時のうねりのはざまにて

歴史小説もどきを書いてみます。作品と解説の二部構成で行こうと思います。

侍について

2006-12-10 12:02:34 | 源平時代に関するたわごと
[侍] ブログ村キーワード
この記事は2006.12.10にupした記事です。

今日の夜は数年前話題になった「ラストサムライ」がTVで放送されようですね。
今晩はそれをみて楽しもうと思っております。
ところで「サムライ」という言葉は「侍」と漢字表記されます。
現在は「侍」=「武士」または
武士道的精神をもった人物というような使い方をされますが
平安時代ではまったくもって「侍」という言葉の使われ方が違います。

平安末期の頃の宮廷社会の身分の序列に
公卿  三位以上の位階を持つもの (政権運営担当)
諸大夫 四位五位の位階を持つもの (国司、諸官庁のトップ次官クラス)
   六位の位階を持つもの(諸官庁のジョウ(三等官)クラス)
という大きな区分がありました。

そして、後に「武家」と称せられる家の人の多くが「侍」というクラスにたくさんいました。
(平家や一部の清和源氏は「諸大夫」以上にいましたが)
けれども、「侍」の中には
事務能力に長けた人や、芸能に長けたものなど
「武」とは全く関係ない人々も沢山いたのです。

つまり
「武」+「文」+「芸能」+「その他大勢」=「侍」
だったのです。

「侍」のと呼ばれる人々の中に「武士」は沢山いましたが
「侍」の全てが「武士」だったわけではありません。

どういう経緯で
「侍」=「武士」
になったのかという点に興味が惹かれます。


2006.12.10 up

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