冬青(そよご)風

常緑樹の森の下に佇み、かたい葉が風にそよいで、ソヨソヨと音をたてる。
ソヨゴの語らいを聞いていただければ幸いです。

天理黒塚古墳展示館

2008年03月08日 23時02分55秒 | 奈良のいろいろ
  

 10年ほど前に33面の三角縁神獣鏡が、大量に発掘されて卑弥呼の里かと
 話題になった黒塚古墳に行ってまいりました。

 柳本町にある展示館へ今日も自転車トレを兼ねて、サイクリングロードを
 走っているときに、出遭った小さな梅林には梅が満開でした。
 やっとぽかぽか陽気になり、一気に春本番が感じれるほどでした。
 


 黒塚古墳です。パンプレッとによると

 古墳の大きさは全長約130m、後円部径約72m、後円部高さ約11m、
 前方部高さ約6mの前方後円墳。3世紀後半から4世紀前半の古墳時代前期
 前半頃の築造と考えられている。
 大量の鉄製刀剣類や、U字形の鉄製品とともに、34枚の鏡(三角縁神獣鏡
 33面、画文帯神獣鏡1面)が出土した。

 これほどの大量の三角縁神獣鏡がでたと思えない、こじんまりした古墳です。



 天理黒塚古墳展示館です。この中に石室のレプリカ(1階)、三角縁神獣鏡の
 レプリカ、資料(2階)などが展示されています。 



 黒塚古墳の周囲は公園化されていて、古墳の頂上までは遊歩道階段で上れます。
 古墳の頂上は広場になっていて、中央に石室があった場所に石組みがされていて
 その上に石室の状態が描かれているのですが、残念ながら消えかかっていた。
 この石組みの下、2mのところから、石室が発掘され大量の鏡が発見された。

 広場からは竜王山や、三輪山が見渡せられました。
 
     

 石室レプリカが1階のほとんどを使って展示されている。
 この石室は吹き抜けになっていて、2階からも見学できるようになっている。

 説明によると、石室は幅約 1.3~0.9m、高さ約1.7m、長さ約8.3m
 で古墳の規模から比べて大きな石室と言える。
 石室の大きさ、副葬品の内容と数から推測できる被埋葬者は、当時この辺りで
 権力の中枢か、それに近い地位にいた人物人だと考えられる。

 石室のまわりには、33面の三角縁神獣鏡の様子も再現されている。



 二階の鏡展示室には三角縁神獣鏡(レプリカ)がずらり収められている。
 そのひとつ24号鏡三角縁唐草文帯四神四獣鏡です。
          
                  画文帯神獣鏡1面
 三角縁神獣鏡とは、縁の断面が三角形で、背中側に神仙思想に基づく神像と
  霊獣の文様を持つ銅鏡のことである。

 石室の前に手で触れる三角縁神獣鏡のレプリカが置かれている。
 鏡はいずれもほぼ完形で、直径22~24.5cm。重さは約1kgほどで
 手に持つとずっしりとした手ごたえを感じました。
 三角縁神獣鏡の実物は現在ここにはなく、橿原考古学研究所のほうに保管され
 ているそうです。

 ドラマ「鹿男あおによし」の謎の“サンカク”と呼ばれる神宝“目”とは?
 とはこの縁の断面がぎざぎざの三角形で、中央の突起物が目を表している
 三角縁神獣鏡のことでした。先日の第8話のロケでは黒塚古墳展示館が重要な
 舞台として、使われていました。
 ドラマもテンポよく運んで、大詰めをむかえ面白くなってきました。
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2 コメント

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黒塚古墳展示館 (anikobe)
2008-03-09 10:41:58
三角縁神獣鏡が発見された時の事が、大きなわだいになったのをおぼえています。
その展示館に行かれたのですね。

先週の「鹿男あをによし」で出ていたので、とても興味がありました。
春の陽気の中を、梅を見ながらいらした場所、いつか行ってみたいです。

足の方は、だいぶ良くなってきましたか。

今日は、寝過ごしてしまって、1日が短くなったようで、外の
 を見ながら、家篭りしてしまいそうです。
午後のマラソンを楽しむことが出来そうです。
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anikobeさんへ (竜馬16)
2008-03-09 21:56:20
一時のブームがさり今は静かな古墳公園です。
資料館もドラマで見られたように、回廊式になっていてゆっくり拝見できますが、レプリカばかりなので少し寂しいですね。
女子マラソン、サバイバルレースになり見ごたえがありましたね。
初マラソン組が1,2位になり、予想をくつがえしましたね。
若いランナーの登場で日本の女子の層の厚さを見ました。
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