流通ウォッチャー大木一雄のブログ

流通業界に関するリポート

系列メーカーの取り扱

2010年10月21日 | 日記
卸にとって、系列メーカーの取り扱系列メーカーの取り扱い比率を高くすることには一長一短があります。

数量割引のもとでは、取引を一社に集中すると同じ取引高でもりべートが大きくなり、一回の取引数量の増大で物流も効率的になります。

しかし取扱商品が偏る分だけ販路、顧客は限定される。

医薬品の場合、系列卸に対して自社製品比率を高めるよう要求するかどうかはメーカーの個性の分かれるところで、ヒアリングによれば、特定の方針をとったメーカーが業績を伸ばしている、という一般的な関係はない。

9系列卸があることで卸と卸のブランド内競争は緩和されると考えてよいでしょう。

しかし、系列卸は小売店に対して独立系卸が持っていない選択肢を持っているのでしょうか。

ヒアリングした限りでは、そういう選択肢はないように思える。

直販システムとの違いはここにある。

★★大木一雄(流通ウォッチャー)★★