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ガーナ戦を図解で分析(前半) - 良かった攻撃と守備

2006年10月05日 | 日本代表 (オシムJAPAN)
■ 前半攻撃 - パス数に見る攻撃の可能性

昨日のエントリーの内容をさらに細かくクローズアップさせて、前半と後半に分けて書いてみました。個人的には、「FWに注目」、「局面での個々(1対1、2対1)の守備」この2つについて注目をしながら観ていまして、分析もそんな感じで進めてみました。チームとしての連携など不満な点は、現段階では、とりあえず置いておこうと思っていました。

この試合、日本の攻撃は、これまでの4試合と比較すると非常に良いと思いました。ふと思ったのは、日本は、リアクションサッカーの方が合うんでは?ってことです。元々、格上と戦う事の歴史が長かった日本代表。その中で、豊富な運動量を生かして一瞬のチャンスを狙うというスタイルが得意なのかもしれない。但し、前監督が目指したサッカーもやり方次第では、“日本化”出来たはずだと思うのですが・・・
話を今回の試合に戻りますね(苦笑)昨日のエントリーでもちらっと書きましたが、ガーナのDFラインの裏を狙う攻撃が有効でした。やはりその中でポイントになったのは、パスの数ですもう少し具体的に言うと、フィニッシュに至る過程で3本以上のパスだとダメだったということです。勿論、全てが全てとは言いませんし、どこから数えて・・・?って事にもなるので、細かい論点は置いておいて、前半の良かったシーンをご覧下さい。(前半4分、前半10分、前半44分)

逆に、パスの数が多過ぎ(4本以上)だった為、チャンスを逃した一例。これ以外にもありましたが、とりあえず一例として。

ゴール前の状況がTV画面から外れて分からないのですが、山岸智には、シュートであったりクロスであったりとフィニッシュをして欲しかったと思いました。駒野へのパスは、ガーナの選手もプレスに行こうとしていたのでね・・・まだ、前半の早い時間帯だったので、どんどんシュートを打って欲しいというのは、全体に言えたことです。あと、試合を通じて、ミドルシュートがまたしても少なかった。海外のサッカーを観ていると、現在のサッカーシーンにいおいて、ペナルティエリアの前は、パスではなく、シュートレンジです。極端な言い方をすれば、PAの前までいかにしてボールを持っていくか?って考えてもいいかもしれません。圧倒的にミドルレンジと言われる位置からのシュートが多くなり、それが基本となっているからです。

■ 前半守備 - 良かった守備、しかし、縛られていたのか?
前半から日本の守備は、マンツーマンで相手攻撃陣の動きを封じようとしていました。また、中盤に人数をかけて巻の1トップぎみの形にしていた。これによって決定的なチャンスをほとんどガーナに与えなかったと思うのです。個人的に、前半は、守備におけるの悪い部分はなかったと思いました。
前述の通り、攻撃時に良い形が多かった・・・ここで1点でも取っていれば、後半の両チームの試合運びにも大きく影響したと思いますね。ところが、湯浅氏が指摘していたことが現実となったのが、後半だと思いました。
でも、喉元のトゲがすっきりと取れたというわけじゃない。それは、選手たちが「ゲーム戦術」を気にし過ぎていたかもしれないという感覚に苛(さいな)まれているからです。選手は、与えられたゲーム戦術を「超越」するくらいにリスクにチャレンジしなければならないのであって、そのゲーム戦術カゲに「隠れて」しまうようではいけません。でもこの試合では、どうも、そのゲーム戦術を「アリバイ」に使っていたシーンもあったというスッキリしない感覚が残っているのです。

湯浅健二のサッカーホームページ - 2006_オシム日本代表(その7)・・不満もあったけれど、まあ漸進していることは確かだから・・
湯浅氏は、一例として攻撃の選手(山岸智、佐藤寿人、遠藤)を指摘していましたが、私は、むしろ最終ラインをまかされた、水本、阿部、今野の方が気になりました。では、後半へ・・・

■ 後半に行く前に・・・ポリバレントについて

過去のオシムの発言から類推するに、彼がいう「ポリバレントな選手」とは、どのポジションもソツなくこなす「器用な選手」という意味ではなさそうだ。そうではなくて、優れた応用力と順応性を持ち、さまざまな事態に対処できる選手、というのがより実相に近いだろう。そしてそれは、単に相手の出方に対応するだけでなく、初めてコンビを組む味方に対しても、定位置にこだわらない効率的なプレーができる能力ではないだろうか。

スポナビ コラム - 宇都宮徹壱 「ポリバレント」という光明
こういう解釈をすれば、水本、阿部、今野も評価に値すると思いますね。基本的に期待していない選手については、あまり求めない主義なんで、どうも、鈴木啓太、遠藤、今野辺りには、厳しい評価になってしまいます(苦笑)
結局、オシム監督の「考えて走るサッカー」を具現化する為には、「ポリバレント」が必要って訳なんでしょうね。つまり、宇都宮氏の言葉を借りれば、「優れた応用力と順応性」を持ち合わせた選手こそがオシム監督の求める選手であると考えられます。攻撃面であれば、FWのような動きも出来るとか、守備面であれば、鈴木のように状況によっては、DFラインに自然に入ってプレー出来るとかね。こう考えれば、決してポジションにこだわらない(ユーティリティという言葉の範疇に収まらない)プレーヤーが求められるんでしょうね。

ガーナ戦を図解で分析(後半) - 決定力が問題だった攻撃と一瞬の綻びを見せた守備へ続く・・・

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あっこ)
2006-10-05 23:34:17
すごいっすね!!

図動いてますよーーーーーーーーーー。



って内容とは関係ないコメントすいません(-_-;)





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コメントのお返事 (コージ)
2006-10-06 00:05:12
あっこさん



>こんばんは。動いてますよw

意外とコツを掴んだらそれほど作るのは苦労しません。ただ、現在、図のサイズを色々と試行錯誤中です。
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ガーナ戦オフェンス (yamamo8)
2006-10-06 01:31:42
今までと違って、ストレスをあまり感じない試合でした。もちろん得点を奪えなかったことは大きな問題なのでしょうが、前半44分のシーンみたいなのをもっとたくさん作れるようになれば、チャンスも増えてくると思います。シュートレンジについては全く同感です。
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コメントのお返事 (コージ)
2006-10-06 12:58:31
yamamo8さん



>こんにちは。大雨ですが・・・

ストレスを感じない試合というのは、攻守の切り替えが頻繁に行われたり、シュート(フィニッシュ)まで展開するような試合だと思うので、そういう意味では対戦相手も良かったんでしょうね。シュートレンジについては、欧州のサッカーを観ているとミドルレンジが“普通”って感じですよね!だから、どんどん打っていけばいいと思うんですけどね。決して、日本人(Jリーガー)だから出来ないとは思いませんけど。

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Unknown (hima)
2006-10-08 11:38:22
こんにちは。



図解について試行錯誤中とのことですが、シーン毎に番号をふって頂くと(私にとっては)理解しやすいです。5シーンあるなら1/5→2/5→3/5・・・という具合にやっていただけると嬉しいです。
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コメントのお返事 (コージ)
2006-10-08 12:42:23
himaさん



>こんにちは。初めまして。

そうですね!番号を振れば分かり易いですね。大変貴重なご意見ありがとうございますm(__)m



多分、次回のインド戦で図解をすると思うので、その時には、ご意見を反映させてみます。また、ご覧下さい。よろしくお願いします。本当にアイディアありがとうございました。
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