原題: La La Land
監督: デイミアン・チャゼル
出演: ライアン・ゴズリング 、エマ・ストーン 、J・K・シモンズ
公式サイトはこちら。
オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。(映画.comより)
お久しぶりです・・・・ ていうか去年のベスト出してないねw
20本までは絞り込んだんだけどそこから先考えるのが大変で、放置になってる(笑)
まあ気が向いたらでいいですか??? ←いい加減
それよりも映画観る方が忙しいし・・・
ということでこれは公開日に行きたかった! 何故かというと、ピントはずれなネタバレが出てくる確率が高いでしょう?こういう話題作は。
なので自分の目で見て確かめたかったから。
もちろん現在の話なんだけど、冒頭からシネスコの表示が出てくるし、画質もどことなく1950年代風?を意識した、ざらついた雰囲気を出している。
古き良きハリウッド映画へのオマージュでしょうか。
各所に出てくるモブもそうですね。ミュージカル路線なので音楽と共に出すのもありますけど、これも全て古き良きハリウッドっぽい、一種の「大げさ」な感じなんです(いい意味でね)。
何かの映画を重ね合わせてるのかもしれないけど、何の映画かちょっとそこまではわからなかったな・・・。
むしろジュディ・ガーランドっぽく、失意の中にもミアが女優への道に向かって諦めず行くような感覚を覚えました。
夢を追う男女が出会う。互いに惹かれあい愛し合うが、自分たちの夢とは違う方向で妥協しようとしている男に対し、女は苛立ちを覚え、やがてすれ違いが起き・・・・
というのがざっくりとしたストーリー。これだけ短くできてしまうことを、細かく丁寧に、そして音楽を交えながら描いていく。
本作、もしも転換点があるとするならば、ミアの「語り部」のシーンでしょう。
ミアは、セブに支えられ、潰えようとしていた希望に最後に挑戦しようと捨て身で語る。咄嗟に思い浮かんだパリの叔母の話をしていくうちに、何度でも諦めずにまたやるんだという、彼女の中の炎が再度燃え盛っていく。
そしてやはり見せ所は5年後でしょう。
夢は叶った。しかしそれとは引き換えに、気づいても気づかなくても、人は必ず何かしらの代償を支払っている。
あの時選んだ道は正しかった。でも、そちらを選ばなかったら、そうではない人生は確実にあった。
選ばなかった人生を思い描いて、そちらにすればよかったと思うこともあるかもしれないけど、今の夢は叶わない。
というパラドックスを抱えて、人は生きなければいけないのでしょう。
人生の選択肢で少しでも揺らいだことがあったり、深く、鋭く、または鈍くでも心の痛みを感じたことがあるならば、たぶん本作を鑑賞して、胸の痛みを思い出すと共に、セブのように最後には微笑んで生きて行けるのではないか。
夢を追うことは残酷でもある。必ず何かを捨てなければならないから。それでも人は永遠に夢を追う・・・
★★★★☆ 4.3/5点
それでも抜群に良いのはおっしゃるとおり語り口のうまさですね。
DVD買って何度でも観たい作品になりました。
そう、話としては短いんですよ。
でもまとめ方というか、回想シーンの表と裏も見事でしたね。
メインとサブというか。
ああいう感覚を持つ人って多いと思うので、だからこの作品共感できるんだと思いました。
まさかこんな方向に進んで行くとは。
やはりデミアン・チャゼルは天才。
しかし、夢いっぱいのミュージカルを期待していくと、凹む話ですねw
そこは抜いて考えた方がよさそうな気がします。
人生の「if」について考えたことがある人なら共感できるでしょう。
もー、サントラ買うしかないか!
爆音上映とかで観たいわ!
…で、去年の、ベスト20、順不同でいいじゃない?
2回以上観たやつって、円盤買うしかですよね。
サントラなんかはどこでも聴けるしいいんじゃない?
去年のベスト(笑)、もう3月やで~w
考えるの面倒になってしまった。順番つけるのもだし書くのもだし(笑)順不同でいい?
二度目もあちらで見てきちゃった。
roseさんはそうでもなかったのかな。
内容はシンプルなんだけどこの高揚感は他にはない。
やっぱり大好き。
お気に入りのミュージカルだし、ライアンだしね♪
ミュージカルとは言っても歌いっぱなしとかではなく、いろいろと現代ならではのミュージカルに仕立ててある。過去の作品からもオマージュされてるのはどの映画だってそうだし。
もう既にこれ過去のものになっちゃってる感・・・。
なんだろう、人生の切なさとでもいうのかな。
アレンの『カフェ・ソサエティ』にも通じるものがありました。
過ぎ去って初めてわかる、その恋の意味。ってとこかな・・・。