時のうねりのはざまにて

歴史小説もどきを書いてみます。作品と解説の二部構成で行こうと思います。

女院号を見てみると

2008-09-22 20:56:50 | 蒲殿春秋解説
この時代の女院の院号をみてみると面白いなと思います。

皇嘉門院(崇徳中宮)、九条院(近衛中宮)、上西門院(鳥羽皇女・後白河准母)、
八条院(鳥羽皇女・二条准母)、建春門院(高倉生母)、建礼門院(高倉中宮、安徳生母)、七条院(後鳥羽生母)
他の女院もおられますが、主な方々ということで一部記載しておりません。

門の名を号した女院が多いのですが、
この時代には「大路」の名を冠した女院が三人もいます。

しかも、七条、八条、九条
と内裏から遠い大路の名を冠した女院が三人もおられます。

この頃、八条には平清盛の西八条屋敷があり、多くの荘園を持ち隠然たる力をもっていたといわれる八条院の御所がありました。
また、清盛は九条の平盛国館で亡くなっています。
この時代内裏とは離れた八条九条エリアが政治的に重要な場所になっていたとも言われています。

もしかしたらそのような状態がお三方の女院の院号にも関係したのでは?などと思ったりしています。

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