山内家の重臣・五藤吉兵衛、最後の戦いがメインであった今回。
柴田勝家に与する滝川一益を討伐する為に伊勢に出陣することを決定した秀吉軍。吉兵衛はこの戦いが山内家の命運を分けることになると覚悟を決める。そんな中、久々に登場した新右衛門。彼の説得により吉兵衛はたきに逢いに行く事にしました。
たきの家で黙々と飯をすする吉兵衛。このシーン、2人が交わした言葉はそんなに多くは無かったのですが、なんとなくいい緊張感が漂っていて良かったと思います。自分の心を押し隠す為、そして相手のことを気にかけるが故に生じた緊張感。落ち着いて静かな場面でしたが、このシーンの吉兵衛は味わい深いものがありました。
場面は変わり、2月9日に伊勢に出陣した秀吉軍。ちなみに相手の滝川一益は信長逝去後、いまいちパッとしない人生を送る事になります。この滝川一益という人物も信長に人生を左右され、数奇な運命を辿った人だと琉河は思います。
話を戻して、とにかく山内軍は亀山城を包囲。そして奇襲に遭い、呆気なく退却。
一豊様はもとより、吉兵衛まで自分の職務怠慢を感じて自戒。
そして失敗を引きずっている一豊様に奮起を促す吉兵衛。自分も失敗を引きずっているはずなのに一豊様にいつもの説法を行う彼の心意気に涙!
が、話の内容は説法というより遺言に近いものが。
「主従ではあるが、親子と同じ」
「吉兵衛、新右衛門、亡き後はお方様を大事になされませ」
等、いつもの自信満々な語り口調と違い、物静かな口調でした。
そして、再度、亀山城攻めへ
「なんのここが功名が辻じゃ!」
と何とこの物語のタイトルを叫び、吉兵衛は一番乗りで城内へ。
1対複数の戦いで奮戦する彼でしたが、遂に吉兵衛に凶刃が!
「殿、功名を・・・」
「殿、一国一城の主に」
「殿は立派な大将になられましたなぁ」
と一豊様に多からぬ言葉を残し、他界。
おそらく「功名が辻」の中で一番合戦シーンが長かったと思われる今回。
武田鉄矢さん扮する『五藤吉兵衛』の演技を十分に堪能する事が出来ました。
吉兵衛は個性的なキャラだけあって、志半ばで逝ってしまい本当に残念です。
最後のシーン。吉兵衛の訃報が千代に知らされる。千代は、たきに吉兵衛が彼女の為にしたためた手紙を渡しました。その手紙の中で
「私は不器用なので、同時に二つの事はこなせない。殿は私にとって実の子供のようなもの。私はわが子の事で精一杯です。親は子の出世の為になら命を賭ける事が出来るもの。なので私は殿の為に一生を尽くす」(要約)
という様な言葉に思わず、目頭が熱くなりました。吉兵衛の語りと共に流れた笑顔で戦場へ向かう吉兵衛のシーンと重なってとても感動的でした。
・・・無粋ながら、不満点を一つ。登場人物の少なさは如何ともしがたし。柴田勝家・お市の方どころか、滝川一益まで登場しないという構成はマズイのではないかと。
当然ながら、例のセリフも結婚指輪も出てきませんでした。当たり前と言われればそれまでですが、ちょっと物足りなかったと感じてみたり。
柴田勝家に与する滝川一益を討伐する為に伊勢に出陣することを決定した秀吉軍。吉兵衛はこの戦いが山内家の命運を分けることになると覚悟を決める。そんな中、久々に登場した新右衛門。彼の説得により吉兵衛はたきに逢いに行く事にしました。
たきの家で黙々と飯をすする吉兵衛。このシーン、2人が交わした言葉はそんなに多くは無かったのですが、なんとなくいい緊張感が漂っていて良かったと思います。自分の心を押し隠す為、そして相手のことを気にかけるが故に生じた緊張感。落ち着いて静かな場面でしたが、このシーンの吉兵衛は味わい深いものがありました。
場面は変わり、2月9日に伊勢に出陣した秀吉軍。ちなみに相手の滝川一益は信長逝去後、いまいちパッとしない人生を送る事になります。この滝川一益という人物も信長に人生を左右され、数奇な運命を辿った人だと琉河は思います。
話を戻して、とにかく山内軍は亀山城を包囲。そして奇襲に遭い、呆気なく退却。
一豊様はもとより、吉兵衛まで自分の職務怠慢を感じて自戒。
そして失敗を引きずっている一豊様に奮起を促す吉兵衛。自分も失敗を引きずっているはずなのに一豊様にいつもの説法を行う彼の心意気に涙!
