近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

NO.50「オヤニラミ」 睨んでる?

2007年11月03日 08時03分05秒 | 滋賀県の淡水魚紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県で捕れる日本淡水魚の紹介、今日の1匹はオヤニラミ。記念すべき滋賀県採取50種類目は、本来は滋賀県にいる筈の無い国内移入種。人為的に放流されて個体達が、定着し繁殖しているようです。
<データ>
名前:オヤニラミ
分布:滋賀県南部、東部
体長:100mmくらいまでの採取経験あり
生息:河川の中流の水が綺麗で水草の多いところ。

特徴:
 漢字で「親睨」と書くスズキの仲間らしいです。名前の由来は、鰓蓋の斑紋が親(頭)を睨んでいるとか、卵を守る親が周囲を睨んでる(警戒している)とか色々あるようです。体形は木葉型で、背鰭がやや鋭利です。体色はやや明るめの茶褐色で、背面側には黒い斑があり、最大の特徴として鰓蓋に緑がかった斑紋を持ちます(体色は環境で変わり、かなり黒い時もあります)。産卵期は4~9月頃で、雄は縄張りを持ち、雌に対して求愛行動を行います。産卵は流れの緩やかな水草や枯れ草などで行い、産卵後は雄が卵を守るの事が有名です。産卵の話でもうひとつ、オヤニラミはドンコと同様にムギツク托卵相手に指名されています。 レッドデータブック準絶滅危惧(NT)ですが、滋賀県では指定外来種です。飼育の際は県への届出が必要となります。
参考・引用文献
私見:
 全国的には減少しているが、滋賀県では増えている気が・・・。少種の扱いに困る一例ですね。
採取:
 河川浅瀬の水草周りをタモ網でガサガサ。
飼育:
 ①容器:60㎝水槽に成魚飼育数は1~2匹くらい
 ②底床:砂や砂利
 ③濾過:どのタイプでも可
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ○、ファンorクラー○
 ⑤水草:アナカリスやセキショウモ
 ⑥餌 :生餌を好むが、成魚は人工配合飼料にも餌付くことも
 ⑦混泳:単独飼育がとても好ましい
 ⑧置物:流木・石などどれでも可
 ⑨繁殖:難しいが可能 

 基本的に丈夫な魚なようですが、極端な水質悪化や高水温には弱いため対策が必要です。また複数飼育する場合は、隠れ家や水草を多く配置するなど、喧嘩を避ける対策も必要となります。餌は生餌を好みますが、成魚なら人工飼料に餌付くこともあるそうです(稚魚は、動きが無い餌は食べないらしい)。水流を利用して乾燥エビなどを投入すると、生餌じゃなくても食べました。
動画:

餌を待つオヤニラミ達。餌の時間だと思いソワソワしています。

画像:
        
     初採取した個体達。体色にも差があるようです。

        
     07.12.26追加。飼育個体。


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