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日本代表、3連覇をめざせアジアカップ

2007年05月12日 | アジアカップ2007
■ キリンカップとアジアカップ

日本サッカー協会の川淵三郎会長は11日、6月上旬のキリンカップにスコットランド・プレミアリーグで年間最優秀選手に輝いた中村俊輔(セルティック)をはじめ、高原直康(フランクフルト)、稲本潤一(ガラタサライ)、中田浩二(バーゼル)の欧州組4人が招集されるとの見通しを明らかにした。稲本、中田が呼ばれれば、オシム監督就任後初めてとなる。
 キリン杯は、日本代表にとって3連覇が懸かる7月のアジア・カップに向けた重要な強化試合。川淵会長は「(欧州組を含めて)しっかりとチーム作りをして、3連覇を狙いたい。俊輔にはチームの中心として頑張ってもらいたい」と話した。 

引用元:時事通信 -
中村ら欧州組4人招集へ=キリン杯サッカー

◆ 日程を確認してみよう
相変わらず、口の軽い会長で・・・(苦笑)
この裏には、オシムJAPAN及び代表ゲームの視聴率などビジネス的な部分で芳しくない状況が多少は見え隠れしているのではないでしょうか・・・

オシム体制となり、最初の重要な大会、アジアカップが7月から行われます。
今回、その壮行試合的なキリンカップが6月に行われますが、もう一度具体的なスケジュールを確認してみましょう。
【キリンチャレンジカップ】
 6月1日(金) モンテネグロ 静岡(エコパ)
 6月5日(火) コロンビア  埼玉(埼玉スタジアム)


【アジアカップ 2007】
 7月 9日(月) 第1戦 カタール ベトナム(ハノイ)
 7月13日(金) 第2戦 UAE  ベトナム(ハノイ)
 7月16日(月) 第3戦 ベトナム ベトナム(ハノイ)


◆ Jリーグへの弊害
このような日程となっております。キリンカップ後~アジアカップの間にもJリーグは4節ほど行われるみたいです。代表は、基本的にどれだけ選手を拘束出来るのでしょうか?!
Jリーグのチームにとってはこのアジアカップ中断中はリーグ戦前半の建て直しなどに使えると思うので、ポジティプに考えればね!?でも、浦和のように大量の選手を代表に召集されるであろうチームは、複雑な心境だと思います。代表から戻って来て精神的にプラスの効果が現れていれば良いでしょうけど、ACLのグループリーグを突破していたとしたら・・・例えば、鈴木啓太の疲労は計り知れないと思います。まぁ、この辺の代表にいつから専念して拘束されるかは、その内はっきりすると思うので、またその機会に。

■ 欧州組問題
◆ 前回の欧州組、召集
では、最初の記事にある「欧州組」についてです。
前回の3月に行われたペルー戦では、中村俊輔、高原の2選手が召集され、中村によるFKによるセットプレーによる2ゴール(巻、高原)で決まりました。この試合で、当時コンディションの良かった高原のプレーがFWの決定力不足が問題となっている日本代表としては良かったと思います。その反動か?高原はその後チームに戻ってゴールからしばらく遠ざかりました・・・また、UEFA CLベスト16にセルティックを牽引して同リーグのMVPにも獲得した中村のFKは現在の世界のサッカーシーンにおいて、“確実なモノ”、“世界最高峰のFK”として日本のサポーターの前で改めて証明させたと思います。

ただ、その中で中村俊輔のピッチ上での影響力に関しては、賛否両論だったと思います。私自身は、正直逃げ?とも言われるような内容を書きましたが、国内組と欧州組との融合に関しては、見送りという判断をしました(苦笑)

ざっくり言えば、このペルー戦の前までに輪郭が見えて来たオシムJAPANのスタイルが中村が入ったことによりジーコJAPANぽく感じた人が意外といた・・・また、中村へのパスルートが増えたように感じた。つまり、便宜上“ムービングサッカー”とでも表記しますが、オシムJAPANが勧める、「人もボールも動くサッカー」に良い意味でのアクセントとなることが出来ず、むしろ“停滞”を及ぼしたようにさえ思えたのです。まぁ、初合流だったのでしょうがないと思います。でも、今となって考えれば、中村が入ろうが誰が入ろうが「国内組」が「オシムのサッカーはこういうサッカーなんだよ!」という感じで中村を引っ張るようなプレーが出来たら良かったのかな?なんて思います。

◆ 欧州組、召集による弊害
前回召集され、今回も召集されるであろう、中村、高原はリーグ戦後の休み返上で代表での試合となると思うのです。これは、リフレッシュする時期に試合をするという弊害が出ます。これによって怪我をする危険性、実際のプレーの質も下降している時期だと思うのです。そういう意味では、欧州リーグでプレーしている選手にとってはプラスの要素が少ないのかな?って思います。セルティックは来シーズンのCLは予備予選3回戦からの出場だったと思います。そういう意味ではセルティックは、「アジアでの代表の試合?勘弁してよ~!」ってあるかもしれません(苦笑)ただ、欧州国籍の選手もW杯・ユーロの時は同様の条件ですのでね。但し、中村に関しては、今シーズンのチームへの影響力を考慮すると来期はさらに期待されていると思うのです。

