うちの楽器をオーダー頂いている方には毎度ご説明しているのですが
冬はなかなか製作するのに具合が良くない事が多く、ほとんど作業が出来ません。
一番は接着です。寒いのでにかわにせよボンドにせよ上手く作業ができないのです。
にかわはすぐにゲル化してしまうし、ボンドは白くなって接着不良、
しかもローズ等の暗い色の木の場合は導管に白くなった接着剤が詰まってしまってとてもかっこ悪い。
特にアコギやウクレレ等の箱物はほとんどの工程に接着が絡んでくるので冬は難儀します。
という訳で基本的に冬は接着が絡まない下ごしらえだけしておいて
春になって暖かくなってから本格的に製作を進めます。
大体今くらいの時期に今年1年の製作分の下ごしらえをします。
材を選定してから一番最初にするのは板の厚み出し、からのサイド板曲げ。
まずはボディの型になるモールドを用意します
左がドレッドノート、右2つがパピーウクレレの奈須比用
この大きさの違い(笑)
ボディの形のテンプレートに合わせて手曲げである程度曲げます。
ある程度手で曲げたら型にはめて、高温になるヒートブランケットをはさみ
熱を加えた状態で10~15分程放置します。
十分熱が加わったら一度固定具を外しブランケットを外してから
もう一度サイド板を型にはめて固定します。
この状態で数日乾かしておきます。
今日の一枚
「はさみ」
工房立ち上げて9年目、初めてはさみを導入しました。
これ、便利ですね~