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渡部潤一講演会 「金」の天文現象を振り返る

2012年11月23日 21時40分18秒 | Weblog
大宮の宇宙劇場へ。
国立天文台副台長・天文情報センター教授の渡部潤一先生の講演会に行ってきた。

テーマ:「金」の天文現象を振り返る
2012年に起こった「金」の天文現象「金環日食」、「金星の太陽面通過」、「金星食」について、その社会的な盛り上がりや、どんな成果が得られたのかを含め、それらの天文現象について振り返ります。

という内容。



渡部先生のお話はとても面白くて、宇宙劇場で開催される先生の講演には毎年行っている。

2011年11月23日 宇宙生命は存在するか~天文学からのアプローチ~

2010年11月27日 渡部潤一講演会 ~天文学最前線~


今日の講演は天文イヤーである2012年を振り返ると言うもの。

5/21 金環日食
6/6  金星の日面通過
8/14 金星食

なんつっても、個人的に感動したのは金環日食である。早起きして、会社の屋上で見た、あの初夏の日。
渡部先生は、某国営放送に出ていて、スタジオに閉じ込められていたため、生では御覧になっていないとのこと。
次回、大宮で金環日食が見られるのは
2312年4月8日…!!!!!!
たぶん、私自身が星になっているであろう。

11/13、ケアンズでの皆既日食の模様も動画を使って説明してくださった。
金環日食でも泣きそうだったのに、皆既日食のダイヤモンドリングを生で見たら、きっと感動して心臓が止まってしまうだろう。


2013年は天文ファンにとっては不作の年だと言われているが、ところがどっこい。
大きな彗星が二つも見られる珍しい年なのだそうだ。
・パンスターズ彗星(来年3月)
・アイソン彗星(来年12月)

特にアイソンは、光度が-13度。今世紀一番明るいかも、とのこと。楽しみ。


天文学は誰でも簡単に観察できる(共有できる)面白い学問だと先生は締めくくった。
今年の金環日食を社内の人と一緒に楽しめたこと、月食を見ながらネットや電話で友人や親や同僚たちとリアルタイムで感想を述べ合ったことなどの体験を重ね、なるほどなと思った。


帰りに、先生が「売れていないんです」と言っていた「面白いほど宇宙がわかる15の言の葉」を購入した。
書店の天文コーナーには置いていなくて、小学館101新書のコーナーに置いてあるからだと仰っていた。
電車内でチラ読みしたのだが、これは面白い。織姫と彦星のスケールのでかい遠距離恋愛の話とか笑ってしまった。





宇宙のことを考えると、自分の悩みなどちっぽけに思えてくる。
会社帰りに溜息を吐きながら見上げる星空。東京の夜空は明るい。星はぼんやりと数個だけ見える。
でもあの輝きが何万年も前の輝きだと思うと、時間や距離の概念が覆され、どんな悩みでも「何とかなるさ」と脳内変換されることがある。星、宇宙は偉大である。

また、天文現象は一期一会だと先生は仰っていた。その日の空はその日だけしか見られない。
これは人生も一緒で、その日の私の心も気持ちも見た景色や感じた空気は、その日だけのものだ。
空と同じで、全く同じ経験はできない。そんなことを感じた。



帰るとき、宇宙劇場で「爆笑!星のお兄さん プラネタリウムショー」のポスターを発見。
12/2(日)15:30~
星のお兄さん、超面白いんだよな。行きたいな~。


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