が、話の内容は説法というより遺言に近いものが。
「主従ではあるが、親子と同じ」
「吉兵衛、新右衛門、亡き後はお方様を大事になされませ」
等、いつもの自信満々な語り口調と違い、物静かな口調でした。
そして、再度、亀山城攻めへ
「なんのここが功名が辻じゃ!」
と何とこの物語のタイトルを叫び、吉兵衛は一番乗りで城内へ。
1対複数の戦いで奮戦する彼でしたが、遂に吉兵衛に凶刃が!
「殿、功名を・・・」
「殿、一国一城の主に」
「殿は立派な大将になられましたなぁ」
と一豊様に多からぬ言葉を残し、他界。
おそらく「功名が辻」の中で一番合戦シーンが長かったと思われる今回。
武田鉄矢さん扮する『五藤吉兵衛』の演技を十分に堪能する事が出来ました。
吉兵衛は個性的なキャラだけあって、志半ばで逝ってしまい本当に残念です。
最後のシーン。吉兵衛の訃報が千代に知らされる。千代は、たきに吉兵衛が彼女の為にしたためた手紙を渡しました。その手紙の中で
「私は不器用なので、同時に二つの事はこなせない。殿は私にとって実の子供のようなもの。私はわが子の事で精一杯です。親は子の出世の為になら命を賭ける事が出来るもの。なので私は殿の為に一生を尽くす」(要約)
という様な言葉に思わず、目頭が熱くなりました。吉兵衛の語りと共に流れた笑顔で戦場へ向かう吉兵衛のシーンと重なってとても感動的でした。
・・・無粋ながら、不満点を一つ。登場人物の少なさは如何ともしがたし。柴田勝家・お市の方どころか、滝川一益まで登場しないという構成はマズイのではないかと。
当然ながら、例のセリフも結婚指輪も出てきませんでした。当たり前と言われればそれまでですが、ちょっと物足りなかったと感じてみたり。
でも滝川一益側のエピソードあっても良かったのにね。
>例のセリフも結婚指輪も出てきませんでした
しかし思いきり連想させてくれました。アノ場面で云えばすごくウケたと思うけど無理ですか。
吉兵衛の壮絶な討ち死にに思わず涙してしまいましたが、歴史的な説明は何も…。
結局、一益は登場しないのでしょうかね?
ぱるぷんての海の家さん、こんばんは!
>しかし思いきり連想させてくれました。
「たき」役が細川ふみえさんではなく浅野温子さんだったら、間違いなく祭り騒ぎになっていたほど連想させられる内容でしたよね。
それにしても武田鉄矢さん、最後まで本当にいい仕事をしてくれました。
以前にチョイ役で一益は出ていたような気がしましたが、今回は出てきませんでしたね。おそらく次回にナレーションで
「柴田勝家滅亡後、遂に滝川一益は秀吉に降伏した」
という一言で片付けられそうな予感です。いや、それすら無いかもしれません。松永弾正や荒木村重の時みたいにサプライズゲストで誰かに演じて欲しかったです。
とこういう時にしみじみ感じますわ。
泣かされました。
いやだな~。。。
例のセリフとか指輪とか、最後の場面で思い出さなくて良かった(^^;)
>例のセリフも結婚指輪も出てきませんでした。
たきとのシーン、わたしの中の脳内BGMはもちろん「あの曲」でしたよ!
今日は吉兵衛のことで一杯で、滝川一益がスルーされたことに今まで気づきませんでした
グッとくるもの、ありましたね。特に最後のたきへの手紙のシーンはお約束な展開なんだけど、こみ上げてくるものがありました。
武田鉄矢さんって本当に役柄の幅が広いですね。くうさんの仰る「笹垣」のイメージも連想できますね!となると、一豊様とのシーンのBGMは柴咲コウの「影」で。う~む、迷ってしまいます(笑)
吉兵衛の一豊への忠誠は親子の絆に近かったものなんですよね。しかも不器用な父親だったけど、説教臭い父親だったけど、自分なりに頑張った人生だったんですよね。
それを思うとなんだかまた込み上げてくるものが。
チクショー、脚本家・大石さん、今回ばかりはやってくれたな(笑)