光化学スモッグ注意報

左下のリンクから小平市の汚染データが見られますが、景気の回復とともに今年はかなりひどいようです。当院は可能な限り低年齢から高齢者までスパイログラムのデータをとっておりますが、一年を通してみると、やはり光化学スモッグとPM2.5の数値の悪化した直後は成績が悪い傾向がはっきりと見て取れます。

しかし、午前中に外出を済ませて午後から用心される方やPM2.5の際にマスクを使用された方はやはり改善傾向が著名で、ステロイド吸入薬などを減量できたり、オフに出来たりする例も増えています。ダニなどのアレルゲン環境の改善以上に効果がある例もみられます。

東京外縁部は今の日本では最高の大気汚染地帯の一つになっていますが、自動車メーカーや道路行政による努力と、オリンピックに向けての好景気が拮抗して、なかなか劇的な改善はないようです。

追記です）
東京の光化学スモッグ事情は皆さんのイメージとは少し違うところがあります。

環状線の整備や元々海風が入りやすい地形の関係で23区都心側は低値で、交通量の少ない奥多摩も少なく、中間地帯の多摩地区が最悪のデータになっています。

例えば新宿御苑のデータと、小金井公園のデータと比べると明らかにこちら側のほうがひどい状況です。

この界隈に気管支喘息が多い主因ではないかと疑っています。