荒野に叫ぶアイツの部屋

生き物絡みの仕事しながら空手やったり、漫画描いたり模型作ったり海の生物求めて津々浦々旅したりする男ばるぱんさーのブログ。

ツチクジラ猟

2011-08-02 19:48:06 | 生き物

千葉県和田町。
日本国内で数少ない捕鯨基地のこの町では毎年夏にツチクジラ猟が行われており、クジラの解体も一般に公開されている。

年間の捕獲枠は26頭。
7月30日に19頭目が捕れ、翌31日の朝7時から解体。

7月30日夜。
1ヶ月間、研修に来ていたインドネシア人の送別会を終え帰宅。
明朝から行われるツチクジラの解体に備え、まるで遠足の前日の子供のような気持ちで準備をし、23時に布団に入る。
解体は6時30分頃から準備が始まるという。
家から和田浦まで推定3時間。
夏の早朝、見知らぬ町を散歩するのも楽しそうだ。
そうだな。三時前に出発しようか?
そう思っているうちになかなか寝付けず、7月31日、二時過ぎに出発することに。

真っ暗な海岸沿いの道を一心不乱に進む。
一昨年の9月にも映画のロケに参加するため、真夜中にシーワールドへ向かったことがあった。
あの時もそうだったが、このまま得体の知れない世界に引きずり込まれてしまうような恐怖と寂しさに襲われた。
季節柄、海岸沿いのコンビニの軒先にはビーチボールや浮き輪がぶら下がっている。
小便をするため何度かコンビニに寄る。
小便だけして立ち去るのも悪いのでジュースやガムなんかを一品買って行く。

小一時間ほど走ると大網白里町に入った。
この町の何処かに食肉処理場があり、俺が育てた鶏達はそこで最期を迎える。
鶏舎から処理場までの一時間。
あいつらは車に揺られ、何を思っただろう・・・

幾つものトンネルを抜け、勝浦に入った辺りで夜も明け始め、シーワールドの看板も目立ち始めた。
4時過ぎにファミマで休憩。
山の中からひぐらしの鳴き声が聞こえる。

また暫く車を走らせる。
5時を過ぎた辺りで鴨川シーワールドを通過。
勿論まだ開いていない。

目的地である和田町のには5時20分に到着。

ネットで何度か見たことのあるだ。
想像していたより小規模だった。
とりあえず岸壁を歩く。
なんだ?あの水面に浮かぶ白い丸いモノ?
発泡スチロールの浮きか?
いや、なんだ?
浮きのすぐそばで巨大な塊が波に揺れている。

こ・・・これは・・・!!

 


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