ワールドカップ12大会取材のサッカージャーナリストのブログ
牛木素吉郎のビバ!スポーツ時評
サッカー日誌 / 2009年05月10日
FC東京は、なぜ点がはいらないか?
J1第11節 FC東京 0対0 京都サンガ
(5月9日 味の素スタジアム)
★味スタに自転車の大群
ゴールデンウイーク明け最初の土曜日、最長16日間の休みをとった人にとっては休暇終了前日の土曜日。3日続きの雨のあと富士が白く浮かびあがる快晴だった。
ぼくの家のベランダから西へ遠く丹沢と富士が見える。その右に味の素スタジアムが見える。「眺望絶佳、通勤不便」だが、味の素スタジアムへは歩いて15分である。
実は、味の素スタジアムの東入口まで15分なのだが、そこから構内に入って京王線飛田給駅側の正面入口までは、さらに歩いて15分かかる。実質歩いて30分である。
Jリーグ序盤戦のころは東入口から構内を歩く道は桜満開だった。いまは新緑むせるがごとくである。その通路の片側が自転車置き場になっていて、立錐の余地がないと言っていいほど自転車がびっしりだった。
FC東京の観客動員の努力を、この自転車の大群が示している。
★自転車観戦優遇策
自転車置き場の端に受付があって自転車で来た人の「ポイントカード」に判を押している。ポイントが貯まると記念品でもくれるのだろう。つまり自転車で観戦に来るのを奨励するための作戦である。
FC東京は、Jリーグ入りを目指しはじめたころから、当時建設中の東京スタジアム(味の素スタジアム)周辺の住民と提携するのに努力してきた。その結果が「自転車で応援に来る人たち」につながっている。車で来る人のために駐車場を用意することはできないが、自転車で来る人は駐輪場を用意して優遇しているわけである。
「じゃ、なぜお前は自転車でなく歩いて行くんだ」と言われそうである。
実は最初は自転車で行ったのである。でも、ぼくの家は、ちょっと高台にあって,行きは下りだからいいのだが、帰りは登りになって、この歳で自転車ではちょっと苦しい。
★七分の力でシュートせよ
この日の観衆は18,221人だった。2万人台へもう一息である。しかし、試合は0対0の引き分けだった。自転車でやってきたFC東京のサポーターには不満な結果である。
FC東京は多彩な攻めを展開して終始、優勢だった。でもゴールを割れない。 「京都の守備ががんばった」と言うこともできるが、シュートのほとんどがゴールの枠の外に飛ぶか、ゴールキーパーの正面にいくのである。
半世紀以上前の話だが、当時、シュートの名人だった先輩の早川純生さん(湘南中、東大、日本鋼管)が「七分の力でシュートしろ」と言ったのを思い出した。こちらはボールに足を当てるのが精いっぱいで力を加減するどころではないのだが「うまい人のレベルはそうなんだ」と感心したものである。
これがプロのFC東京に当てはまるかどうかは保証の限りではないが……。
(5月9日 味の素スタジアム)
★味スタに自転車の大群
ゴールデンウイーク明け最初の土曜日、最長16日間の休みをとった人にとっては休暇終了前日の土曜日。3日続きの雨のあと富士が白く浮かびあがる快晴だった。
ぼくの家のベランダから西へ遠く丹沢と富士が見える。その右に味の素スタジアムが見える。「眺望絶佳、通勤不便」だが、味の素スタジアムへは歩いて15分である。
実は、味の素スタジアムの東入口まで15分なのだが、そこから構内に入って京王線飛田給駅側の正面入口までは、さらに歩いて15分かかる。実質歩いて30分である。
Jリーグ序盤戦のころは東入口から構内を歩く道は桜満開だった。いまは新緑むせるがごとくである。その通路の片側が自転車置き場になっていて、立錐の余地がないと言っていいほど自転車がびっしりだった。
FC東京の観客動員の努力を、この自転車の大群が示している。
★自転車観戦優遇策
自転車置き場の端に受付があって自転車で来た人の「ポイントカード」に判を押している。ポイントが貯まると記念品でもくれるのだろう。つまり自転車で観戦に来るのを奨励するための作戦である。
FC東京は、Jリーグ入りを目指しはじめたころから、当時建設中の東京スタジアム(味の素スタジアム)周辺の住民と提携するのに努力してきた。その結果が「自転車で応援に来る人たち」につながっている。車で来る人のために駐車場を用意することはできないが、自転車で来る人は駐輪場を用意して優遇しているわけである。
「じゃ、なぜお前は自転車でなく歩いて行くんだ」と言われそうである。
実は最初は自転車で行ったのである。でも、ぼくの家は、ちょっと高台にあって,行きは下りだからいいのだが、帰りは登りになって、この歳で自転車ではちょっと苦しい。
★七分の力でシュートせよ
この日の観衆は18,221人だった。2万人台へもう一息である。しかし、試合は0対0の引き分けだった。自転車でやってきたFC東京のサポーターには不満な結果である。
FC東京は多彩な攻めを展開して終始、優勢だった。でもゴールを割れない。 「京都の守備ががんばった」と言うこともできるが、シュートのほとんどがゴールの枠の外に飛ぶか、ゴールキーパーの正面にいくのである。
半世紀以上前の話だが、当時、シュートの名人だった先輩の早川純生さん(湘南中、東大、日本鋼管)が「七分の力でシュートしろ」と言ったのを思い出した。こちらはボールに足を当てるのが精いっぱいで力を加減するどころではないのだが「うまい人のレベルはそうなんだ」と感心したものである。
これがプロのFC東京に当てはまるかどうかは保証の限りではないが……。
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