近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

NO.49「グッピー」 メダカじゃないので御注意を!

2007年11月02日 12時48分05秒 | 滋賀県の淡水魚紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県で捕れる日本淡水魚の紹介、今日の1匹はグッピー(勿論外来種です)。農業排水路で捕まえました。冬場は干上がる場所(この時も干上がる寸前)だけに、進入経路が気になります(恐らく放流)・・・。定着の心配は無いのでしょうがね。
<データ>
名前:グッピー
分布:県内の自然分布は無いと思われる
体長:20mm程度の稚魚の採取経験がある
生息:温泉地、工場などから温水が流れている所等
特徴:
 有名な熱帯魚ですね。発見した学者の名前がグッピーだから、この名前が付いたようです。体形はカダヤシの近縁種ですから、メダカというよりもカダヤシに類似しています。体色は様々ですが、メスよりもオスの方が派手ですね。繁殖期は不明ですが、県内ではほぼ繁殖していないのではないでしょうか?卵では無く稚魚を生みます(メダカは卵を産む)。自然下での越冬は難しく(カダヤシよりも定温に弱いので)、繁殖の恐れは少ないと言われています。それでも沖縄では大量繁殖との事、放流しないように!
類似種の違い
グッピー:オスは色が派手、側面から見たメスの尻鰭が背鰭とほぼ同じ位置
カダヤシ:オスの色は変わらず、側面から見たメスの尻鰭が背鰭より前方に位置
メダカ :オスの色は変わらず、尻鰭形状が長い(他2種は短く丸い)
参考・引用文献

採取:
 河川底をタモ網で掬う。
飼育:
 ①容器:30㎝水槽に成魚飼育数は5~6匹
 ②底床:砂や砂利
 ③濾過:どのタイプでも可
 ④設備:ヒーター○、エアーポンプ○、ファンorクラー△
 ⑤水草:無くても良い
 ⑥餌 :人工配合飼料
 ⑦混泳:熱帯魚
 ⑧置物:流木・石・炭どれでも可
 ⑨繁殖:容易
 
 基本的に丈夫な種で、繁殖や飼育が容易だと言われています。産卵の際には市販の産卵箱を用意して、親による稚魚の捕食を防ぎましょう。
動画:

画像:
        
  捕ったときはこんな感じでした。カダヤシか?と思いましたが、鰓の辺りの色と目の周りの薄く黒い縁取りから「グッピーかも・・・」と思い直し飼育に挑戦!(間違っていたら、特定外来種の飼育で違法ですがね・・・)
        
        
        
 グッピー(上)、カダヤシ(中)、メダカ(下)です。メダカの尻鰭は他の2種に比べ長く、グッピーとカダヤシのメスは尾鰭の位置が違います(赤いラインが背鰭の位置で青いラインが尻鰭位置)。    

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4 コメント

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Unknown (エビ獲り名人)
2007-11-02 18:46:18
わが家の近くのフィールドではカダヤシが大量です。ホント、何とかしてほしいものです。ついでにヌマチチブも!!
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大丈夫ですかね? (懐畔泥鰌)
2007-11-02 21:06:40
グッピーが都市部の地下水路なんかでは越冬して平然と泳いでいたりします。
実家の周辺ではかなり問題になりました。
環境耐性はかなり高いと見た方がいいです。
グッピーには可哀想ですが、越冬できないことを望みます。
繁殖力が強いので、適応すると爆殖します。
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カダヤシ (ryu-oumi)
2007-11-03 07:56:01
>エビ獲り名人
 >ついでにヌマチチブも
カダヤシは、幸いにも私のフィールドでは見掛けませんが、ヌマチチブは・・・・
ビワヨシ採取に琵琶湖沿岸へ向かうと、ビワヨシ0匹・ヌマチチブはバケツ1杯・・・なんてことになりますから・・・オヤニラミよりも彼らが指定外来種なのでは?
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越冬 (ryu-oumi)
2007-11-03 07:59:06
>懐畔泥鰌さん
 都市部では越冬しているのか・・・
私の採取した水路は、10月に干上げったので大乗ですが、滋賀県でジルテラピアが釣れるある場所では、グッピーが越冬しているのかも・・・
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