遅くなりましたが、やっと08年シマント汗走記を最終アップできました。
100kmを走っている途中では、何度ももうウルトラを走るのはやめよう
と思うのですが、このように汗走記をアップしているうちに、苦しいが楽しい
ことも思い出し、もう来年のウルトラのことを考えています。
レストステーションから栄光のゴールへ
レストで休憩したあとは、なかなかエンジンがかからずバッタリ脚が止まる。
スピードアップできないので、シマントでは私にとって第二の鬼門だ。
いつも70km地点までの8kmはとても長く感じる。
今回も同じような状態でとぼとぼ走っていると、またまた救いの女神Sさん
が 後から追いついてきて併走してくれたので、なんとか気もまぎれてペース
を取り戻す。午後より陽射しがきつくなりだし、ゴールまでの2.5km毎の
給水所ではご覧のように
、頭から柄杓で冷たい水をかけてもらう。
そのぶん給水所やエイドでは5分ほどタイムロスをするのですが、完走する
ためにはいた仕方がない。
68km地点岩間の沈下橋から80kmまでは、すっかり6分強のペースに
もどり、Sさんと話しながら走っているといつのまにか80km地点に到着。
タイムは9時間43分で、スピードアップすればぎりぎり11時間台も見えて
きた。
途中78kmの給水所では、このような応援看板に出会い
モブログでもアップ
しましたが、完走も見えてきたので看板に首を突っ込んで、子どもたちと一緒に
写真を撮るなどまだまだ余裕たっぷりでした。
このあたりより快調に走っていた、Sさんは腰と膝に痛みを感じだし遅れだす。
Sさんは今回の目標は12時間半で、ゴールでは家族3人で手をつなぎ栄光の
テープを切るのが夢なので、なんとしてもゴールをしたいのでペースを落とし
歩きを入れても走りきるので、「竜馬さんは心配せずに、11時間台を目指し
先に行ってください」と反対に激励される。
あまり負担をかけてもいけないので「ゴールで待っています」とお別れする
。
80kmより再び一人になって走るが、さすがに脚も重たくなって7分ペース
になってくる。でもこの頃より前方のランナーはほとんどが歩いていたので、
遅いペースでも走っていると、どんどん追い抜いていけるので気分もいい。
85km地点ではシマントウルトラの超名物、超豪華な私設エイドに到着。
なによりも嬉しいのは冷やしたタオルをいただき、汗を拭ったあとずらり
並んだ土佐名物皿鉢料理、かつおのたたき、四万十川の魚、蟹、エビ料理と、
長いテントの下にはご覧のような豪華な料理がずらり、その上ビールやライト
飲料が無料で飲み放題、なんとも太っ腹な私設エイドなのです。
猛者はビールを片手に腰を下ろしてじっくり楽しんでいます。
ここまで走ってこられるランナーは、1000人ほどでしょうがそのランナー
の胃袋を満足させてくれるだけの分量だと、大変な金額になるのでしょうに
皆さんは明るい応対で「どんどん食べてや」「足らんかったら前の家にたんと
準備しているので」と、1年1回のお祭りを楽しんでいる地域の皆さんです。
残り15kmをガス欠せないためにも、時間を気にしつもついついあれこれと
ご馳走になり、気がつけば15分も過ごしていた。お礼を言ってスタートする。
残念ながら写されたゴール写真はぶれていた。
元気をもらったので最後の15kmノンストップで飛ばすが、90km地点で
11時間5分のタイム。私設エイドで時間をくいすぎたので、あと10kmを
1時間で走るのが難しくなってきた。でもベストをつくすべきスパートをする。
途中同部屋だった高松のSさんを追い抜いたあと、私と同じ
ムコネットTシャツ
を着たランナーを発見する。声をかけて暫く併走しながらお話すると、将パパ
さん繋がりの神戸からのFさんでした。Fさんは60kmの部でした。
佐田の沈下橋を眼下に見る頃にだんだんあたりも暗くなりだし、残り5km地点
でペンライトをもらい、市内の住宅に入ると「お帰りなさい」「お疲れさん」の
コールと拍手を浴び、心地よい疲労と感動を味いながら一路ゴールを目指す。
ゴールの中村高校で栄光のテープを切る。
残念ながら11時間台は逃したが12時間11分15分でした。
今回は練習不足の割には、脚、膝の痛みもでず楽に走れたレースでした。
途中2,3度遅れだしたペースをひっぱてくれたSさんのお蔭でした。
Sさんは私が更衣室で着替えているうちにゴールされたようで、お会いできる
ことが出来なかったのですが、後日ゴール写真を見るとお子さんと手をつなぎ
ゴールされていました。念願がかないよかったですね。でもなぜか旦那さんは
恥ずかしかったのかいっしょにゴールされていなかったようです。
あと3年、記録は年々落ちるが70歳までは、美浜さんから教えていただいた
安全快走(周りのペースに惑わされず、自分の決めたペースで走る)を心がけ
れば、まだまだウルトラマラソンを走りきれる自信がついたシマントウルトラ
マラソンでした。
大会運営の皆さん、多くのボランティアのみなさん、早朝から夜まで沿道から
暖かい応援で背中を押してくれた皆さん、お蔭で4度目の完走ができました。
シマントのウルトラが人気の大会であることを改めて認識させてもらいました。
郷土の一員としても嬉しく思います。ありがとうございました。シマント万歳!