ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

『淀川長治 究極の映画ベスト100』

2009年04月19日 | 映画


 通勤の途中に読む本で、なんか映画に関連した本がないかと探していたところ、この『淀川長治 究極の映画ベスト100』という文庫本を見つけ購入。

淀川さんといえば、どんなにつまらない作品でも、その中にある素敵なものを独自の目で見い出し、限りない映画への愛情をその独特の語り口で私たちに伝えてくれた、私にとって大いに映画を見る参考にさせていただいた評論家の一人。

その淀川さんのベスト100ってどの作品だろうか、私が見てレビューした作品にはどんな風に書かれているんだろうかと、急いでページをめくる。

100作品の中の20作品程は見ていたが、中でも「霧の中の風景」という作品の解説に思わず唸ってしまった。

この作品はアンゲロプロス監督の傑作ロードムービーということで、TSUTAYAとかいろいろ探したけど見つからず、私の中でずっと幻の作品だった。

それがamazonで「テオ・アンゲロプロス全集DVD-BOXⅢ」の三作品の中のひとつにあることを見つけ、思い切って買って見たのはいいけど、その難しさにまったくレビューがかけなかった。

海に大きな手が浮いている・・・???。

そんな作品をこの本で淀川さんは、この作品は分かりやすいと書かれており、素晴らしい言葉でこの作品を絶賛されていた。

この本の最初に出てくる淀川さんの言葉、

“映画を頭で見たら、つまらないね。

もっと感覚的に見て欲しい。”

まだまだそんな域にまで達してないけど、ちょっとでも近づいていけたらなと思う。

この100本、全部見れるかなあ~(^^)

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6 コメント

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フシさん☆こんばんは♪ (kate)
2009-04-24 23:01:28
この本明日本屋さんで探してみます[E:eye]
「映画千夜一夜」という、蓮見重彦と山田宏一と淀川氏のおしゃべりの分厚い本が、私の映画のバイブルです[E:bell]
大笑いしてしまいます。淀川氏の止まらない映画評に[E:coldsweats01]
ヴィスコンティーがお好きで・・
ベスト100楽しみです!
kateさん☆こんばんは (フシ)
2009-04-24 23:48:20
あの語り口そのままに文章化され、なんとも楽しい気分になり、紹介されてる映画、どれも見たくなっちゃいました(^^)

ただこの本のベスト100本は、実際には淀川さんが選出されたものじゃなくて、著者の方が「淀川長治映画ベスト1000」の中から淀川さんならこの100本かな~って感じで選ばれていたものだったので、ちょっとええ~?って感じでした(^^;)

「映画千夜一夜」も面白そうですねえ。kateさんのバイブルですか。
これは要チェックですねえ(^^)
フシさん♪こんばんは~☆ (kate)
2009-05-21 22:31:59
パソコンがいない間に、隅々まで読んでしまいました(^^;)
楽しかったです、ご紹介ありがとうございます♪
そこでフッと思ったんですよ。初めてフシさんの記事を拝読した時を・・・
ハートがですね、映画へのハートが似ているんですよ、淀川氏に(^_^)
フッと思ったんですよ、「暖かいものがあるわ~」と。
これからもよろしくお願いします~~♪
kateさん☆こんばんは~♪ (フシ)
2009-05-22 23:08:41
何度もお見舞いに行ったんですが、やっと退院できてよかったですね(^^)
淀川長治氏のほんとに映画が大好きなんだなあ~みたいなところがたまらないですよねえ。

映画への愛が溢れてます。
私は時々細かいところで揚げ足をとってしまい、書かないでもいいものを・・・なんて反省しています(^^;)
こちらこそよろしくお願いします♪
やはり次はチャップリンの「黄金狂時代」ですかねえ(^^)
こんばんは~☆フシさん♪ (kate)
2009-05-22 23:50:13
「独裁者」を500円で買いましたよ!久しぶりに観ました。淀川氏のハンナの件で(笑)
「黄金狂時代」も素晴らしいです。「ライムライト」のいきさつは知らなかったので、改めて観たくなりました。
「霧の中の風景」は「旅芸人の記録」と言う素晴らしい映画の監督の作品なんですね~知りませんでした。
レンタルではないでしょうね。
思い出す映画、観てない映画、本当に楽しめた一冊で、いつでも読める所に置いてます(笑)
kateさん◎おはようさんです♪ (フシ)
2009-05-23 09:01:56
やはり淀川氏が一番好きであったろうチャップリンの作品を、猛烈に見たくなりますよね。
ハンナがチャップリンのお母さんの名前だと分かって見ると、メッセージがさらに強く伝わってきそうです。なにか同じ映画を見ても、さらにその作品の奥に踏み込めたような気持ちで見れることが楽しくなりますね。
っと、このコメントを書きつつも、この本をちらちら読んでおり、「グランド・ホテル」のグレタ・ガルポとジョン・クロフォードのいきさつや、それに続く「雨」の話などスキャンダルの方に目がいきがちで反省しております・・・。

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