近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「バイカモ」 清流に咲く梅の花

2007年01月22日 13時12分17秒 | 滋賀県の水草・苔等紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する水草等の紹介、今日の1株はバイカモ。滋賀県内の湧水地で発見しました(滋賀県でバイカモが有名なのは、醒ヶ井の地蔵川ですが、別の場所)。この場所は地域で保護活動されている所で、バイカモ以外にもホタルやハリヨが保護されています。湧水によって池ができ、その水が流れ出て川をつくっている為、水がとても美しく、流れに揺れるバイカモが更に映えます。しかし!腕が悪いため、私の写真では感動が伝わらないのが残念です。腕を上げて、開花時期にもう一度挑んでみたいです!
<データ>
名前:
バイカモ
分布:
 滋賀県東部、滋賀県西部(移入) 
体長:
 茎長で500mmほど 
生息:
 湧水、低温で水質が良く流れのある清流。 
特徴:
 梅の花に似た小さな花をつけるため、漢字で「梅花藻」と書くようです。水温が年間を通して15℃前後の清水に群生する多年草の沈水植物。形状は箒の様な細長い葉を持ち、この葉はマツモに似ていますが、葉は柔らかくギザギザ(鋸歯)がありません。開花時期は夏月頃で、白い小さな花を咲かせます。ハリヨの巣材になることから、滋賀県ではハリヨとセットで紹介されることが多いです。全国的に希少で、限られた場所でしか生息していません。お吸い物に入れるなどして、食べることが出来るようです。類似種のマツモは葉先が二股に殖えて、葉がより硬いです。
参考・引用文献
私見:
 珍しい水草ですが、春先には琵琶湖でゴミのように流れています(笑)
採取:
 県や地域の天然記念物に指定されている事があります。
また保護もされていることがあるため、採取は事前調査を行い慎重に。
飼育:
 生息条件が特殊な為、採取・飼育は控えましょう。クーラーによる低水温や水流を作っても飼育は難しいようです。二酸化炭素の添加が必要であるという話も聞きます。
動画:

画像:
       
       生息風景。周りの環境がとても素晴らしい。
       
       流れに沿って、箒の様になっている葉。
       
       07.09.26追加画像。東北産のバイカモ

       
       
     08.06.07追加画像。県内移入のバイカモの花
          

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2 コメント

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Unknown (きつね)
2007-01-22 22:26:57
バイカモと言えば、静岡県では固有種のミシマバイカモがあります。
http://www42.tok2.com/home/tenko/00-misimabaikamo.htm

名前由来の三島市では、一度は絶滅したらしく、現在のものは柿田川湧水から移植されたものだそうです。
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Unknown (ryu-oumi)
2007-01-23 08:09:07
>きつねさん
 私は、滋賀県のバイカモしか知りませんが、ミシマバイカモ以外にもイチョウバイカモという種類もあるのですよね。

  >名前由来の三島市では、一度は絶滅したらしく

 バイカモは生息条件、生息場所が限られているので、今後も各地で絶滅の危険が有りますね。
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