時のうねりのはざまにて

歴史小説もどきを書いてみます。作品と解説の二部構成で行こうと思います。

横田河原の戦いの日付

2007-09-06 05:05:01 | 蒲殿春秋解説
横田河原の合戦の日付は史料によって相違が見られます。

玉葉治承五年(1181年)六月十三日 (治承五年七月一日条)
延慶本平家物語 治承五年(1181年)六月頃(日付は書かれていないが前後の文脈からその時期と推定できる)
語り系平家物語寿永元年(1182年)九月九日
吾妻鏡 寿永元年(1182年)十月九日
この場合リアルタイムで記された史料であることを考えますと 「玉葉」がもっとも信頼できると考えられます。 それにしても何故吾妻鏡は編纂する際合戦の日時を一年以上ずらして記載したのでしょうか? また、語り系平家物語のズレも気になります。

「横田河原の戦い」の前ふりともなる 「城資永の急死」の日時も各史料で異なります。
「延慶本平家物語」治承五年(1181年)(閏?)二月二十四日
「玉葉」治承五年(1181年)三月以前
「語り系平家物語」」治承五年(1181年)六月十六日
「吾妻鏡」養和元年(1181年)九月三日


このあたりの日付の差異の理由も気になります。

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