原題: TITANIC
監督: ジェームズ・キャメロン
出演: レオナルド・ディカプリオ 、ケイト・ウィンスレット 、ビリー・ゼーン 、キャシー・ベイツ 、フランシス・フィッシャー 、ビル・パクストン 、バーナード・ヒル
公式サイトはこちら。
言わずと知れた本作ですが、実は私、ちゃんと観たことなかったのです。 理由はオリジナル公開当時の1997年、子どもが生まれたばかりで(天然くんです。)、とてもじゃないけど映画館なんて行ける状態じゃなかったですから。
ぎゃーぎゃー騒ぐ子を2人も連れて行くことはあり得なかったしなー。
その後TV上映なんかもありましたけど、長時間のため落ち着いて観賞することができず、その後も特にDVD観賞もせず・・・ ということで今に至ります。
この4月に3D化されてスクリーンでやると聞きまして、じゃそれまで待とうかなと。
タイタニック(客船) wiki
今まであまりきちんと調べたことなかったんですけど、映画を通じてじっくりとこの船の行く末も見てみました。
当時は不沈と謳われた、人類史上最高の技術を誇る豪華客船が処女航海で沈没するという大惨事。 今であれば映像でシミュレーションできたりするのですが、当時は手探りでの航海であったことでしょう。
どうしてタイタニックが沈んだのか。 原因は氷山への衝突な訳ですが、そこに至るまでの様々なドラマも描きます。
慢心、不注意、思い込み、不慣れ・・・ そういったヒューマンエラーや、氷山警告の知らせがきちんと届かないという不運、そして救命ボートが乗客全員分ないという致命的なミス。 全てが重なり合ってこの大惨事になりました。
この実話にジャックとローズの恋物語を絡めるのですが、当時のレオ様とケイトがまあ若いこと。 これは惹かれちゃうだろうなーというオーラたっぷり。
ケイト・ウィンスレットは大好きな女優の1人ですが、この頃から落ち着きがあって、不器用なのかもしれないけど一生懸命に演じている。彼女の中にあるヒューマニズムみたいなのが好きなんです。 若いころからそれがしっかりとあるのはとてもいい。
人は忘れられない出来事はずっと胸に抱えていく生き物なんだと思います。 たとえそれが実現しなくても。 ローズはジャックとのことを終生自分の道しるべにしようと決意したのでしょう。
そして今回最も胸を打たれたのは、「女は海のように秘密を持っている」・・・。 これですね。 見事に言い当てています。 言うに云えない秘密を抱えることの方が、何もかも吐き出すことよりも多いはず。 その無念と、自分しか知らないという侵されない領域の中で愛に生きること。 両者を持ち合わせて生きる現実をたった一言で表現してくれたのは素晴らしかった。
単純ですけど、「絶対にあきらめない」がキーワードなのでしょうね。 あのタイタニック号の中で、ジャックとローズのように船内をめぐった場合、果たして生き残れるかどうかは疑問だけど、それでもあきらめないという希望を持つことなのでしょう。
絶対に運命に妥協したくなかったローズの信念を丁寧に描いたからこそ、この長尺になった訳ですから。
彼ら2名だけでなくタイタニックに携わった方たちの美学も、実話の部分もあるのでしょう。 胸を打たれるものがありました。 災害に遭った場合、施設などに勤務していたらきっとスタッフは最後の避難になる訳で、それを思うと彼らの無念もこの作品で報われてほしいと思います。
タイタニックの悲劇は人災の側面がかなりあり、その意味では責任者たちそれぞれの末路も、その生き様を表しています。 きちんと責任を取ったのかあるいは逃げたのか。 自覚している者は相応の行動を取っていました。
正直3D化のメリットってあんまりなかったかなとも思います。 肝心の水没シーンでそんなに効果的には見えませんでした。 むしろ乗船前の乗客の様子とか、静かな場面での3D効果の方が分かった。
ですけど何せ1回しか観ていませんので、これは2D3D両方見た方の感想もお伺いしたいところですけど・・・
上流階級の様子を、衣装や小道具から再現したのもいい。 制作当時、世界中から1910年代当時のドレスを集めたそうですね。
ともあれ3D化に伴って映画も大幅に修復したそうで、その画質をスクリーンで観賞できたことは非常によかったと思います。
★★★★★ 5/5点
それより、映像の綺麗さ、IMAXの迫力と音のよさに十二分に魅かれました。
ドラマとしても感動的ですよね。
改めて、素晴らしい映画と確認できました!
