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対人守備とセットプレーの因果関係とFWの問題

2006年11月22日 | 日本代表 (五輪世代)
■ 対人守備とセットプレーの因果関係

◆ボールへの執着心
前回アウェイでの対戦ではセットプレーでの問題がちらほらと観られました。今回はセットプレーではそれほどでもなかったのですが、局面における守備でプレスの弱さが目立ちました。解説の堀池氏・松木氏も「ボールに行かないと」、「ファウルする場所がゴールに近い」というような内容の発言をしていました。個人的に気になった局面が後半の33分、37分にありました。結構疲れていた時間帯だと思うのですが、対人守備に関する問題点が露呈されたシーンです。(図解参照)
後半33分頃
後半37分頃
◆結局、守備はオーガナイズされていない
日本サッカーの特徴であるパッシングサッカーの弊害なのかどうか分からないのですが、守備をする際に「コースを切っているだけ」ってシーンがよくあります。失点をしたシーンも守備に3人行きましたが突破されゴールを決められてしまいました。つまり“ボールを奪う”という意識が低いと思いました。勿論、ケースバイケースではあるのですが、例えば、図解のような位置であればファウルをして止めてもOKなエリアなわけですが、結局ゴール近くまでボールを繋がれていました。
守備のセオリーとしては一人はコース、一人は人(ボールホルダー)へというのがありますがそれがきちんとされていない。さらに前線からのプレスの掛け方を見ても、どこでボールを奪取するのか明確ではなく、中途半端な感じはしました。今回、図解にしませんでしたが前線から2、3人とプレスを掛けてサイドへ追いやったものの・・・そのサイドでプレスに行く選手がいなくドリブルでボールを運ばれて・・・というシーンがありました。

どうも守備に関してはオーガナイズされていないように感じましたね。
そして、仮説でしかないのですが、この辺のプレス(対人守備)の影響がセットプレーでのルーズな感じにも反映されているのかな?と思ったりもしました。ボールに対する執着心みたいな部分が足りないように見えました。

■ カレン、平山のプレーは、FW失格。やっぱり日本人に足りないマリーシア

◆ カレンはFW失格
FC東京ファンの方には、申し訳ないんですけど平山のトラップからドリブルへのアクションは酷すぎます。高校生のFWの方がもっと上手いと思いました。言葉を失いました。続いて、磐田ファンにも申し訳ないんですけどカレンのパスの選択は、FW失格です。実は、あの局面にこそ「日本人FWが点が取れない」、「決定力不足」の原因が露呈されたシーンだと思いました。

完全に2対2の状態でした。
しかし、平山の動きを一応リトリートしながら警戒しているものの完全に韓国DFは「平山にパスを出す」って見切っていました。さらに、解説の松木氏「もう一人来い!!」ではなく、「カレン打て!!」だと思います。そして、スタジアムも「あ~」ではなく「ブゥーー!!」だと思います。皆さんはどう感じましたか?

◆ やっぱり日本人に足りないマリーシア
以前、マリーシアについて書いたエントリーでカカ(ブラジル)のプレーを例に挙げました。今回の局面もわりとカカがアルゼンチンとの親善試合で直面したプレーに似ています。(カカは一人で決めたが・・・)
動画をご覧になった方は分かると思いますが、カカDFに向かってドリブルをしていきます(これがマリーシア)、そしてドリブルに緩急を付けて一瞬で抜いてシュート。

カレンがFWであれば、あの局面は平山を囮に使って自らシュートへ行かなければなりません。仮にパスだとしてもパスを出した後の動き(ファーサイドへ流れる)だと平山からのリターンパスも貰えません。あそこは中央へリターンを受けダイレクトでシュートへ行くように動きださなければなりません。結局、ファーサイドで待っていても来るわけない。

日本人FWの「決定力不足」なんて言われますが、こういう局面を世界一流のFWと比較すると一目瞭然です。決してカレンが出来ないとは思いません。ただ、やらない(仕掛けない)だけなのです。今回は、親善試合だったのでこういう機会にこそすべきでしょう。今回のような試合でやらなければW杯であったり大事な大会でやれるとは到底思いません。アジア大会で鍛えて来い!


最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
良かったら最後に クリック宜しくお願いします。

■ P.S.
私が拝見させてもらったブログで指摘している方は川の果てさん一人だけでしたが、ピッチ上で声を掛け合ったり叱咤し合う姿が見られませんでした。こういうのも問題じゃないですかね?!


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4 コメント

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足を出す (A.コンテ)
2006-11-23 02:47:19
★ボールへの執着心について
「寄せて足を出す」のと「寄せてコースを切る」は状況に応じて選択する必要があります。日本人には前者が少し足りないのではと思っています。リーグでも寄せていい気になっているDFをみかけたので。。私の中で日本サッカーの問題点のひとつにあげていますが、実は先の兄貴のサウジ戦(札幌)では足を出していたのでいいプレーだったなと思いました。Jリーグでも状況に応じて足を出す癖をつけてほしいと思いました。ファールも気をつけて欲しいのですが足を出すこともアグレッシブなサッカーに必要不可欠な要素のひとつかと思います。

★2対2について

問題は「平山の稚拙なランコース」と「カレンのパスありきのドリブル」のふたつです。

おっしゃるとおり、カレンはシュートのイメージですよね。カレンの中では平山がシュートのイメージではなかったでしょうか。

御指摘のパス後のカレンの位置取りを見るとそんな感じがしました。

実はあのシーンが試合の中で一番切なかったです。。

豪州戦の高原・柳沢の2対2の悪夢のカウンターを思い出しました・・・・







Unknown (川の果て)
2006-11-23 11:09:47
結局、どこで仕掛けに行くかの決まりごとが曖昧な上にDF同士で声をかけあうとかそういうのもないので、コースを切る以上のことができないというのがあるのかもしれませんね。
試せる選手をどんどん試して競争させるが反町さんのポリシーなんでしょうけれど、選手の資質がそれについてきているのかは疑問で、西川・水本ら主力がきちんと揃わない限りは5バック気味の3枚でないと不安ですね。

カレンのプレーは少なくともエースとしては落第ですね。アウェーの韓国戦では彼が1トップでしたが、2トップ以上でなければ活躍できない選手なのでしょう。

平山は無謀にも見えましたが自分から仕掛けているシーンが結構ありましたし、当人の中ではできるイメージがあるんでしょうね。ということはイメージが具体化できるようにもっと絞れということになるわけですが(笑)

批判も多いですが、練習中他の選手が「練習くらい入れてくれ」と思いたくなるくらい外す中、枠に半分以上打っているのは平山だけ。動き自体に物足りないものがあっても、自分の思い描くプレーをやろうとしている姿勢も他の選手にはないものだろうとは思いますし、他の選手に失望した部分と比較すれば平山への落胆は少なかったですね。
コメントのお返事 (コージ)
2006-11-23 18:35:02
A.コンテさん
>>こんばんは。
そうですね、足を出すってのは些細な事だけど大事です。
FWに関しては世代が変わっても個々の選手で見たら、変わってないと思えますね。
コメントのお返事 (コージ)
2006-11-23 18:43:01
川の果てさん
>>こんばんは。個人的には平山に対してまだまだ懐疑的な部分はあります(苦笑)反町監督ではないけど、ビジバシしごいていけば余計な肉が殺ぎ落とされてクイックネスも戻る?んではないかなって思いますね。

やっぱり世界基準で見ればこの世代でもトップでやれている選手はいるわけで、環境などさまざまあると思いますが、自分の持ち味をもっと前面に出して欲しいと思いますね。いい子ちゃん軍団では強くならないと思いますし・・・

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