現時点で分かっていることだけ書いておきます。
1.既存のコロナの変異株です。
2.既存のコロナと重症化率や入院率には大きな差はありません。
3.既存のワクチン(2023年初夏と秋冬に実施したもの)の感染防御効果はすり抜ける可能性があります。つまり、ワクチンを打っていても以前感染していても罹る可能性はあります。
4.既存のワクチンの細胞性免疫による重症化阻止効果は有効と思われます。つまり、罹っても2023年のワクチンを打っていたらあまり心配いらないです。
たぶん過剰に騒ぐ人やメディアが増えてくるので前もってお知らせしておきます。
この書き方は間違いです。
免疫は低下していません。
コロナ禍封鎖でこの世代の子供は必要な免疫経験を獲得していないだけです。
以前も書きましたが、これは当然予測された現象です。
ここでさらにコロナ禍封鎖のような制限を続行すると、更に高年齢まで無獲得状態が延期されます。ウイルス疾患全般に、高年齢で初感染の方が重症化する傾向があります。リスクベネフィットを考えると、単純に防御を続けたらいいというものでもありません。
保育園に入ると最初は毎月38℃以上の熱を出して親御さんは大変ですが、あそこは免疫を勉強しに行くところです。
極めて危険な疾患については予防接種が開発されており、定期予防接種が制度化されていますので受けることをお勧めしますが、そうではない一般風邪ウイルスを大変な危機のように煽るのは正しいことなのでしょうか?
もちろん一般風邪ウイルスで脳症や心筋炎を起こす体質のお子さんは極めて僅かですが一定数いるのも事実ですので、異常を感じたら小児科医に相談するのは必要ですが、不必要に保護者の不安を煽って追い詰めるのも有害と思うことが多々あります。
市の健診時に受診の目安のパンフレットが配られたと思います。
あれはとても良くできていますので、緊急性があるのか?の判断には有用です。あと#0119を活用するのも手です。
先日からカルテ作成時に申請いただいた電話番号で全く繋がらない方が何名かおられて難渋しております。
圏外・着信拒否・現在電話に出られません設定を一日中かけているなどでは当方から連絡が取れません。
特に新型コロナPCRの判定で初診の方・携帯電話のみのご登録の方に多い傾向があります。
対策を宜しくお願いします。
既にワクチンで抗体価を維持しなければならない人口は激減しているとは思いますが、その人たちにとっては知りたい話と思います。
諸外国の例を見ますと、接種で生じるS抗体ではなく、感染で生じるN抗体の保有率が鍵となります。
マスクなど社会制限を真面目にやり過ぎた結果、ほとんどの人がまだコロナウイルスに接触していないため、極めて低い値です。
春接種で抗体価を維持してこれから夏にかけて軽い不顕性感染や軽症感染を通じて国民N抗体保有率が欧米並みの8〜9割に達したら、ウイルスの伝播そのものが低下して、何度か小流行を繰り返しながら無害化してゆくと予想しています。
N抗体保有率はどの集団を狙って測るかで大きく結果が変わります。
繁華街や職場など人口過密エリアの測定値となる献血では数字は高めに出るでしょうし、住民健診は閉じ篭りがちな高齢者比率が高いので低めに出ます。
同様の事はコロナの定点観測に関しても言えます。
地域における定点観測病院(大規模施設)へどのくらい発熱患者さんが集中しているか?によります。
島に一つしか病院がない場合は完璧な測定になりますし、東京のように無数に施設がある場合は極めて低く出ます。
同じ施設で増えたか減ったか位しか使えない指標なのですが、当院の観測では発熱患者数は確実に増えています。
ただし一昨年のような重症者が見当たらないので作戦は上手く進行していると判断しています。
6月中旬までは接種体制を優先し、以後は重症者やその可能性のある人への対応にシフトしてゆく予定です。
諸外国の例を見ますと、接種で生じるS抗体ではなく、感染で生じるN抗体の保有率が鍵となります。
マスクなど社会制限を真面目にやり過ぎた結果、ほとんどの人がまだコロナウイルスに接触していないため、極めて低い値です。
春接種で抗体価を維持してこれから夏にかけて軽い不顕性感染や軽症感染を通じて国民N抗体保有率が欧米並みの8〜9割に達したら、ウイルスの伝播そのものが低下して、何度か小流行を繰り返しながら無害化してゆくと予想しています。
N抗体保有率はどの集団を狙って測るかで大きく結果が変わります。
繁華街や職場など人口過密エリアの測定値となる献血では数字は高めに出るでしょうし、住民健診は閉じ篭りがちな高齢者比率が高いので低めに出ます。
同様の事はコロナの定点観測に関しても言えます。
地域における定点観測病院(大規模施設)へどのくらい発熱患者さんが集中しているか?によります。
島に一つしか病院がない場合は完璧な測定になりますし、東京のように無数に施設がある場合は極めて低く出ます。
同じ施設で増えたか減ったか位しか使えない指標なのですが、当院の観測では発熱患者数は確実に増えています。
ただし一昨年のような重症者が見当たらないので作戦は上手く進行していると判断しています。
6月中旬までは接種体制を優先し、以後は重症者やその可能性のある人への対応にシフトしてゆく予定です。