ブログ ひかりの宇宙ふたり旅

いつも一緒に旅をして来た両親が、仲良く一緒にアルツハイマーになった。これからはどんな旅になるのだろう。

見守り

2006-08-22 17:49:35 | Weblog
病院帰りに父の所へ寄ると、AM10:30で食事中
ビールの空き缶もある。多分朝ビールで、今ブランチ中かも。
シャツ1枚を、後ろ前に着ているだけ。
脱いだものはあちこちに散乱。
父:「お前来ると思わんから~好き~にしとるがや~」

「今日は、デイサービスだから○○苑から迎えに来るからね」と電話をすると
父:「○○苑って、××かぃ~?」と、きまってこんな返事が返って来る。
それで行っていると思ったらトンデモナイ。もう4回もサボっている。
暑くても行かない。寒くても行かない。
気ままに好きな時間に御酒を飲み、食事をし、寝転がってTVを見て、服を着ていようがいまいが誰に気兼ねも要らない(一人暮らしは辞められな~い)と、同居は絶対拒否の気持ちは分からないでもない。

以前県外の姉が時々来ていた時、父は2~3日もしたら「もう返れ~!」と激しい返れコールが始まる。姉は頭に来て切れてしまう。というパターンを繰り返していた。

介護は同居でなければ介護と認めないという考えの人もいるが、
我慢も気使いも出来なくなっている人にとっては、
べったり一緒に居られるより、必要な時だけ来てくれれば良いのだ。
この状態が長く続くように見守る介護もある。


介護の在り方

2006-08-13 23:31:43 | Weblog
5日は母の施設の納涼祭だった。
先日の「終末期の看取りについて」の調査書は、その日までに提出だった。
丁度前日の新聞に、この問題の元になった某病院の医師の記事が大きく掲載されていたので、母にそれを見せながら「今は自分で決める時代になったから聞くね~。お母さんはどうしたいの?」と聞くと、話しが通じ 自分の気持ちを言ってくれて助かった。
母の言ったままを記入し、横にいた父にも見せ、そのまま提出した。
こんな会話が出来るようになって本当に良かった。

二人の介護が始まって3年半が過ぎた。
昨年11月の交通事故によって、現在は毎日の通院とリハビリの為のプール通いでせい一杯の日々。マウスを持つのも辛い為、日記の更新もめったにしない。
当然父母のところへ出向く頻度も少なくなっているが、私に取っては介護の在り方を考える良い機会でもあった。

忙し過ぎると、毎日行っていても優しく接する事は出来なくなる。
そして、最悪の場合はこんな事故にも繋がりかねない。

それよりも、日常の事はプロの方にお任せすることによって、
時間的にも精神的にも余裕が出来、父母に優しく接する事が出来る。
何よりも、本人達の反応が違った。
たまにしか会えなくても、充分に言いたい事に耳を傾け、目と目をしっかり会わせる事によって満足し、笑顔が良くなった。
忙しい 忙しい と思いながら、毎日行っていた時はこんな反応ではなかった。
父も母もイライラしていた。

私に余裕が無いと、身体は父や母の前に居ても、心は繋がらず精神的に支える事は出来ない。

勿論お任せする施設の職員の方々を信頼出来るかどうかという事も、大切なポイントではある。