灼熱に唖然と呆けていた頭も、

落ち着いてゆく。


目の前に居た
キノコみたいな雲が、
紫に蒼ざめて、じわりと、壊れてゆく。



後ろの月は、



満月に、近づいてゆく。

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