98年3月に21番から23番まで区切り打ちで歩いてから、もう8年になるのですね。
いや~人間の記憶て、当てになりませんね。単に私だけかもしれませんが 。
私の記憶には水井橋を渡ったらすぐに、階段状の登りが始まったとしっかりインプット
されていたのですが、実際には登坂口まではゆるやかな若杉谷川ぞいの道を2kmほど
歩いて行くのだったんですね。若杉遺跡公園の休憩所で休んだことも思い出しました。
水井橋から1時間弱で山門に到着。鶴林寺ではそれほど冷え込みは感じなかったのだが、
太龍寺では、汗も一気に引くほどの冷気に襲われ、身を震わすほどの寒さだった。
を込めて山門の鐘楼からぶら下がっている綱を、思いっきり引っ張り鐘を撞く。
気持ちいいほどの鐘の音色が堂宇に広がっていく。気分すっきり。
山門を入って少し右に入る道を300mほど行くと、北舎心ヶ嶽にでる。
大きな巌の横に小さな社があり、巌に鉄梯子が渡され巌の上に出れる。
鉄梯子は雪が凍り付いて注意して登っていく。
巌の上はそれほど広くないが見晴らしは最高で、鶴林寺の三重塔も望める。
眼下には登ってきた遍路道が、雪で覆われているのもよくわかる。
お参りをしているあいだ身体が冷え切って、頬がじんじんしてくる。
ロープウェーの売店に逃げ込みストーブで暖をとらせてもらう。
温かい椎茸茶をいただき、やっとひといきいれられた。
ロープウェイ山頂駅から、ミニ霊場の坂道を登っていくと88番のところが
南舎心ヶ嶽です。若き空海さんが「虚空蔵求聞持法」虚空蔵菩薩の真言を
100万遍唱える修行した場所と言われています。
ロープが張られ立ち入り禁止になっているが、巌に登らずよこの小道を
回り込むと、正面にでれる。お大師さんのお顔を拝顔できる。
そこからの遠景は素晴らしく、幾重の山々の向こうに紀伊の海が幽かに
望め、その先は聖地高野山が。ここは西の高野と呼ばれているのも納得。
ここからまっすぐ下り、持福院経由で鷲敷の町にでるのだが少し寄り道をして、
目の前にそびえる太龍寺山に向かう。枝道から10分ほどで山頂に到着。
山頂(618m)は昔は何か建物があったのか、平地で石垣のあとなどもある。
ちょうど12時前だったので、宿で用意してもらった御握り弁当をたべる。
前回も焼山寺では、奥の院で焼山寺山(938m)に踏み跡を残した。
遍路でちょっこと登山も楽しいもんですね。
持福院への道は遍路道より、登山道風で少しガレ場などもあり荒れたみちでした。
ほぼまっすぐな下りをついつい早足でくだること、45分195号線にでる。
ここから阿瀬比でるまでの国道歩きの4kmは疲れました。
道の駅わじきの手前に立派な東屋の休憩所があり、横のうどん屋さんの峠屋さんが
お遍路さんに湯茶の接待をしてくだっさていた。ありがたくお接待をいただきました。
キャラクターのお遍路さんは、大きな丸太を利用して作られたいた。菅笠、白衣、
金剛杖、数珠と完璧なお遍路さん装束ですが、河童に見えたのは私だけでしょうか?
いよいよ楽しみな竹林の遍路道の大根峠越えです。
峠の登り口には竹の杖がたくさん置かれていました。
「大根いやしの道を守る会」の皆さんが遍路道を綺麗に整備して下さっている。
とてもありがたいことです。けして「ダイコン」ではなく「おおね」峠ですから。
ここの遍路道は竹林の道が綺麗なのがとても印象に残っていた。
でも今回8年ぶりに歩いて見ると、竹林はかなり荒れていて少しがっかりしました。
22番平等寺到着3時。ここの蹲はお遍路さんに人気があります。
手水所の横に置かれた大きな岩をくりぬいた蹲には、季節の花木を浮かべています。
冬の季節なので、南天の葉っぱと赤い実が入れられていました。ほっとします。
札所のやさしい心遣いがいいですね。
ここのお寺の好きなところは、境内に自由猫がたくさんおり、お遍路さんに可愛がられて
いて、八十八ヶ所では猫寺としては有名です。
納経所の横に今日も猫がおりました。人がきても逃げず撫ぜてやると、ゴロゴロ転がり
ながらお相手をしてくれます。とても可愛いです。家に残してきたアキを思い出しました。
今日はここで打ち止め。今夜のお宿は札所より「8秒8歩」の山茶花さんです。
鶴林寺から太龍寺を歩いている途中で「8秒8歩」の看板を見つけました。
山門をでて宿まで数えてみました。その通りでした。凄いキャッチフレーズにです。
明日は「あなたに出会いたくて・・えびす洞」につづく。
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