リマスターされた画質も素晴らしかった!
ボーさん同様,IMAX鑑賞。
極上の映画体験!
キャメロン渾身の作品は経年劣化なんて受け付けない完成度。
2D・3Dともに満足でありました。
15年前は、ウチも子供が小さい(幼稚園)のもあって、
いろいろと準備をし待ち合わせをしたのに、結局当日上映に間に合ったのは2人でした。
あの時も終了後、ちょっとテレながら友人と顔を見合わせやっと言えたのが
「よかったね・・・」のひと言。
ジャックとローズの物語と同時に紹介される、1等の人々の人物像も、
パニック時にきちんとその役割を担って、2人の気高い生き様を際立たせているのもよかった。
15年後の再鑑賞も、全く感動は色あせなかったです。
私も今回上映されるということで観てきました。
超が付くほど有名なこの大事故の原因が
不運が重なったとは言えヒューマンエラーや過信や驕り・・・
ちょっと3.11後に重なる気もします。
あの絵が発見されなければローズはジャックとのことを
誰にも話さずに人生を終えたのでしょうね。
ベッドサイドに置いてある彼女の写真がみんな笑顔で、
幸せそうで嬉しかった。
大掛かりなセットに内装、上流階級のファッションなど、
本当にお見事。
そして肝心の軸となる物語もしっかりしているからこそ
15年前の作品でも魅力がある。
文字通り時間を忘れて感動してしまいました。
TVで何度も観ていたとは言えとにかく3Dだし、観に行ってきました。
子供が小さい頃って、映画など観に行ける状態にはないですよね。
わたしも結婚後(すぐに息子ができたし)初めて行った映画は、子連れでドラえもんでしたもん(笑)
今年は100年目とあって、ドキュメンタリー・ドラマなども観ましたが、
かなり事実に即した形で大枠が作られていて、
そこに若い2人の恋物語が乗っけられていたのだと改めて思いました。
ストーリーはシンプルだけど、大画面のレオの美しさに
暫くぼぉ~っとなってたオバサンでした(笑)
>自然すぎたのでしょうか
かもしれないですね。3Dにありがちな違和感がなさすぎ。 でも自然な方がいいので私は満足です。
でしたね。 きちんと作ってあるからこそのリバイバル上映でしょう。 この2人も現役で活躍しているし。
AKIRAさんのコメント読んで、IMAX行き直そうかと本気で考えてます。 もったいないもんね。
IMAXももしかしたらポイントで観れるかも知れなくて。 なら行こうかしら。。。
でも早いものですよね。
>15年後の再鑑賞も、全く感動は色あせなかったです。
いいなあ~、当時観たかったです。
大体のあらすじは知ってはいたものの、やっぱり1度どんなものか観てみたいですよね。
>ちょっと3.11後に重なる気も
物事には人の手が入る以上は、事故であっても、何らかのエラーは発生してしまうことがあるのでしょう。それを不運で片づけてしまうことはできないと思いました。
>あの絵が発見されなければローズはジャックとのことを
>誰にも話さずに人生を終えたのでしょうね。
よく「墓場まで持って行く」という言い方がありますね。
「女は海のように秘密を持っている」、実感こもっててこのシーンは釘づけになりました。
とにかく魅力あって素晴らしい作品でした。