冬青(そよご)風

常緑樹の森の下に佇み、かたい葉が風にそよいで、ソヨソヨと音をたてる。
ソヨゴの語らいを聞いていただければ幸いです。

隠岐の島100kmウルトラ「汗走記」 ①

2005年10月25日 13時31分30秒 | マラソン汗走記
マラソンを走ったあとの記録の完走を書く時はいつも、
「〇〇〇汗走記」と大会名をいてれ綴るのですが、
今回はあえて「走記」としてご報告します。
雨と海からの強風に苦しめられた寒くて辛い大会でした。
いつものウルトラのように、汗をいっぱいかき顔や腕に
塩をふかすほどの、爽快感を得られなかったのは残念でした。



奈良を立つ時から山陰沖に低気圧が発生して、荒れ模様の天気予報。
嫌な予感はしていたのですが、隠岐空港に着いた時はこのような快晴。
心配していたプロペラ機での飛行でしたが、それほど揺れなかった。
風はとても強く、波も5,6メートルもあり高速船は欠航していた。

前日受付を終る頃から、雨も強く降り風も唸るように吹き出した。
ホテルはフェリーターミナルの前にあり、岸壁を打つ波音と、唸りを
挙げる風の音に、7時過ぎには早々と、ベットにもぐったのですが、
なかなか眠りにつけまかった。

深夜2時半モーニングコールに起され外を見ると、相変わらずの激しい
雨と風に気持ちもますます滅入ってくる。
寝不足で3時からの朝食も思ったほど食べられず、部屋で持参して来た
ウイダーinゼリーで捕食する。

スタート会場はホテルの目の前だったので、4時半までホテルに閉じこもり
雨をやり過ごすが、ウルトラマラソンでの雨のスタートは初めての経験。
途中雨の大会は丹後100kmと、昨年の生駒山麓ぐるり一周時遊旅91km
に経験しているが、いづれも途中で止んでくれた。

大会本部から昨日急遽雨と寒さ対策で、レーンウェアーを途中回収して
くれるという処置がとられたので、ウインドーブレーカーの上下を着て走る。
雨より、海風が強く、それもアゲンストでなかなか走りづらい状態だった。

早朝より大勢の村人が雨の中応援に出てくださり、漁港では船のライトで道を
明るくして照らしてく、また自家用車のもライトを付けて頂き助かりました。
10km地点で、雨も小雨になりウインドーブレーカーの上下を脱ぎ預ける。
が、再び雨風が強くなり身体をかなり冷やすだし、15km地点でビニール袋を
もらってそのまま、45km地点まで走る。

途中、中村集落で先日もブログで書き込みました、しいちゃんを探すべく
応援の人に「しいちゃんて人、知りませんか」とたずねたのですが、教えて
いただいた「サザエ村」の地名をすっかり失念していました。
応援に出てもらっていながら、見つけることが出来なくて残念でした。

帰宅してからHPのBBSを見ると、しいちゃんから書き込みがありました。



出発してからは、雨が降ったりやんだり、気温も低かったでしょうね。
我が家も中学生の娘がボランテェアでの参加で、5時少し前に起床。
風強いし、雨降ってるし、星でてないしで、最悪です。
せめて星出てたら、選手さんたちの慰めになるかナーなどと。
言いながら、娘をサザエ村前 10ポイントへ連れて行きました。
6時半くらいから、自宅近くで応援。
サザエ村手前のカーブで黄色い声、聞こえましたか?
竜馬さんの写真を撮ろうと、カメラ持参でしたけど、ゼッケンが見えにくくて、
通り過ぎる直前に…気付きました。
今夜は、綺麗な星空です。
疲れを癒して、また、隠岐に来てごっしゃいね。
待っちょっけんね。結果がまだわからないので、
とりあえず、お疲れさんのエールです。



10ポイント(30.1km)ではしいちゃんのお嬢さんが、ボランティアで
給水を担当して応援してくださっていたのも初めてしりました。
多分お嬢さんから紙コップで給水を受けているとはおもいますが・・・。
今回は中高生の多くの方がエイドでのボランティアをしていただき、
選手に気持ちよく声をかけていただき、ほんとうにうれしかったです。

10km 59分54秒、20km2時間2分 この30kmは3時間5分と
悪条件のなか、ほぼkm6分ペースを維持していました。
その後40km4時間6分。このあたりより雨も止みだしたのでカッパを脱ぐ。

レストステーションの五箇生涯学習センター(48.5km)で5時間4分。
濡れたウェアーの上下、シューズの履き替え、顔と身体を拭いやっと一息つく。
エイドで、食事にオニギリと味噌汁をもらうが、なぜか食がすすまず残す。
ここで予定通り20分の休憩をとり出発するが、なぜか力が湧いてこず戸惑う。
まだ半分以上の距離が残っているとの思いに、気の遠くなり弱気になってくる。

 孤独な苦しい後半戦の走りは、明日アップします。
涙が出るような感動の出会いもまち受けていました。


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4 コメント

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寒走記、感動しながら読まさせていただいてます (美浜)
2005-10-25 18:15:58
具体的で、記事からいろいろ想像させていただいています。最初から、雨、向かい風、気分的にしんどいスタートですね。雨や風で体が冷えるのが、私としては一番いやですね。少しでも体に温かみが感じられればいいんですが。

どんな道のりだったんでしょうか?

よく気力を持ち続けられましたですね。
返信する
後半は、気力が・・ (竜馬16)
2005-10-25 20:00:32
記事のように前半50kmは、あの悪天候のなか、まずまずの走りができました。



走っている本人は好きで走っているのですが、

長時間雨風のなか、一生懸命島民の皆さんが

応援して下さっている姿には、感動しました。



明日は後半、思いがけない感動を頂けたお話をかきます。
返信する
ほんとウルトラですね。 (りっさ)
2005-10-26 00:58:11
すごいですねぇ・・・



読んでいても、ハーフともフルともちがう走りであることに気付かされました。

明日の感動も楽しみにしています。



りっさの本日の練習

お昼 万博公園 5キロ

夕方 万博公園外周経由 6.2キロ

返信する
あと半分か、まだ半分か (竜馬16)
2005-10-26 08:12:35
いつもウルトラを走って、半分地点(50km)にきて、

よしあと半分や頑張ろう!。という気分のときと、

まだ半分しか走ってないのか、まだ残りが倍の距離が・・・と

少し気分的に引いてしまう時があります。



後者の場合、やはりしんどく80kmぐらいまでは

だらだら走りしながらも気力を奮い起します。



80km過ぎたら歩いてでも完走が出来る目途がたつと

気分も楽になり気力も湧いてきてゴールになるのです。



でも今回は少し従来とパターンが違っていました。

今日のブログで、その理由が・・。

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