きのう、青山 七恵の「快楽」を読み終わった
強烈な性的描写はあったがあまり気にはならない
その代わり4人の男女の心理描写が克明で、グイグイ物語の中に引き込まれていく
そして、アッと言う間に最後まで読み終わってしまった
書き方の特徴はふたつあった
まず驚いたのは、「章」がなく一遍に最後まで読ませるようになっている
つまり作品はひとつの章であった
場面が変わるときにはちゃんと1行空けてあるので、読み疲れることはない
しかし、「章」がない長編小説は久しぶりに読んだ
そうか短編だったら章はないか
もう一つの特徴は「、(読点:とうてん)」が上手に使われていること
いかに読点の使い方が難しいかがわかった
彼女の場合は、勢いが付き、前へ前へという若さが伝わってきた
そして一番言いたかったことは何か
「幸せ」とは何か
「快楽」とは何か
今回一番感じたのは、彼女の可能性だった
30歳の今これだけの小説が書けるとすると、将来どんな小説を書いてくれるのか
それがとても楽しみだと思った