しかし、この辺の問題は、過去にもあって・・・2001年のコンフェデレーションズカップでの中田英寿です。準決勝でのオーストラリア戦後に当時所属していたローマのスクデット争いに戻る為、当初グループステージのみという条件だった(?)のを1試合だけ増やしオーストラリア戦で決勝ゴールを決めそのままローマへ戻り、トルシエ監督と揉めた?一件がありました。(今回改めて、このスケジュールを確認したところ、2001年が5月30日が開幕試合だっただけで、2003、2005年は6月の第2週くらいに開幕試合)なんでだ?!

Jリーグの日程、アジアと欧州の日程の微妙なズレなどこの辺は欧州でプレーする上では分かっていたこと、中田のように過去にもそういう問題に直面した選手がいたことは周知のことだと思うのです。ただ、欧州組の選手で代表に召集され大会に参加をすることに合意したのであれば、大変だとは思いますがベストを尽くして欲しいと思います。

オシム監督は、前任者とは異なり欧州組のこの問題ついては理解を示していると思います。ただ、今回のアジアカップでは召集するのか分かりませんが、仮に召集したとしたら、オシムJAPAN「第一期」の集大成として、我々は判断して良いと思います。現代ではベストの状態のチームを作れる各国代表は皆無だと思うのです。むしろ、その中でどれだけのパフォーマンスが出来るか?開催国だったとはいえ、昨年のドイツW杯のドイツやイタリア代表がその好例だと思います。

■ 3連覇のかかる日本代表

前回のアジアカップでは、たしか「国内組」中心のチームにより2連覇を果たしました。
では、今回、「欧州組」から誰が召集されるのかは分かりませんが、オシム監督としては、欧州組は特別と考えている部分は多少はあると思うのです。つまり、要求は多少は高いかな?と・・・但し、選考に関しての基本的な基準には差はないと思います。

やはりファンとしては、3連覇という偉業を達成して欲しいと思うのです。ちなみに、過去のアジアカップの連覇をしたのは、以下の通りです。
 1956、1960年:韓国
 1968、1672、1976:イラン
 1984、1988:サウジアラビア
 2000、2004:日本

やはり、80年代のサウジの強いイメージはこの辺にあるのかな?と・・・90年代は日本ですね。(1992年日本、1996年サウジ) 以外にも韓国は、1988年の決勝以降、ベスト4まで行けたのは2000年だけです。中東と東アジアで2チームずつってのが、80年代以降のアジアカップの大まかな傾向です。

当ブログでも何度も書いていますが、アジアカップの日程が今大会から変更になりW杯の次の年」となりました。そういう意味では、これまでのようにW杯に向けてチームを作る中間発表という位置付けはだいぶ変わると思います。(夏季オリンピック、ユーロとのバッティングを避けたというAFCの考えがあるらしい・・・)

アジアカップのこの日程変更の影響は、今後、何かしら出るかもしれませんし、その内慣れちゃうのかもしれません(苦笑)しかし、どうであれ3連覇のチャンスがある日本代表。過去の代表チームが積み上げてきた成果によるものを継続して行くというのは大事だと思います。個人的には、とりあえず内容よりは結果優先で戦って欲しいと思います。じゃなければ、今後W杯まで結果優先で戦う真剣試合ってないと思うのでね・・・ちょっと、今回のアジアカップの日程変更によりA代表の“中間報告”という位置付けは薄くなった感はありますが、来年の五輪世代の融合を考慮すれば良いのかな?と思います。W杯の前年にはコンフェデレーションズカップもあるのでね。但し、このコンフェデレーションズカップに出場するには、アジアカップで優勝しなければならないのでね。

2007(アジアカップ)- 2008(五輪)- 2009(コンフェデレーションズカップ)- 2010(ワールドカップ)

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2 コメント

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Unknown (yunapure)
2007-05-12 20:40:19
今大会から参加するオーストラリアの選手達は自信満々みたいですね!自分達が気を抜くのが一番懸念される事だと言ってる選手もいますし。
日本は今じゃ『気を抜く』なんて言ってられるような差は他国とないですしねー。大会までにどれくらいチーム力を上げていけるかによると思いますが、今回はかなり優勝は厳しいと思います。もちろん私は優勝して欲しいと思ってますよ!
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コメントのお返事 (コージ)
2007-05-12 23:00:03
yunapureさん

こんばんは、コメントありがとうございます。
正直、現在のアジアのレベルってのが見えないです。
中東の勢力図も昔に比べて変化しているようですし、東アジアでは下の世代では、北朝鮮など台頭していますし・・・
アジアのレベルが上がったかもしれませんけど、結局は、決定打となる変化がないのが現状だと思います。そういう意味では、オーストラリアのAFC加入は一つの起爆剤になって欲しいと思っています。
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