猫ずきです

体験したことや感じたことを日記調で書いています。老若男女をとわずにわかるよう書いていますので奮って書き込みしてください。

青山 七恵-2

2013-06-04 | 読書
    

   きのう、青山 七恵の「快楽」を読み終わった
   強烈な性的描写はあったがあまり気にはならない
   その代わり4人の男女の心理描写が克明で、グイグイ物語の中に引き込まれていく
   そして、アッと言う間に最後まで読み終わってしまった

                    

   書き方の特徴はふたつあった
   まず驚いたのは、「章」がなく一遍に最後まで読ませるようになっている
   つまり作品はひとつの章であった
   場面が変わるときにはちゃんと1行空けてあるので、読み疲れることはない
   しかし、「章」がない長編小説は久しぶりに読んだ
   そうか短編だったら章はないか

   もう一つの特徴は「、(読点:とうてん)」が上手に使われていること
   いかに読点の使い方が難しいかがわかった
   彼女の場合は、勢いが付き、前へ前へという若さが伝わってきた

   そして一番言いたかったことは何か
   「幸せ」とは何か
   「快楽」とは何か

                    

   今回一番感じたのは、彼女の可能性だった
   30歳の今これだけの小説が書けるとすると、将来どんな小説を書いてくれるのか
   それがとても楽しみだと思った