近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「トンガリササノハガイ」 トンガリ付きました

2007年02月20日 11時29分47秒 | 滋賀県の貝類紹介
 今日の1匹は※トンガリササノハガイ。彦根市の大型農業排水路で発見しました。幅3mほどの両岸は、コンクリートを用いていましたが、水路底は自然のまま。水位0.1m、流れは緩やかで、薄く泥の堆積した砂底でした。橋の上から水路を覗いた時に、貝殻を多くあったので調査したところ、他の二枚貝と共に発見。初めて生体を採取することができました。
※ササノハガイとして居ましたが、トンガリササノハガイに統一
<データ>
名前:トンガリササノハガイ
分布:日本各地 
体長:殻長80mm~120mmくらい 
生息:琵琶湖・淀川水系の砂泥底
     
特徴:
 漢字で書いたら「笹葉貝」。黒色で長細い二枚貝でして、笹の葉の様な見た目から名前が付けられたようです。イシガイと共に、主にヒガイの産卵母貝になるようです。繁殖期は4~8月頃で、母貝から放出された幼生は、ヨシノボリ類などの鰓や鰭などに寄生します。ササノハガイ(琵琶湖固有種)となっていましたが、トンガリササノハガイと同一種のようで、近年ではトンガリササノハガイに名前が統一されてきました。
滋賀県版レッドリスト:分布上重要種
参考・引用文献
私見:
 淡水二枚貝では大きい分類でして、形状も好きです。
知人は昔、ルアーなどを作る材料にしていたそうです。
採取:
 河床の泥から姿を出しているのを見つけて掘り起こす。
飼育:
 他の二枚貝と同様。長細いため、他の二枚貝より砂を厚く敷いて上げる方が良いかもしれません。餌が難しく、水槽内での飼育は困難です
動画:

画像:
       
       
       
08.06.05追加画像。砂に潜っている時のトンガリササノハガイです。 
 

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2 コメント

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二枚貝 (懐畔泥鰌)
2007-02-23 00:02:24
貝類の中でも二枚貝は独特の趣を感じてしまいます。
水質に敏感なので飼育は経験が必要なのでしょうね。
私はずぼらに水槽に放り込んでいますが…。
ササノハガイ…羨ましいです。
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飼育難しいですね (ryu-oumi)
2007-02-23 08:15:58
>懐畔泥鰌さん
 二枚貝は、室内水槽では上手に飼育できませんでした。ろ過無しの野外グリーンウォーターでは調子がいいんですが、ここでは観賞できません。
 ですから、小さな個体を少量だけ入れて、水換えも余りせずに室内飼育中です(何匹か☆になりましたが)。
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