ブログ ひかりの宇宙ふたり旅

いつも一緒に旅をして来た両親が、仲良く一緒にアルツハイマーになった。これからはどんな旅になるのだろう。

張り紙の効用

2007-06-28 13:17:33 | 介護
最近、ヘルパーさんの名前や、デイに行く日などを大きな字で書き、TVの下に貼り付けている。
父は全く覚える気持ちは無い、と言うか覚えられない。
そこに貼り付けてある事じたい覚えていない。

でも、今週は毎日初めてのヘルパーさんだが、
張り紙を指差して、「今日は、この○○さんですよ」
と言うと、「あ、そうか~」と、すんなり納得してくれる。
これが無いと、初めての方には「わしは何でも出来る、来てもらわんでもいい~、帰られ~」と言うことになってしまう。

デイの日も、「ここに書いてあるでしょう、明日は○曜日だから、△△苑の方が迎えに来られるわよ」と言うと、すんなり「そうか~有難う」と言ってくれる。(明日には覚えていないんだけど~)

頭の中の整理がつかなくなっているけど、張り紙があるから安心という気持ちになるのかも。

ここまで書いたところで、たった今、ケアマネさんからTELが入る。
「○○ホームさんが、お父さんのお迎えに行かれたら、お酒を飲んでおられて、デイに行ける状態じゃないので、
今日はお休みにし、シーツ交換や洗濯、服薬確認をしてから帰られたそうです」とのこと。

冬の間の頻回な失禁がようやく治まりかけたかな~と思ったら、今度は飲酒と飲酒による失禁。困った。

久し振りにお酒に目覚めて以来、朝から飲んでお昼になっても爆睡していることもある。「こんな美味しいもん有るんだったら、一杯やろうかな~」てなぐあいで飲んじゃうので朗らかなお酒なんだけど、、、
飲みたいと思わないようなおかずにすれば良いのかしら~?
最近は父の好物ばかり取り揃えていた。

父母の短期記憶

2007-06-25 21:20:07 | 介護
昨日の父母との会話。
私:「昨日お母さんに会って来たの?」
父:「な~ん知らん。覚えとらん」

その後、母の施設へ出かける。(父はこれからお昼寝の為、私一人)
母:「昨日、爺チャンのとこ行ってきた。」(父のデイのお部屋へ連れて行ってもらった)
私:「良かったね~。お父さんは昨日お母さんに会ったこと覚えていなかったわよ」
母:「じいちゃん呆けとるよ~もう、だいぶん呆けとるわ~(笑)」
「昨日、○○さん(もう亡くなった友人)に会って来た。爺チャンは、そんな人知らんて言っとった。呆けとるわ~」
「爺チャンに会いた~い。起こして来て~」

なんだか、◎◎合戦のようだ。


今日の夕方、初めてのヘルパーさんが入られるので、父がデイから帰る時間に出かける。
私:「今日は、○○ホームへ行って来たんでしょ?」
父:「な~ん、どこへ行って来たか覚えとらん」
今、家へ入ったばかりなんだけど~
私:「お風呂に入ってきたの?」
父:「な~ん、知らん」
私:「○○さん(デイの職員さん)居たでしょ?」
父:「知らん」 

お酒

2007-06-20 19:06:28 | 介護
お酒好きの父が、昨年秋~冬頃、気が付くとお酒を飲まなくなっていた。
1~2度「お酒は?」と聞いた時には「飲みたくない」と言っていたのだが、

16日夕方、日本酒2本を配達してもらい、今日は残り3合位になっている。
暑くなって咽が渇くからなのか?
元気になったのか?
お酒の味を思い出したのか?

昨日の会話
父:「お前の家は遠~いの~、不便だし、遠過ぎる~」
私:「用事があったら電話して、何時でも来るよ」
父:「電話して来てもらうこと無い」

若い頃は外国で永住するつもりでいたのに、戦争で帰国する事になった両親は
私達姉妹にも、子供の頃から「どこへでも好きな所へ行きなさい」と言い続けて来たのだ。(←話が違う)
我家は遠いと言っても、同じ市内。
何時行っても「早く帰られ~」と言う父だが、家庭を持っている娘に迷惑かけられないと思って、寂しいのを我慢しているのかも知れない。
言葉と想いは違うのね~

ところでヘルパーさんの一件は、ケアマネさんが頑張って下さり、良い結果になりそうだ。

少なくなった拒否

2007-06-17 14:38:39 | Weblog
この頃父は、
介護されやすい人になりつつある。
ほんのちょっと、気のせいかもしれないけど~

・何とか言いながらも、着替えをしてくれるようになった。
(下着の汚れを、認めるのではなく)着替えの必要性を、私が言うから従う。

いくらプライドを傷つけないように気を使っても
毎日汚れた自分の席の敷物の取替えを見、
「汚れてな~い!」と頑張っても、脱いでみると汚れている。

本当は悲しいことなのかも知れないけど、
「この歳ならこんなもんだ~」と割り切ったのかも知れない。

・デイをあまり休まなくなった。
・デイでは介護の拒否が以前に比べ少なくなっているらしい。

母も落ち着いており、食欲が出て、ほっぺが少し膨らんだような気がする。


謀社

2007-06-12 16:01:28 | 介護
スッタモンダの末、結局「外部に売却」という結果になったようだ。

利潤追求を最優先とする人に、福祉事業参入を許した周りの感覚にも
どこか「ずれ」があったのではないだろうか?

経営が軌道にのっていれば、利益が出ていれば、
それだけでトップの手腕や会社としての価値を認め、
経団連理事などという要職にした側にも責任があるような気がする。
「国家の品格」ならぬ「企業家の品格」が問われる問題だと思う。


利用者に取っても(父は全くわかっていないのだが(^_^;))
働いている人達に取っても、今回の事は不幸なことだったかも知れない。
だが、介護業界は「このことがあって一歩前進した」と思えるような方向に向かってもらいたいものだ。
高令化社会のピークはもう目の前にある。

どうなるのかしら

2007-06-07 20:06:10 | 介護
謀社のヘルパーさんの問題は、働いている方々の職場を奪うことになってはと思い、
UPした日記を保留に切り換えていたのですが、
今朝のニュースを見て、今の段階での謀社の方針は、法的に許されても、道義的に許してはいけないと思い、もう一度過去の日記をUPすることにした。