サッカー日誌 / 2009年06月25日


ラグビーU20世界選手権を見て(上)


大学スポーツが強化の足かせ?

イングランド 37-7 スコットランド
サ  モ  ア 29-20 日  本
第2日予選プールB組(6月9日 秩父宮)

★ラグビーはどう変わったか
 ラグビーの試合を見に行った。日本の4都市で開かれたU20世界選手権である。日本の試合は予選プールの対サモアを見た。
 ラグビーは、若いころに取材したことはあるが、その後、久しく見ていない。急に思い立って見に行ったのは、その後、ラグビーがどう変わっているかを知りたいと思ったからである。
 競技規則(ルール)はかなり変わっている。アマチュアリズムに凝り固まっていた理念は完全に崩れて「商業化」の波に洗われている。プロ選手も生まれている。大会運営、競技レベル、代表チームの強化などの面での変化を知りたいと思った。
 変わっていないことも目についた。それは、日本のラグビー、いや日本のスポーツの「あり方」である。

★日本の弱点は個人の判断力?
 いろいろ思いついたことはあるのだが、ラグビーに詳しくはないので見当違いかもしれない。機会があれば専門家に聞いてみようと思う。ここでは、シロートが試合を見て思ったことを書いてみる。そのつもりで読んでいただきたい。
 日本代表は、第1戦では優勝候補のイングランドに敗れている。日本は「予選2勝でベスト8へ」を目標としていたから、第2戦はぜひ勝たなければならなかった。しかし、前半に大きくリードを奪われ、後半の追撃及ばず9点差の負けだった。
 ラグビーに詳しい友人に聞くと、体格の差が大きい、それにキックがヘタだと言う。試合に表れたところでは、たしかに、その通りだろうと思った。
 しかし、ぼくがシロート考えで思ったのは、選手ひとりひとりの「判断力」に問題があるのではないか、ということである。

★上の年代に学ぶ機会が少ない
 日本の選手たちは、よく鍛えられているようだった。タックルは鋭いし、モールの押し合いでも負けていない。しかし、大きくリードされているとき、あるいは残り時間がわずかになったとき、どういうプレーを選択するかという判断には疑問を感じた。
 判断力の差を生むひとつの原因は、試合経験の差である。
 U-20の大会だから、日本の選手は大学所属で、国内では大学リーグでプレーしている。仲間も試合相手も、みな同じジュニア年代である。ところが外国の選手は、クラブ所属で、上の年代の選手とチームを組み、上の年代の相手と試合をしているらしい。
 日本の大学選手はよく鍛えられているが、経験を積んだ上の年代のプレーヤーに学ぶ機会は少ない。それでは判断力の幅が広くならないのではないかと推測した。
 これはラグビーだけでなく、学校中心の日本のスポーツに共通の問題である。

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