子猫

往診の帰り道。

道路の道端に立ち止まっている一匹の子猫。

ゆっくりと進もうとしているその道は沢山の車が行き交う危険な道。

あの子猫は、これから先に待ち受ける沢山の危険な道を無事に渡って次の成長へと進む事が出来るのかな。

ふとそんな事を考えて。

14年ぶりに故郷に戻って開業した32歳の頃の僕。

あの頃の僕はわからない事だらけで。

前に進むしかないのは解っているのだけど、僕にはその方法が解らなくて。

立ちすくんでいる僕に安全な間違いのない道を教えてくれた沢山の心ある人達。

立ちすくんでいる僕に僕らしい道を教えてくれた両親や仲間達。

僕が5年間何とか続けてこれたのは、僕にいろんな事を教えてくれた心ある人達のおかげです。

これから先もどんな事が起きるのかわからないから不安な事もあるけれど。

この先も立ちすくんだその時は、きっとまた誰かが僕を助けてくれるはず。

そう信じて。

これから先も僕は助けてもらえるような人間でいれる様に、そして今度は少しだけでも誰かを助ける事が出来る人間になれる様に頑張っていかないといけないな。

あの道端で立ちすくんでいた子猫。

あの子猫も誰かの助けと誰かの教えで無事に、そして安全に成長していけたらいいなぁと願いながら、そんな事を思いました。

5周年

5年前の僕の誕生日に始めたさくら治療院。

あれからあっという間に5年の月日が経って。

あっという間に僕も歳をとってしまって。

今日従業員からお祝いの花をもらいました。

開業して無事に5年経ったら、盛大にお祝いしたいなぁなんて思った5年前の日をふと思い返して。

5年前のこの頃は孤独感と不安でいっぱいで。

5年前のこの頃は1人で仕事を始めるとう大変さで頭がいっぱいで。

大変な事沢山あったけど、楽しい事も嬉しい事も沢山あって、いろんな人達に支えられた5年間。

5年という月日が僕の心を少しづつ変えていって。

働くという事は、お金だけではなく生き方という僕の人生そのものなんだということが解りました。

最近になって趣味を模索している自分に、若い頃と違って仕事以外で熱くなれない事を思い知らされました。

同時に、僕が本気で仕事が出来る期間は思ったより短かい事にも気がついて。

これからの5年間はもう少しゆっくりと、もう少し大切に働いていきたいなぁなんて思ったりして。

お祝いなんか早過ぎだよな。

そう思っていた僕に従業員からの突然のお祝いの花のプレゼント。

5年前の今と違って僕はもう1人ではないんだ！

僕にそう気づかしてくれた従業員からの5周年記念のお祝いの花。

一緒に働き、一緒に考え、そして支えてくれる従業員が僕にはいるんだな。

僕に次の5年への勇気をくれたお祝いの花。

僕にとって勇気という名前の最高のお祝いになりました。

あんまり騒ぐから、ちょっと照れ臭かったけど。

本当にありがとう。

5周年イベント！

イベントもやっております

5周年！

従業員から5周年の記念に素敵な花をもらいました。
ありがとう！

夢

今日、治療を受けに来てくれた19歳の整備士を目指して頑張っている男の子。

給料とか待遇とかではなく大好きな車に携わる仕事をこれから出来るんだって夢と希望に満ち溢れた目で僕に夢を話してくれました。

頑張って働いていつか自分の車を買って自分の技術でいろいろいじって自分だけの自慢の車を持ちたいって。

そう話す彼の顔を見ていたらバイクばっかりいじっていた若い頃や車にお金をかけていた頃が懐かしく思えて。

この先をどう生きるかとかこの先の経営をどう考えるかとか、哲学的な夢ばかりになってきている僕の頭。

好き車の仕事をこれからずっとしたい、そしてもっともっと車の仕事を勉強したいんですって夢みている彼の目が僕には輝いて見えました。

20歳ぐらい離れているおじさんだけど負けてられないな。

今日僕は彼にそう思わされたから。

そして腰痛に悩んでる彼がその事で夢を追いつづける事に支障があってはいけないって思ったから。

恥ずかしい事だけど、2年前は僕も腰痛に悩まされた時がありました。

好きな仕事をやっていく中で、体の不調がどれだけ怖くて辛い事かを体験する事で僕は理解する事ができたから。

その時から始めた肉体改造計画。

あれから1年半毎日トレーニングを欠かさない僕は今では腰痛知らずです。

今日の治療だけではなくその先の事も考えて！

それがさくら治療院のモットーです。

根拠があるから、僕は自信を持って運動を指導する事が出来る。

それを彼に伝えられた事。

少しは夢を追いつづける彼の役に立つ事が出来たらいいな。

そんな事を考えながら、あの歳の頃夢みていた事を、僕はもう一度思い返していました。

外見

人は外見ではなく中身だ。

人にどう見られたって僕は僕だから。

そう信じていた若い頃。

異性にだって、中身で勝負。

外見は自信なくたって気持ちでは誰にも負けないって強く信じて。

あれから10年以上経って、もうすぐ37歳を迎える今、僕が思う事。

やっぱり人って外見だと思う。

だって外見は心の鏡みたいな物だから。

それは若い頃の僕が間違っていたという事ではなく。

僕は歳を重ねる度に考え方やプライドや生き方を外見に刻んでいきたいと思うようになり。

僕は歳を重ねる度に僕という人間がだらしない人間にならないよう、若い頃よりもファッションにこだわっていきたいと思っている。

僕という人間を表現していく外見。

そして、だんだんと40代に近づいている僕は40代もこのスタイルを変わらずに貫いていきたいと思う。

他の人から見て、だらしない人間だと思われないように。

出来ればもっともっと努力して、そんなに話さなくたとしても、初対面の人にだってその器が大きく見られるように。

他の人に、そんな40代に見られるようになる事。

それが、僕という人間から外見ににじみ出ている事。

それが、今月37歳になる僕の目標です。